📌 このページでわかること
- 冬休みの作文で何を書くかの決め方
- 場面を思い出すための五感のメモ
- 気持ちと理由を書き足す方法
- 学年別の書き出し例12
- 日記と作文のちがい
- よくある質問への答え
冬休みの作文は、できごとを一つに絞る
冬休みの作文でいちばん多いつまずきは、冬休み全部を書こうとすることです。予定を並べた文章になり、読む人に何も残りません。
選ぶのは一場面。そのかわり、その場面を深く書きます。ここから5つの手順で進めます。
ステップ1:できごとを一つだけ選ぶ
冬休み全部を書こうとすると、予定表のような文章になります。いちばん心が動いた場面を一つだけ選びます。大みそかの夜、初もうでの行列、雪の朝、おばあちゃんの家の台所——小さい場面ほど書きやすくなります。
ステップ2:その場面を、絵にするつもりで思い出す
何が見えたか、どんな音がしたか、においや味はどうだったか。目・耳・鼻・舌・手の五つで思い出すと、書くことが一気に増えます。メモに単語だけ並べておけば十分です。
ステップ3:そのとき思ったことを書く
できごとだけでは日記になりません。「うれしかった」で止めず、そのときの頭の中の言葉をそのまま書きます。「もう少し起きていたかった」「思ったより冷たかった」——これが作文の中身になります。
ステップ4:なぜそう思ったのかをたどる
「なぜ」を一回だけ足します。うれしかった → なぜなら、去年はできなかったから。この一行が入ると、読む人にあなたの気持ちが伝わります。
ステップ5:これからのことで結ぶ
最後は、これからしてみたいことや、次に会うときのことで結びます。終わりを未来に向けると、文章がきちんと着地します。
学年別の書き出し例12
そのまま写すためのものではありません。自分の冬休みの場面に置きかえて使ってください。
小学1・2年生
- 大みそかの夜、はじめて十二時まで おきていました。
- 雪がふった朝、いちばんに 外へ 出ました。
- おばあちゃんの 家で、おもちを 三つ たべました。
小学3・4年生
- 元日の朝、家族で初もうでに行きました。行列は思っていたよりずっと長い列でした。
- 冬休みのある日、はじめて一人で年賀状を書きました。
- 大そうじで、去年の自分の作文が出てきました。
小学5・6年生
- 除夜の鐘を、生まれてはじめて最後まで数えました。
- おせち料理を作る手伝いをして、黒豆に一日かかることを知りました。
- 雪の日の朝、道路だけ雪がとけているのはなぜだろうと思いました。
中学生
- 初もうでの列に並びながら、去年の自分が何を願ったのかを思い出せずにいた。
- 祖母の台所で、包丁の音だけが響く時間があった。
- 年賀状の宛名を書きながら、この一年で会えた人の少なさに気づいた。
日記のときの書き方
日記は毎日つけるものなので、作文と同じ力を入れると続きません。一日一場面・三行で十分です。
- 一行目:いつ、どこで、何があったか
- 二行目:そのとき思ったこと
- 三行目:明日やってみたいこと
この三行がそろっていれば、あとで作文にするときの材料になります。
よくある質問
Q. 何を書けばよいか思いつきません。
A. 冬休みの予定表を見ながら、「いちばん長く覚えている場面」を一つ選んでください。楽しかった場面でなくてもかまいません。心が動いた場面であれば書けます。
Q. 原稿用紙が埋まりません。
A. できごとを増やすのではなく、選んだ一つの場面を五感で思い出してください。見えたもの、聞こえた音、においを書き足すだけで、量は自然に増えます。
Q. 日記と作文はどう違いますか。
A. 日記はできごとの記録、作文はそのとき思ったこととその理由まで書くものです。同じ場面でも、「なぜそう思ったか」を一行足せば作文になります。