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小6・国語・用紙と筆記具に応じた書写

なぜ書写は用途ようとと用紙で道具を選ぶの?

小6国語で、用紙に合う文字の配列と速さ、毛筆の穂先ほさきの動き、筆記具の特徴とくちょうを学びます。自作の案内と記録を試し書きして比べます。三つの練習で、読む人と書く目的に合う道具や文字の置き方を理由とともに選びます。

こたえ

用途ようとと用紙に合わせて道具、文字の大きさ、配列を選ぶと、必要な内容が読み取りやすくなるからです。速さを意識して試し書きし、毛筆では穂先ほさきと点画のつながりを確かめます。

表でみる

用紙と筆記具に応じた書写を整理する
見るところ内容や働き
案内遠くから読む文字の大きさと配列
記録読み返せる形を保ちながら書く速さ
毛筆穂先ほさきの進む向きと点画のつながり
筆記具目的と紙への書きやすさで選ぶ

わけを考えよう

用途ようとから配列を考える

学習内容を整理すると、文字の大きさと配列は用紙全体との関係で考え、書く速さは書く場面に応じて選びます。毛筆では、一つの画の中の動きに加え、次の画や文字へ移る穂先ほさきの動きを意識します。筆記具は目的に応じて選び、形状や材質などの特徴とくちょうを生かします。以下で「自作」「架空かくう」と示す場面・数値や活動の提案は、この教材の例です。原文引用は、それぞれの出典にある言葉として読みます。自作の学習場面として、校内の工作展の案内と、展示準備の記録を作ります。案内は縦長の紙で、「工作展」「十月の学習時間」「多目的室」という三つの情報を配置します。日時は教材内の架空かくうの条件です。廊下ろうかを歩く人へ催もよおしと場所を伝える目的なので、題を大きくし、時と場所を一まとまりにする案を考えます。記録は横長の紙で、「仕事」「担当」「終えた時刻」を列へ並べます。後で係が読み返す目的なので、同じ種類の情報を同じ位置へ置く案が使えます。用紙全体を見て、余白と文字の大きさを決めましょう。文字だけを一つずつ見てから配置する方法に加え、紙全体に置く位置を先に考える方法を試します。案内と記録で読み手の距離きょりや知りたいことが違ちがうため、同じ文字数でも置き方を変えて比べられます。

書写の時間。子どもが半紙の前で筆を持ち、すずりに筆先をつける。

速さと読みやすさを試す

手元の鉛筆えんぴつやペンなどで、記録の短い文「説明の紙を入口に置く」を試し書きします。初めは普段ふだんの速さ、次は仕事の記録として少し速く書き、読み返したときに、字形、文字の間、行のまとまりがどう変わるかを見ます。ここでは必要な速さと読みやすさの関係を確かめ、目的に合う書き方を選びます。自作の試し書き記録Aは「題は読める。文字の間が狭せまい」、記録Bは「行がそろう。書き終えるまで少し時間がかかる」とします。Aなら文字の間を広げる、Bなら使う語を先に整理して書くなど、目的に合う工夫を考えます。道具の特徴とくちょうは、実際の紙に短く書いて、線の太さや文字の整えやすさを観察します。どの筆記具も同じ結果になると決める代わりに、使った道具と紙の条件を記録して判断しましょう。

毛筆の穂先ほさきと点画を観察する

毛筆では「木」など既すでに習った文字を使い、穂先ほさきがどこからどの向きへ進むかを意識します。横画を終えた穂先ほさきが次の縦画の始まりへどう移るか、紙から離はなれている間の動きも含ふくめて確かめます。点画(点や線)のつながりとは、紙に書く線と、次の画へ向かう筆の運びのつながりを意識することです。教室の手本で筆順と字形を確認し、一画を書いた後の穂先ほさきの位置を見ます。文字の形と、筆を動かした過程を組にして記録しましょう。試し書きした文字を比べ、「横画の終わりから次の始まりへ筆を運んだ」「左払ひだりはらいと右払みぎはらいの開き方を確かめた」のように動きで説明できます。用紙の大きさに合う文字の大きさも考えます。道具の扱あつかいは教室の手順に沿って進め、穂先ほさきの動きと文字全体の配列の両方へ目を向けます。

道具を目的と結んで選ぶ

工作展の題を毛筆で書く案、準備の記録を鉛筆えんぴつで書く案を比べます。題では用紙に対して大きく置き、文字の形と点画のつながりを生かす理由を述べられます。記録では試し書きの結果を基に、短い時間で書きながら読み返せる形を選ぶ理由を述べられます。実際の用途ようとに応じて、別の道具を選ぶ案も検討できます。判断を〈毛筆が一番〉とまとめる代わりに、〈この案内では大きな題を置くため、この記録では仕事の途中とちゅうに書き足すため〉と具体化します。最後に、用紙全体の余白、文字の大きさ、情報の配列、書く速さ、筆記具の特徴とくちょうを点検します。友達には、遠くから案内を読んだ感想と、記録を手元で読んだ感想を分けて尋たずねます。読む条件がそろうと、直すところが選べます。目的を出発点に試し書きと読み返しを重ねると、書写の技能を生活へ結び付けられます。 文部科学省 小学校学習指導要領 国語 第5学年及および第6学年には「穂先ほさきの動きと点画のつながりを意識して書くこと。」とあります。

もっと知りたい人へ

中学校では字形や文字の配列を、目的と読み手に合わせてさらに整えます。書く過程と出来上がった紙面の両方を見直す経験は、生活の記録や案内に生かせます。この学びを、中学校の目的に応じて楷書かいしょや行書を選んで書く学習から、高校の「現代の国語」で中学校の書写と関連付けて効果的に文字を書く学習へつなぐ見通しが立てられます(対応する学習事項じこうを踏ふまえた、この教材の編集上の見通し)。

やってみよう

問題1

廊下ろうかの案内で題を大きくする理由を、読む条件から答えましょう。

こたえを見る

例:歩いている人が離はなれたところから催もよおしを読み取れるようにするため。

読み手の距離きょりと文字の大きさを結びます。

問題2

毛筆の点画のつながりを確かめるとき、紙から筆を離はなした間は何を見ますか。

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次の画の始まりへ向かう穂先ほさきの動き。

筆の運びも点画のつながりを考える材料です。

問題3

記録Aの「文字の間が狭せまい」を直す工夫を一つ書きましょう。

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例:文字の間を少し広げ、同じ速さで試し書きして読み返す。

試し書きで得た観察と改善を対応させます。

よくある質問

学んだことをどう確かめる?

本文の言葉や資料を示し、選んだ理由を説明して確かめます。

出典

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