宇宙はどうやって始まったの?
宇宙の道・問い 十八
お子さんと保護者の方へ。いっしょに読んで、確かめましょう。
いまのことば
宇宙はどうやって始まったの?
宇宙は、はるかな昔、とても小さく、とても熱い火の玉のような状態から、爆発的に広がり始めたと考えられています。これをビッグ・バンといいます。国立天文台は、宇宙が生まれたのは138億年前だと考えられている、と説明しています。

時間をさかのぼると
宇宙は広がっていて、遠くの天体ほど速く遠ざかっていることが、アメリカのハッブルの発見でわかりました。映画を逆回しするように時間をさかのぼると、天体はだんだん近づき、ついにはすべてが一点に集まってしまいます。
宇宙の物質が一点に集まれば、そこはとても高温・高密度になるはずです。つまり、はるかな昔の宇宙は、小さな火の玉のようなものだったと考えられます。この火の玉が広がり始めて宇宙ができた、という考え方がビッグ・バンです。「ビッグ」は大きい、「バン」は爆発という意味です。
証拠と、宇宙の歴史
その証拠は1965年に見つかりました。宇宙のどの方向を見ても、絶対温度で3度の熱放射がやってくることがわかったのです。これは宇宙が火の玉だったころの「なごり」で、発見したアメリカのペンジアスとウィルソンにはノーベル賞がおくられました。
生まれてから数分後には水素やヘリウムの原子核ができ、約38万年後には光が物質から離れて自由に飛べるようになりました(宇宙の晴れ上がり)。そして10億年ほどたつと、銀河がつくられ始めたと考えられています。
考えてみよう
- 問一風船に点をかいてふくらませると、点どうしの間はどう変わるでしょう。宇宙が広がる様子と比べてみましょう。
- 問二「証拠」が見つかる前と後で、ビッグ・バンの考え方はどう変わったと思いますか。
- 問三38万年より前の宇宙を直接見られないのはなぜか、自分のことばで説明してみましょう。
答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。
豆知識——宇宙の晴れ上がりより前の宇宙は、光がまっすぐ進めなかったので、そのようすを直接見ることはできません。国立科学博物館は、そのころの光が、いまも「3K宇宙背景放射」として観測できると説明しています。
この記事について
宇宙の膨張の発見、ビッグ・バンの考え方とその証拠、宇宙の晴れ上がりと銀河ができるまでの歴史は国立科学博物館、宇宙の誕生が138億年前と考えられていることは国立天文台の解説、国立科学博物館「宇宙の質問箱 宇宙論編」、国立天文台「宇宙の果てはどうなっているの?」によります。
本文は株式会社士心が作成したものです。
宇宙の膨張の発見、ビッグ・バンの考え方とその証拠、宇宙の晴れ上がりと銀河ができるまでの歴史は国立科学博物館、宇宙の誕生が138億年前と考えられていることは国立天文台の解説、国立科学博物館「宇宙の質問箱 宇宙論編」、国立天文台「宇宙の果てはどうなっているの?」によります。
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