元素の間・原子番号 四十三
テクネチウム(Tc)って、どんな元素?
いまのことば
中学生と保護者の方へ。テクネチウムがどんな元素か、いっしょに確かめましょう。
テクネチウム(Tc)って、どんな元素?
テクネチウムは、原子番号43、元素記号Tcの元素です。名前はギリシャ語で「人工の」という意味。人類が初めてつくった元素です。
原子番号 43(99)
Tcテクネチウムtechnetium- 元素記号
- Tc
- 原子量
- (99)
- 周期表の場所
- 第5周期・7族
( )の数は原子量ではなく、その元素の放射性同位体の質量数の一例です。
原子量は日本化学会「4桁の原子量表(2026)」によります。
人類初の「元素合成」
メンデレーエフは、周期表の43番の空きに入る元素を「エカマンガン」とよんでいました。
1937年、イタリアのセグレとペリエは、モリブデンに重陽子をぶつけて43番の元素をつくり、人類初の「元素合成」に成功しました。つくられた元素なので、「人工の」という名前がつきました。
「ニッポニウム」の43番
じつは1906年(明治39年)、日本の化学者の小川正孝が、43番の新しい元素「ニッポニウム」を見つけたと発表していました。
それから100年あまりのちに、日本の名前がついた元素ニホニウム(113番)が生まれました。
考えてみよう
- 問一自然の中で見つからない元素を、人がつくれるのはなぜでしょう。
- 問二「人工の」という名前を、あなたはよい名前だと思いますか。
- 問三元素の間で、ニホニウムのページも読んでみましょう。
答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。
豆知識——43番(ニッポニウムの発表)と113番(ニホニウム)。どちらも、日本の名前とかかわりのある番号です。
この記事について
元素記号・原子量は日本化学会 原子量専門委員会「原子量表(2026)」「4桁の原子量表(2026)」、元素記号の由来と発見の年は杉山広樹「元素記号の由来」(化学と教育 43巻12号・1995年・日本化学会)(1906年の小川正孝の Nipponium の発表も)、エカマンガンとテクネチウムの合成は化学と教育 67巻6号(2019年)講座「国際周期表年2019(周期表150年)」によります。
本文は株式会社士心が作成したものです。
元素記号・原子量は日本化学会 原子量専門委員会「原子量表(2026)」「4桁の原子量表(2026)」、元素記号の由来と発見の年は杉山広樹「元素記号の由来」(化学と教育 43巻12号・1995年・日本化学会)(1906年の小川正孝の Nipponium の発表も)、エカマンガンとテクネチウムの合成は化学と教育 67巻6号(2019年)講座「国際周期表年2019(周期表150年)」によります。
本文は株式会社士心が作成したものです。
