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小6・国語・文脈に応じた表記と漢字

なぜ漢字は文の役割と合わせて選ぶの?

小6国語で、文脈に合う漢字と仮名、送り仮名を使う方法を学びます。自作の校内活動の記録で、承認・権利・優先・収めるの意味を読み取ります。相談と記録の文を比べ、三つの練習で表記を選んだ理由を説明します。

こたえ

前後の文から言葉の役割を捉とらえると、伝える意味に合う漢字と表記を選べるからです。読む、意味を確かめる、文に使う、送り仮名を見直す順で学びます。

表でみる

文脈に応じた表記と漢字を整理する
見るところ内容や働き
承認案を認める場面
権利参加する人の立場を述べる場面
優先先に行うことを選ぶ場面
収める記録を箱へ入れる場面

わけを考えよう

自作の文で意味を捉とらえる

学習内容を整理すると、漢字と仮名は、文章の読みやすさや意味の通りやすさを考えて使い分け、送り仮名や仮名遣かなづかいにも注意します。漢字は読む練習とともに、語として文や文章に使う練習を重ねます。以下で「自作」「架空かくう」と示す場面・数値や活動の提案は、この教材の例です。原文引用は、それぞれの出典にある言葉として読みます。校内活動についての自作の記録を読みます。「作品展の案について先生の承認を得た。係は、参加する人の権利について考える学習を行った。準備では、入口の案内を優先して作る。活動の後、観察の記録を箱に収める。」この四つの文は、漢字を使う場面を考えるための教材例です。「承認」は案を認めること、「権利」は人が持つ立場や要求について考える言葉、「優先」はほかより先にすることとして文の意味を捉とらえます。「収める」はここでは記録を箱へ入れる意味です。まず漢字を含ふくむ語を読み、その語の前後で何が起きているかを確かめましょう。案を相談する、参加する人の立場を考える、準備の順を決める、記録を片付けるという場面に分けると、同じ活動の中の言葉でも役割が違ちがうことが見えます。意味を短い言葉へ置き換かえ、元の文へ戻もどして確かめられます。 送り仮名とは別に、仮名遣かなづかいも文の中で確かめます。「三日月」を仮名で書くと「みかづき」、「地面」は「じめん」と書きます。文化庁の「現代仮名遣かなづかい」は、前者を二語の連合によって生じた「づ」の例、後者を漢字の音読みでもともと濁にごっている「じ」の例として挙げています。「三日月が見える」「地面がぬれている」という自作の短い文を仮名で書き、「づ」と「じ」に印を付けて、公式の例と照らし合わせましょう。漢字の後に添そえる送り仮名の確認と、仮名の書き表し方の確認を分けて行います。

机で、子どもが国語辞典を開いて指でたどる。

同じ読みを前後の文で考える

次に、同じ読みの「おさめる」を使う自作の例を比べます。「写真を箱に収める」は中へ入れる場面、「会費を納める」は決めたお金を渡わたす場面、「国を治める」は政治を行う場面、「技を修める」は学んで身に付ける場面です。それぞれ、何をどうするかという文の関係を押おさえます。「観察の記録を箱におさめる」では、物を箱へ入れるという文脈に合う「収める」を選べます。語だけを見て選ぶ方法から、対象と行動を組にして選ぶ方法へ進みましょう。辞書を使うなら、同じ読みの見出しの意味と用例を比べ、今回の場面に合う意味へ線を引きます。選んだ理由を「箱へ入れる意味なので収を使う」と説明すると、漢字と文の意味の関係が残ります。表記を学ぶときは、使いたい文を先に作り、意味を確認してから書き直す方法も使えます。

漢字と送り仮名を組にする

「収める」は、漢字の後に「める」という送り仮名を付けた形で書きます。「記録を収めた」「記録が箱に収まる」を比べると、文の中で使う形に応じて後ろの仮名が変わります。自作の文を「係が記録を収めた」と「記録が箱に収まった」にして、誰だれが何をする文か、何がどうなった文かを押おさえましょう。「優先する」なら「何を優先するか」を加え、「入口の案内を優先する」と具体的にします。「承認を得る」なら「何について誰だれから得たか」を添そえられます。語を覚えた後に文の組み合わせを考えると、意味に合う使い方を選べます。漢字を読む学習、字を書く学習、送り仮名を付けて文に使う学習を順に行うと、覚えた文字を文章へ結び付けられます。声に出して読むときも、語と後ろの仮名を合わせて読んで確かめます。

読み手と記録の目的を考える

案を相談するときは「入口の案内を先に作りたいです」と話し、正式な記録には「入口の案内を優先して作る」と書く選び方ができます。言い換かえた二つの文の内容が対応するかを確かめましょう。参加する人へ説明する場面では、「権利」という語の意味を短く添そえ、具体的に何について相談しているかを示せます。漢字を使うことと、読み手に意味が伝わることを結び付けて考えます。文の見直しでは、同じ役割の語を同じ表記で書いたか、送り仮名が使う形に合うか、前後の文で意味がつながるかを確かめます。自分の練習帳には、語、読み、意味、使った文の四つを残せます。「収める/おさめる/箱へ入れる/記録を箱に収める」のように組にすると、読みと書きの両方へ戻もどれます。別の文章でも、自分が伝えたい行動や状態を文で確かめ、意味に合う表記を選ぶ方法を試せます。 文部科学省 小学校学習指導要領 国語 第5学年及および第6学年には「文や文章の中で漢字と仮名を適切に使い分けるとともに,」とあります。

もっと知りたい人へ

中学校で語句や漢字を学ぶときも、用例と意味を組にすると文章へ応用できます。同じ読みの語を場面で比較ひかくした記録は、語彙ごいを豊かにする学習につながります。この学びを、中学校の語句の意味と文脈の関係を確かめる学習から、高校の「現代の国語」で漢字や語句を文や文章に使う学習へつなぐ見通しが立てられます(対応する学習事項じこうを踏ふまえた、この教材の編集上の見通し)。

やってみよう

問題1

記録で入口の案内を「優先する」とは、どうすることですか。

こたえを見る

ほかの準備より先に作ること。

準備の順を選ぶ場面の意味を捉とらえます。

問題2

「観察の記録を箱におさめる」を、文脈に合う漢字と送り仮名で書きましょう。

こたえを見る

観察の記録を箱に収める。

箱へ入れる意味なので収を使い、送り仮名をめるとします。

問題3

「係が記録を収めた」と「記録が箱に収まった」の、漢字の後ろの仮名を書きましょう。

こたえを見る

前者は「めた」、後者は「まった」。

文に合う語の形と送り仮名を合わせて確かめます。

よくある質問

資料と考えをどう確かめる?

材料の場所と、自分が選んだ理由を組にして説明し、本文へ戻もどって確かめます。

出典

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