なぜ引用と表に自分の考えを結ぶの?

小6国語で、事実と意見を分け、引用や図表で考えを伝える方法を学びます。自作の校内調査を短い案内と詳しい報告に書き分けます。三つの練習で、資料の範囲と引用の位置を確かめ、表から提案を導く理由を説明します。
こたえ
引用と表の役割を示し、自分の判断を別に書くと、読み手が根拠と考えのつながりを確かめられるからです。目的に応じて詳しさを選び、出典と説明をそろえます。
表でみる
| 見るところ | 内容や働き |
|---|---|
| 引用 | 原文を短くそのまま示し出典を添える |
| 表 | 同じ観点の数や条件を並べる |
| 自分の考え | 資料をどう読んで何を提案するか |
| 詳しさ | 案内と報告の目的に合わせて選ぶ |
わけを考えよう
資料の範囲と意見を分ける
学習内容を整理すると、引用は本や文章から必要な語句や文を抜き出して書く方法です。引用は原文に正確に行い、引用した部分と自分の考えとの関係を示し、出典を明記します。事実と感想や意見は、区別しながら関係も捉えて書きます。以下で「自作」「架空」と示す場面・数値や活動の提案は、この教材の例です。原文引用は、それぞれの出典にある言葉として読みます。自作の展示案内調査を使います。六年生十八人が二種類のカードを一度ずつ読み、「会場がすぐ分かった」と答えた人数を記録しました。カードAは文だけで九人、カードBは文と簡単な会場図で十五人です。同じ十八人が両方を読んだ架空の調査なので、回答者は十八人と記します。カードAとBの結果の差は六人です。「カードBで十五人がそう答えた」は資料の事実、「次の案内に会場図を付けたい」は自分の意見です。表の題には「十八人による二つのカードの回答」と書き、列にはカードの特徴と人数をそろえます。人数だけで、読みやすさのすべてや別の学年の結果まで広げる場合には追加の材料が要ります。誰が何を比べた表かが分かるように条件を添えると、資料を根拠に使う範囲が明確になります。

引用の役割を説明する
引用は原文の一部をそのまま示す方法です。このページの学習事項は、学習指導要領の〈引用したり,図表やグラフなどを用いたりして,〉という箇所を根拠として、資料を使って自分の考えを伝える活動へ結びます。 文部科学省 小学校学習指導要領 国語 第5学年及び第6学年には「引用したり,図表やグラフなどを用いたりして,」とあります。原文の句読点を含めて短く示し、その直後に資料と場所を付けます。架空の聞き取りでは、係の回答を〈会場図があると入口を説明しやすい〉として引用する自作例も作れます。この回答は教材内の架空の発言で、実在の人の証言とは区別して表示します。原文を引用する部分と〈案内係にも役立つと考えた〉という自分の判断を分けます。引用した理由を説明すると、その言葉が自分の提案のどこを支えるかが伝わります。
表と文章を対応させる
教材内の表は「カードA/文だけ/九人」「カードB/文と会場図/十五人」と二行にできます。表の前には何を比べるか、表の後にはどの値から何を考えたかを書きます。自作の説明は「同じ十八人の回答では、文と会場図のカードで、会場がすぐ分かったと答えた人が六人多かった。この結果と係の説明から、次の案内には会場図を付ける案を考える」です。表の条件、差、提案の関係がそろっています。「図はいつでも文章よりよい」と広げる代わりに、今回のカードと今回の回答者の範囲を示します。図そのものは、入口と会場の位置をどう置けば分かるかという設計の材料になります。表は結果の比較、会場図は場所の関係、引用は係の考えを示す材料として使い分けられます。資料を置いた後に、自分の考えを言葉でつなぐことが大切です。
目的に応じて詳しさを選ぶ
短い案内なら〈会場図付きのカードを試します。十八人の調査で会場がすぐ分かったという回答が多かったためです〉とまとめる方法があります。詳しい報告なら、調査対象、両方を読む方法、各人数、差、架空の係の回答、実施後の確認を順に説明します。短く書く場合も、結果を用いる範囲が分かる言葉を残します。詳しく書く場合は、読み手が目的の値を見付けられるように表を使います。読み直しでは、事実、引用、自分の考えを色の代わりにメモ欄で分類し、それぞれの関係を一文で説明します。出典は対応する事実や引用の直後に置き、資料名と該当箇所を確かめます。友達が表だけを見て受け取った内容と、文章の結論を比べると、説明を加える場所を見付けられます。資料のよさを生かし、自分の考えが伝わる書き表し方を選びましょう。 文部科学省 小学校学習指導要領 国語 第5学年及び第6学年には「引用したり,図表やグラフなどを用いたりして,」とあります。
もっと知りたい人へ
中学校では根拠の確かさや資料の示し方を検討して文章を書きます。表の条件、引用の場所、自分の判断をそろえる方法は、読み手が考えを追う助けになります。この学びを、中学校の引用の仕方や出典の示し方を理解して使う学習から、高校の「現代の国語」で引用の必要性を理解して根拠を示す学習へつなぐ見通しが立てられます(対応する学習事項を踏まえた、この教材の編集上の見通し)。
やってみよう
問題1
カードBとAで「会場がすぐ分かった」と答えた人数の差はいくつですか。
こたえを見る
六人。
十五−九で計算します。
問題2
この調査の回答者を三十六人とせず十八人とする理由を答えましょう。
こたえを見る
同じ十八人が両方のカードを読んで回答したから。
表の数と調査方法を結びます。
問題3
「次の案内に会場図を付けたい」は事実と意見のどちらですか。根拠との関係も説明しましょう。
こたえを見る
意見。例:カードBの回答人数と係の説明を根拠にした提案。
資料の事実と自分の判断を分けて示します。
よくある質問
学んだことをどう確かめる?
本文の言葉や資料を示し、選んだ理由を説明して確かめます。
出典
- 学習指導要領:第5学年及び第6学年 B 書くこと (1)ウ・エ(「引用したり,図表やグラフなどを用いたりして,」)
- 文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示) 国語 第5学年及び第6学年
- 文部科学省 小学校国語編解説 PDF146頁
- 文部科学省 小学校国語編解説 PDF147頁
- 文部科学省 中学校学習指導要領 国語 PDF32頁
- 文部科学省 高等学校学習指導要領 国語 PDF36頁