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小6・国語・目的と材料の関係

なぜ同じ展示も相手別に案内を組むの?

小6国語で、目的や意図に応じて材料を分類し、関係付けて話す方法を学びます。自作の校内展示の資料から、初めて来る人と準備係へ伝える内容を選びます。話す案内と書く案内を比べ、三つの練習で選ぶ理由を確かめます。

こたえ

相手が知りたいことと案内の目的を結ぶと、同じ資料から伝える内容や順番を選べるからです。場所、時間、見方、準備の材料を分類し、相手に合う案内へ組み立てます。

表でみる

目的と材料の関係を整理する
見るところ内容や働き
初めて来る人入口→場所→見方→時間
準備係集合→道具→仕事→確認
話す案内相手の反応を見て説明を足す
書く案内後で読み返せる順に情報を残す

わけを考えよう

複数の資料と目的をそろえる

学習内容を整理すると、材料の分類は内容ごとにまとめること、関係付けは材料同士を結んで関係を明らかにすることです。話し言葉は聞き手や場面の影響えいきょうを受け、書き言葉は繰くり返し確かめられるという違ちがいがあります。以下で「自作」「架空かくう」と示す場面・数値や活動の提案は、この教材の例です。原文引用は、それぞれの出典にある言葉として読みます。自作の校内展示「道具の工夫展」を案内します。資料Aは会場メモで、「会場は二階の多目的室。入口は中央の階段の近く。作品の横に作り方の説明を置く」とあります。資料Bは時間のメモで、「見学は午後一時から二時。準備係は十二時四十分に集合」とあります。資料Cは仕事のメモで、「準備係は説明の紙と作品名を対応させる。入口係は見学する人へ会場と回り方を伝える」とあります。すべてこの教材の架空かくうの資料です。案内する相手は、会場へ初めて来る人と、展示を準備する係です。同じ展示でも、前者の目的は見学を始めること、後者の目的は仕事を進めることです。まず、それぞれの相手へ「何をしてもらえると案内の目的が達するか」を一文で書きます。三つの資料を読み、その一文へつながる材料を選ぶと、集めた情報を使う基準がはっきりします。

教室の展示台の前で、子どもが小さい子と大人に、それぞれ手で展示を案内している。

材料を分類して関係付ける

材料を、場所、時間、作品の見方、係の仕事に分けます。「二階の多目的室」は場所、「午後一時から二時」は見学時間、「作品の横に説明を置く」は見方へつながる情報です。「説明の紙と作品名を対応させる」は準備係の仕事です。次に、初めて来る人の「どう行くか」という問いへ、中央の階段と入口の材料を線で結びます。「何を見ればよいか」という問いへ、作品と説明の材料を結びます。準備係の「いつ何をするか」という問いには、十二時四十分の集合と紙の対応を組にします。分類は材料の仲間を作ること、関係付けは目的や問いと材料を結ぶことです。同じ「説明の紙」という材料も、見学する人には作品の工夫を知るための情報、準備係には正しい位置へ置くための情報として役立ちます。資料の言葉を、伝える内容の役割まで考えて選びましょう。

相手ごとの話を組み立てる

初めて来る人への案内は「中央の階段で二階へ上がると、近くに多目的室の入口があります。作品の横の説明を読みながら、道具の工夫を見られます。見学は午後一時から二時です」と作れます。準備係へは「十二時四十分に多目的室へ集まります。説明の紙を、対応する作品名の横へ置きます。置いた後は、作品名と説明が合うかを確かめましょう」と作れます。前者は移動と見学、後者は集合と仕事へ進む順です。必要な材料を選び、相手が行動をたどる順に並べています。両方の案内に会場を入れたのは、行動する場所を共有するためです。理由を説明する練習では、「初めて来る人は入口を知ると見学を始められる」「準備係は集合時刻と仕事を知ると作業を進められる」と、相手の問いと情報の働きを結び付けます。

話し言葉と書き言葉を試す

口頭で会場を案内するときは、相手が階段を見付けたかを確かめ、「この中央の階段です」と指す言葉を使う場面も考えられます。書く案内では、その場で指す代わりに「中央の階段」と場所を言葉で残すと、後で読む人もたどれます。話し言葉は、その場のやり取りに合わせて説明を調整する例として、書き言葉は、離はなれた場所や後の時刻にも読む情報を整える例として比べます。読み手向けの紙を、友達へ声に出して伝え、どこを見てほしいかが届くかを確かめましょう。相手から「何時に来ればよいですか」と聞かれたら、その相手が見学する人か、準備する人かを押おさえて答えます。交流した後は、材料の選び方と順番を見直します。案内を通じて、来る人が質問でき、係が準備を進められるよう、相手とのつながりを作る言葉の働きも考えられます。 文部科学省 小学校学習指導要領 国語 第5学年及および第6学年には「集めた材料を分類したり関係付けたりして,」とあります。

もっと知りたい人へ

中学校で複数の資料を基に説明するときも、目的と相手の問いを先に整理できます。話した案内と書いた案内を残して比べると、場に合う表現の選び方を振ふり返れます。この学びを、中学校の目的や場面に応じて材料を整理する学習から、高校の「現代の国語」で様々さまざまな観点から情報を集めて伝える学習へつなぐ見通しが立てられます(対応する学習事項じこうを踏ふまえた、この教材の編集上の見通し)。

やってみよう

問題1

初めて会場へ来る人が入口へ進むために、資料Aから選ぶ情報を二つ書きましょう。

こたえを見る

中央の階段と、二階の多目的室の入口。

移動する目的へつながる場所の情報を選びます。

問題2

準備係の集合時刻と仕事を、二つの資料から組にして書きましょう。

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十二時四十分に集合し、説明の紙と作品名を対応させる。

資料Bの時刻と資料Cの仕事を関係付けます。

問題3

書く案内で「この階段」を「中央の階段」とする理由を、読む場面から説明しましょう。

こたえを見る

例:後で別の場所から読む人も、どの階段かを言葉で確かめられるから。

その場で指せる話す案内と、情報を文字で残す案内を比べます。

よくある質問

資料と考えをどう確かめる?

材料の場所と、自分が選んだ理由を組にして説明し、本文へ戻もどって確かめます。

出典

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