なぜ話し合いは条件をそろえて案を結ぶの?

小6国語で、立場と意図を明確にし、条件を基に考えをまとめる話し合いを学びます。全校企画の自作の案を時間・費用・参加方法で比べ、よさを組み合わせます。関係図と議題の順を使い、三つの練習で理由を説明します。
こたえ
共通の条件と各立場の目的を示すと、案のよさを比べて一つの計画へ結べるからです。議題を順に進め、採用する工夫と確かめることを整理します。
表でみる
| 見るところ | 内容や働き |
|---|---|
| 共通条件 | 四十分、千円以内、全員が参加する方法 |
| 案A | 作品紹介二十分・六百円・見る参加 |
| 案B | クイズ三十分・八百円・答える参加 |
| 統合案 | 紹介十五分+クイズ十五分、費用九百円、案内五分+まとめ五分、計四十分 |
わけを考えよう
立場と目的を先に示す
学習内容を整理すると、話し合いの立場は話題についてどんな考えを持つか、意図は何を達成し、どんな方法で話し合うかを明らかにすることです。語句を囲んだり線で結んだりする図は、情報の関係を整理する方法です。以下で「自作」「架空」と示す場面・数値や活動の提案は、この教材の例です。原文引用は、それぞれの出典にある言葉として読みます。全校で行う「工夫発見の会」の自作の相談を考えます。共通条件は、全体で四十分、材料費は千円以内、参加する全員が関われる方法を作ることです。展示係の案Aは「作品紹介二十分、費用六百円。作った工夫をよく見てほしい」です。進行係の案Bは「クイズ三十分、費用八百円。見る人も自分で考えて答えてほしい」です。時刻や費用は教材内の架空の条件です。最初に係の立場と、何を大切にしたいかという意図を示します。展示係は作品を伝えること、進行係は参加する人の活動を大切にしています。話し合いの目的は、どちらの係も関われる計画を、共通条件の中で作ることです。議題は、目的の確認、案の比較、組み合わせ、条件の確認、次の仕事の順にできます。順番を共有すると、何について意見を返す時間かが分かります。

同じ観点で案を比べる
案Aと案Bを、時間、費用、参加の方法という同じ列で並べます。案Aは工夫を見て知る参加、案Bは考えて答える参加に注目しています。両方の意図を生かすには、紹介した作品を題材にクイズを作る方法が考えられます。ここで、案の数字をそのまま足す方法と、内容を組み直す方法を比べます。二つの案を丸ごと続けると、二十分と三十分で五十分、費用は六百円と八百円で千四百円になります。この計算結果を条件の表へ戻し、時間と道具を共通にする計画へ進みます。何を短くするか、何を共通にするかは、係の意図と合わせて相談します。「紹介の工夫をクイズにも使えば、同じ作品を見ながら参加できる」という関係を言葉にすると、組み合わせる理由が伝わります。数と参加の方法の両面から比較することが大切です。
よさを結んで新しい案を作る
追加の架空の材料見積りとして、紹介用の紙三百円、共通の掲示材料四百円、回答用の紙二百円とします。新しい案は、作品紹介十五分、クイズ十五分、初めの案内五分、最後のまとめ五分です。合わせて四十分、費用は三百+四百+二百で九百円になります。共通の掲示材料を一度用意し、紹介した作品からクイズを作る計画です。参加方法は「まず作品を見て工夫を知る→その工夫を基に答えを考える」という関係図で示せます。係ごとの意図を線の横へ書くと、展示係の伝える目的と、進行係の考えてもらう目的がどこに生きているかを確かめられます。クイズの答え方には紙へ書く方法や、相談して代表が伝える方法などを検討できます。全員がどう関わるかを、具体的な行動へ表して決めましょう。
決めた理由と次の仕事を残す
話し合いのまとめでは、「紹介を基にクイズを作る案を選ぶ。作品を伝えることと、参加者が考えることを結び付け、四十分と千円以内の条件に合わせられるから」と記録します。採用した内容、理由、必要な条件がそろっています。次の仕事は、展示係が紹介する工夫を選び、進行係がその工夫から問いを作り、二つの係で回答用紙の見やすさを確かめることです。誰が何をして、いつ相談するかも決めます。話し合いの途中で出た案は、意図と条件の表へ照らして検討できます。違う立場の意見を聞くときには、「作品の工夫を伝えたいのですね」「答える参加を作りたいのですね」と相手の目的を確かめましょう。最後に、元の案のよさが新しい案のどこへ入ったかを各係が説明すると、考えをまとめた過程が共有できます。計画を試した後の感想も、次の相談の材料になります。 文部科学省 小学校学習指導要領 国語 第5学年及び第6学年には「互いの立場や意図を明確にしながら計画的に話し合い,」とあります。
もっと知りたい人へ
中学校で課題を話し合うときは、判断の観点を共有して提案を比べます。選んだ案と理由を関係図や記録に残すと、実行した後に計画を見直す手掛かりになります。この学びを、中学校の互いの発言を結び付けて考えをまとめる学習から、高校の「現代の国語」で論点を共有し結論の出し方を工夫する学習へつなぐ見通しが立てられます(対応する学習事項を踏まえた、この教材の編集上の見通し)。
やってみよう
問題1
展示係と進行係がそれぞれ大切にする目的を答えましょう。
こたえを見る
展示係は工夫を見て知ってもらうこと、進行係は考えて答えてもらうこと。
立場と意図を別々に整理します。
問題2
新しい案の全体の時間と費用を計算しましょう。
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四十分、九百円。
十五+十五+五+五=四十、三百+四百+二百=九百です。
問題3
作品紹介とクイズをつなぐ理由を、二つの係の意図を使って説明しましょう。
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例:紹介した工夫を題材にクイズを作ると、工夫を伝えることと参加者が考えることを一つの活動へ結べるから。
それぞれの案のよさが新しい計画のどこに生きるかを示します。
よくある質問
資料と考えをどう確かめる?
材料の場所と、自分が選んだ理由を組にして説明し、本文へ戻って確かめます。
出典
- 学習指導要領:第5学年及び第6学年 A 話すこと・聞くこと (1)オ/知識及び技能 (2)イ(「互いの立場や意図を明確にしながら計画的に話し合い,」)
- 文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示) 国語 第5学年及び第6学年
- 文部科学省 小学校国語編解説 PDF140頁
- 文部科学省 小学校国語編解説 PDF129頁
- 文部科学省 中学校学習指導要領 国語 PDF33頁
- 文部科学省 高等学校学習指導要領 国語 PDF36頁