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小6・国語・日常の敬語とつながり

なぜ訪問のお礼は相手と場に合わせるの?

小6国語で、日常の敬語と話し言葉・書き言葉の違ちがいを学びます。自作の工房こうぼう訪問のお礼を、帰り際の会話と後日の手紙で比べます。相手の行動と自分の行動を分ける三つの練習で、感謝の内容が伝わる言葉を選びます。

こたえ

相手への敬意と感謝の中身を場に合う言葉で表すと、学んだことを伝えてつながりを深められるからです。誰だれの行動かを確かめ、会話と手紙の条件に合わせます。

表でみる

日常の敬語とつながりを整理する
見るところ内容や働き
相手の行動「教えてくださる」などで敬意を表す
自分の行動「伺うかがう」などで相手との関係を表す
帰り際の会話その場の相手に短く具体的に話す
後日の手紙訪問の場面と学びを読み返せる形で残す

わけを考えよう

お礼の中身を具体化する

学習内容を整理すると、日常の敬語は、相手と自分の関係や場面に応じて使います。話し言葉と書き言葉の特質を考えて、相手へ届く説明を選びます。以下で「自作」「架空かくう」と示す場面・数値や活動の提案は、この教材の例です。原文引用は、それぞれの出典にある言葉として読みます。自作の工房こうぼう訪問の場面を考えます。六年生の係が木の道具の作り方を見学し、工房こうぼうの方が、使う人の手の大きさに合わせて持ち手を変える工夫を教えました。係は試作品を持ち、持ち手の形の違ちがいを確かめました。人物や工房こうぼうは教材内の架空かくうの設定です。お礼で伝えたい材料は、案内してもらったこと、教わった工夫、今後の学びの三つです。「ありがとうございました」に「持ち手の形を比べて、使う人に合わせる理由が分かりました」を添そえると、何への感謝かが伝わります。敬語を選ぶ前に、お礼の中心を具体的にしましょう。相手がしてくれたことと、自分が学んだことを分けて書くと、どの行動へ敬意を示すかも考えられます。相手への敬意は語形の選択せんたくに加え、話を聞いて得たことを丁寧ていねいに返す内容にも表せます。

図書館のカウンターで、子どもが係の大人に軽くおじぎをしてお礼を言っている。

行動の主体と敬語をそろえる

帰り際の自作の会話は「本日は案内してくださり、ありがとうございました。持ち手の工夫がよく分かりました。またお話を伺うかがいたいです」と作れます。「案内してくださり」は工房こうぼうの方の行動を表し、「伺うかがいたい」は自分が話を聞く行動を表しています。相手の行動に敬意を示す言い方と、自分の行動を相手との関係の中で述べる言い方を、誰だれが行うかで使い分けます。「先生がおっしゃいました」では先生が言う行動、「私が申し上げます」では自分が言う行動です。日常によく使う表現を、場面と組にして練習します。「案内していただき」は自分が案内を受けた立場から表す言い方として使えます。「くださる」「いただく」は相手と自分のどちらを文の中心に置くかも確かめましょう。「です」「ます」で丁寧ていねいに整える工夫と、行動の主体に合わせる工夫を合わせると、言葉が選びやすくなります。

会話を手紙へ組み直す

後日の手紙は、相手が訪問の場面を思い出せる形にします。自作例は「先日は工房こうぼうを案内してくださり、ありがとうございました。持ち手の形を使う人の手に合わせて変えるお話を伺うかがい、道具の工夫を具体的に考えられました。見学で学んだことを、学校の道具調べに生かしたいと思います」です。会話の「本日」は後日なら「先日」へ、目の前の「この持ち手」は「見学で持たせていただいた道具の持ち手」へ替かえるなど、相手が場所や時を特定できる語を選びます。会話では指さしや表情で示せることも、手紙では言葉で説明します。読み返せることを生かし、感謝、具体的な学び、今後の考えの順に段落を整えます。書き言葉を考えるときも、読む相手を想像して声に出すと、伝えたい内容と文のつながりを確かめられます。

相手へのつながりを確かめる

読み直しは、感謝の対象、誰だれの行動か、場面を特定する言葉、学びの具体性という四つの観点で行います。友達から〈何の工夫を学んだかが分かる〉〈また訪ねたい理由を知りたい〉と感想をもらったら、お礼の目的へ戻もどって追加する内容を選びます。〈またお話を伺うかがいたいです〉に〈学校で調べた道具と比べたいからです〉と添そえる方法もあります。相手の負担や予定を確かめる依頼いらいなら〈ご都合のよい時を教えていただけますか〉と、返事をもらう形を選べます。場面に合う敬語は、相手と行動の主体、用件を基準に選べます。日常の分かりやすい言葉で、敬意と用件をそろえます。お礼を受けた人が、自分の話のどこが学びへつながったかを知ると、次の会話のきっかけになります。言葉の形、場の条件、感謝の内容を結び付けて、お礼を仕上げましょう。 文部科学省 小学校学習指導要領 国語 第5学年及および第6学年には「日常よく使われる敬語を理解し使い慣れること。」とあります。

もっと知りたい人へ

中学校で相手や目的に応じて言葉を選ぶときにも、行動の主体と場面を確かめます。感謝の中身を具体的にする工夫は、依頼いらいや説明の文章にも生かせます。この学びを、中学校の敬語を理解して話や文章に使う学習から、高校の「現代の国語」で敬意と親しさに配慮はいりょして表現する学習へつなぐ見通しが立てられます(対応する学習事項じこうを踏ふまえた、この教材の編集上の見通し)。

やってみよう

問題1

「お話を伺うかがいたいです」で、話を聞く行動をするのは誰だれですか。

こたえを見る

お礼を述べる自分。

敬語の形と行動の主体を結びます。

問題2

後日の手紙で「この持ち手」を具体的に直しましょう。

こたえを見る

例:見学で持たせていただいた道具の持ち手。

指さしに代わる説明を言葉で加えます。

問題3

「ありがとうございました」に、学んだことを一文添そえましょう。

こたえを見る

例:持ち手の形を比べて、使う人に合わせる理由が分かりました。

お礼の対象と学びの内容を結びます。

よくある質問

学んだことをどう確かめる?

本文の言葉や資料を示し、選んだ理由を説明して確かめます。

出典

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