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小6・国語・思考の語句と表現の工夫

なぜ朗読の間を言葉の関係から選ぶの?

小6国語で、思考に関わる語句と比喩ひゆ・反復の効果を学びます。自作の短文を語句の組立てや意味の関係から読み、朗読の間と強弱を選びます。二つの読み方を比べる三つの練習で、表現と声の工夫を結ぶ理由を説明します。

こたえ

語句が表す関係や表現の効果を声へ移すと、聞く人が情景や考えの進み方を捉とらえやすくなるからです。言葉のまとまりを確かめ、間と強弱を試して選びます。

表でみる

思考の語句と表現の工夫を整理する
見るところ内容や働き
比喩ひゆ別のものにたとえて情景を伝える
反復同じ表現を重ねて変化や願いを伝える
語句の関係比較ひかく・対照・共通点を整理する
朗読意味のまとまりと届けたい効果で間を選ぶ

わけを考えよう

短文の言葉をつなぐ

学習内容を整理すると、比喩ひゆは別のものにたとえる表現、反復は同じ表現や似た表現を繰くり返す工夫です。語感は、言葉の適切さや美しさ、柔やわらかさ、リズムなどを感じ取る感覚です。朗読では、内容を踏ふまえた自分の思いや考えを、声の表現を高めて伝えます。以下で「自作」「架空かくう」と示す場面・数値や活動の提案は、この教材の例です。原文引用は、それぞれの出典にある言葉として読みます。自作の短文「窓の光」を読みます。「窓に朝の光が差す。光は、小さな合図だ。昨日の問いを開く合図だ。私は一行読む。もう一行読む。言葉の道が、少しずつ先へ伸のびる。」これは教材のために作った文です。「光は、小さな合図だ」は光を合図にたとえた比喩ひゆ(別のものにたとえる表現)です。「合図」を繰くり返すと、光を見た場面から問いを開く行動へつながります。「一行読む。もう一行読む。」という似た形も、読み進める小さな動きを重ねています。まず何が繰くり返され、どの場面へ進んでいるかを線で結びましょう。音の工夫は、文章の意味や言葉同士の関係を読んだ後に考えます。「道」という語も、文字の道路を見ている場面か、考えが先へ進む様子をたとえる場面かを前後から確かめます。ここでは読む行動と結び付いた比喩ひゆとして捉とらえられます。

教室の前で、子どもが本を両手で持ち、間を取って朗読している。友だちが座って聞く。

思考の語句で効果を比べる

「比較ひかく」は二つ以上のものを見比べること、「対照」は違ちがいを際立たせて比べること、「共通点」は同じところです。「比較ひかく」は「比」と「較やや」を組み合わせた語、「読み進める」は「読む」と「進める」を組み合わせた語として、語の構成にも目を向けます。短文の最初と最後を比較ひかくすると、朝の光から考えの道へ、目に見えるものと心の動きが結ばれています。繰くり返す二つの「合図」の共通点は、次の行動へ向かうきっかけを示すことです。一方、光を受け取る場面と、自分から問いを開く場面を対照すると、受け取ることから動き出すことへの進展が見えます。語感(言葉から受ける感じ)も確かめます。「小さな合図」を「大きな号令」に替かえると、静かな自発的な始まりから、強い呼び掛かけの感じへ変わります。選ぶ語と読み方を組にして、伝えたい場面を考えましょう。

間と強弱を二通り試す

読み方Aは「光は、/小さな合図だ。/昨日の問いを開く合図だ。」と文のまとまりで間を置きます。読み方Bは「光は、小さな/合図だ。昨日の/問いを開く合図だ。」と別の位置で区切ります。記号の斜線しゃせんは、この教材で間を示すために付けたものです。Aでは「小さな合図」と「昨日の問い」が一まとまりとして届きます。Bを試すと、修飾しゅうしょくする言葉と受ける言葉が離はなれ、どの語につながるかを聞き手が考える時間が増えます。Aを基に、二度目の「合図」を少し強く読むと、繰くり返しが行動へつながる点を示せます。「一行読む。もう一行読む。」は、同じ速さで読んで一歩ずつ進む感じを出す方法と、二文目を少し速めて進展を出す方法があります。どちらも本文を根拠こんきょに提案できます。声を変えた場所と、そこへ込こめた考えを説明できることが大切です。 複合語では、元の語の形が変わることもあります。文部科学省の解説は、「帰る+道」で「帰り道」となる語形の変化を例にしています。「帰る」の形と、「帰り道」の中の「帰り」を書き比べ、変わった部分に印を付けましょう。自分の説明には、二つの語を組み合わせたことと、そのときの語の形の変化の両方を書きます。

聞いた感想から選び直す

友達に二通りの読み方を聞いてもらい、〈どの言葉がまとまって聞こえたか〉〈どこで場面が進んだと感じたか〉を尋たずねます。感想は〈上手だった〉に加え、〈二度目の合図が強く、問いを開く決意が伝わった〉のように言葉と効果を結びます。朗読する人は、その感想を自分の読みのねらいと比べます。静かに考えが開く様子を届けたいなら、声の大きさと間の長さを組み合わせて試せます。比喩ひゆは何を何にたとえるか、反復は同じ言葉が前後で何をつなぐかを確かめます。その後、意味のまとまり、強調する語、場面の進み方を読み方のメモにします。音読は書かれた言葉を声に出して確かめる活動、朗読では捉とらえた情景や思いを声の工夫へ結びます。自分の選んだ読み方を短い説明とともに記録し、もう一度本文へ戻もどると、語句の働きと表現の工夫を合わせて学べます。 文部科学省 小学校学習指導要領 国語 第5学年及および第6学年には「比喩ひゆや反復などの表現の工夫に気付くこと。」とあります。

もっと知りたい人へ

中学校で表現の効果を読むときも、語の選択せんたくと文脈を結びます。朗読の工夫を根拠こんきょとともに説明すると、同じ文章の感じ方を交流する手掛てがかりになります。この学びを、中学校の比喩ひゆや反復などの技法を理解して使う学習から、高校の「現代の国語」で比喩ひゆや言い換かえなどを理解して使う学習へつなぐ見通しが立てられます(対応する学習事項じこうを踏ふまえた、この教材の編集上の見通し)。

やってみよう

問題1

「言葉の道」は何の様子をたとえていますか。

こたえを見る

例:読み進めるにつれて考えが先へ広がる様子。

前の「一行読む」と、後の「先へ伸のびる」を結びます。

問題2

読み方Aで「小さな合図」をまとめる理由を説明しましょう。

こたえを見る

「小さな」が「合図」を修飾しゅうしょくし、二語で一つの意味のまとまりを作るから。

語句の係り方を間の位置へ結びます。

問題3

二度目の「合図」を強める工夫を、反復の効果と結んで説明しましょう。

こたえを見る

例:同じ語が光から問いを開く行動へつながる点を強調できる。

声の工夫と本文の進展を組にします。

よくある質問

学んだことをどう確かめる?

本文の言葉や資料を示し、選んだ理由を説明して確かめます。

出典

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