歌詞が二つあるって?
ことばは高野辰之、曲は岡野貞一。「ふるさと」と同じ二人です。
1942年の教科書『初等科音楽(一)』に入るとき、林柳波が歌詞を口語に書き直しました。「三年生にはまだ文語を教えていないので、ふさわしくない」というのが理由でした。1947年の『三年生の音楽』でも、歌詞はさらに変わりました。
書き直された歌詞にも、書き直した人の権利があります。林柳波は1974年に亡くなりました。いまの決まりでは、作った人が亡くなってから70年、権利が続きます。そのため、書き直した歌詞の権利は2044年まで続きます。このページでは、権利の期間が終わっている1912年のはじめの歌詞だけを紹介します。
一、春の小川はさら〳〵流る。
岸のすみれやれんげの花に、
にほひめでたく色うつくしく
咲けよ咲けよとさゝやく如く。
二、春の小川はさら〳〵流る。
蝦やめだかや小鮒の群に、
今日も一日ひなたに出でて
遊べ遊べとさゝやく如く。
三、春の小川はさら〳〵流る。
歌の上手よ、いとしき子ども、
聲をそろへて小川の歌を
うたへうたへとさゝやく如く。
出典:文部省『尋常小學唱歌』第四學年用(1912年)「一、春の小川」本文3ページ(国立教育政策研究所 近代教科書デジタルアーカイブで原本を確かめました)。「さら〳〵」の「〳〵」は、同じ音をくり返す記号で「さらさら」と読みます。
答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。
好きな唱歌を一つ選び、いつ・だれが作ったのかを調べて、一枚の紙にまとめてみましょう。CCNこども文化祭の出し物になります。