小学6年の理科|てこのつり合いを家で確かめる(てこの働き)
小学6年生のお子さんに、家でてこのつり合いと支点・力点・作用点を教える保護者の方へ。定規とおもりで、位置と重さを分けて動かし、つり合う組み合わせを探すページです。

てこは、棒を支える点を中心に、おもりの重さと支点からの距離で傾き方が決まる道具です。家では定規と硬貨を使い、重さと位置を一つずつ変えて確かめます。
支点・力点・作用点を見付ける
棒を支える動かない点を支点、手などで力を加える所を力点、物へ力が働く所を作用点と呼びます。最初は、定規を支える1点を見付けるだけで十分です。
学ぶきまりを表した説明図です。実験の写真や、実際の長さとは別のものです。
図は、つり合っている説明用のてこです。左のおもりで力を加える所を力点、右のおもりに力が働く所を作用点と見ています。左右を入れかえて見てもかまいません。
- 「この図で、動かない点はどこかな?」
- 「おもりは、支点からどれだけ離れているかな?」
まず棒だけでつり合う所を探す
おもりを載せずに、定規だけで試します。支えの位置を少しずつ動かし、ほぼ水平になる所に印を付けます。定規は、目盛りの0が端から少しずれていたり、穴や金具で重さがかたよっていたりします。真ん中の目盛りとは限りません。
軽い定規と、消しゴムなどの低い支え、同じ硬貨を使います。机の中央で、大人と一緒に行います。落下や硬貨の誤飲に注意し、重い物や刃物は使いません。
- 「定規だけのとき、どこで水平になると思う?」
- 「やってみたら、予想と同じだったかな?」
位置だけ、重さだけを変えて比べる
印を付けた支えの上で、左右に同じ重さのおもりを同じ距離に置きます。距離は、支点からおもりの中心までを同じ基準で測ります。
次に、片方のおもりを外側へ動かします。棒はどうなるでしょう。先に予想を書いてから試します。そのあと距離を戻して、今度は重さだけを変えます。
一度に両方を変えず、何を変えたかを書いてから試してください。指で押さえた状態を、つり合いの結果として記録しないようにします。
- 「変えたのは、重さかな、位置かな?」
- 「手を離しても止まっているかな?」
「重さ×距離」で考える
水平な棒に下向きの力を加える基本のてこでは、左右それぞれの「おもりの数×支点からの距離」を計算して比べます。「おもり何個分×何cm」のように表すと、比べやすくなります。
実際の道具では、棒の重さや摩擦も関係します。この式をどの道具にもそのまま当てはめず、基本の実験のきまりとして使いましょう。
ぴったり止まらないときは、目で見た結果と図の理想的な関係を分けて考えます。
- 「左と右で、数を計算すると、どうなるかな?」
- 「単位はそろっているかな?」
つまずきやすいポイントと声かけ
| こんなとき | こう聞いてみる |
|---|---|
| 「重いほうが必ず下がる」と言う | 「重さのほかに、変わったことはないかな?」 |
| 支点から棒の端までを測っている | 「おもりの真ん中から支点までを測ってみよう」 |
| 定規の真ん中を支えれば、必ず水平になると思う | 「定規だけのとき、水平になったのはどこだったかな?」 |
| 指で押さえたまま、つり合ったと書く | 「手を離しても止まるか、もう一度見てみよう」 |
親子で確かめる
- ピンセットで小さな物をつまむとき、物をつまむ先の部分は、支点・力点・作用点のどれですか。
- 同じ重さのおもりを支点から遠くへ動かすと、棒を傾ける働きはどうなりますか。
- 理想的なてこで、左が3個分で支点から4cm、右が6個分なら、右を支点から何cmに置くとつり合いますか。
- つり合っているてこで、左右のおもりを同時に2倍の数にして、位置はそのままにします。つり合いはどうなりますか。
まず自分の言葉で説明し、実験の記録と見比べてみましょう。
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よくある質問
てこのつり合いを家庭でどう教えればよいですか?
定規と同じ硬貨を使い、重さと位置を一つずつ変えて、先に予想してから確かめます。左右の「おもりの数×支点からの距離」が同じとき、つり合います。結果を式に合わせて書き換えず、ずれたときは支点や距離の測り方を見直します。
思った位置でつり合わないとき、どうすればよいですか?
支点が動いていないか、距離をおもりの中心から測ったか、棒自体の重さの影響がないかを順に見ます。ぴったり止まらないこともあるので、見えた結果をそのまま記録します。
はさみで実験してもよいですか?
このページでは、閉じたままの観察にとどめます。刃物で無理に硬い物を切ったり、力比べをしたりしません。
出典
文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」第2章 第4節 理科。冊子106〜107ページ〔PDF 108・109ページ〕。学習する内容・きまりの根拠として参照しました。家庭での手順・例題・図は、内容に合わせて作成した教材です。
最終確認日:2026年10月28日
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