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小5・国語・事実・意見と資料の活用

なぜ発表は記録と意見を分けて話すの?

小5国語で、記録から分かる事実、自分の感想、提案する意見を分けて発表する方法を学びます。自作の図書室の貸出記録を資料として使い、示す順や読む間を考えます。三つの練習で資料の読み取りと説明の言葉を確かめます。

こたえ

記録と意見を分けると、聞く人が確かめられることと、話し手の考えを区別して受け取れるからです。資料の題と調べた範囲はんいを示し、そこから考えた提案を理由とともに話します。

表でみる

事実・意見と資料の活用を整理する
架空かくうの貸出記録冊数さっすう
月曜・昼休み6
火曜・昼休み9
水曜・昼休み9

わけを考えよう

記録を読む範囲はんいをそろえる

学習内容を整理すると、話の構成を考えるときは、事実と感想、意見を区別し、関係付けて、自分の立場や結論けつろんを明らかにします。資料は説明を補おぎなったり、伝えたいことを強調したりするために使います。音読は内容や表現を理解して伝えることに重点があり、朗読ろうどくは自分の思いや考えが伝わるよう表現を高めて読みます。以下で「自作」「架空かくう」と示す場面・数値すうちや活動の提案は、この教材の例です。原文引用は、それぞれの出典にある言葉として読みます。図書室の案内の置場を相談する自作の発表を考えます。表は、ある三日間の昼休みに貸し出された冊数さっすうを記録した架空かくうの資料です。月曜が六冊さつ、火曜と水曜が九冊さつでした。ここで分かるのは、この三日間の昼休みの貸出冊数さっすうです。資料を示すときは、題と記録した範囲はんいを先に伝え、聞く人が何の数かをつかめるようにします。 数を比べる前に、どの日も昼休みの記録であり、数えているものが貸出冊数さっすうであることを確かめます。人の数と本の冊数さっすうでは、表が表すことが変わります。一人が二冊さつ借りる場合も考えられます。冊数さっすうの表から話すときは「火曜には九冊さつが貸し出されました」と単位をそろえ、記録に書かれた範囲はんいを言葉でも示します。

教室の前で、子どもが棒グラフの絵を持って発表し、友だちが座って聞いている。

事実・感想・意見の働きを分ける

「火曜と水曜は同じ九冊さつだった」は表から読み取れる事実です。「思ったより多くてうれしかった」は話し手の感想です。「入口に本の案内を置くことを提案する」はこれから行うことについての意見です。三つを分けると、相手は表を見て事実を確かめ、話し手の感じ方を知り、提案について自分の考えをもてます。 事実と意見は、発表の中で関係付けて使えます。たとえば「三日とも貸出があったので、図書室に来る人が新しい本を選ぶ手掛てがかりとして、入口に案内を置きたいです」と話します。記録に案内の効果は書かれていません。そこで、案内を置くことは提案として示し、「置いた後に利用した人へ感想を聞く」という確かめ方を添そえます。

資料のどこを見てほしいかを示す

表を見せるときは「表をご覧らんください」に続けて、見る場所を伝えます。「火曜と水曜の行に注目してください。どちらも九冊さつです」と話せば、聞く人が数を探さがせます。表のすべてを一度に読み上げる方法より、提案に関係する部分を選び、見てほしい所と、そこから分かることを一組にすると内容をたどりやすくなります。 発表の紙では、事実を説明する文の横に、その文が指す表の行を書き留めます。声に出すときは、日と冊数さっすうの間を区切り、聞く人が表を見る時間を取ります。月曜六冊さつ、火曜九冊さつ、水曜九冊さつ、と同じ調子で読めば比較ひかくしやすくなります。提案を言う前には少し間を置くと、記録の説明から自分の考えへ移ることを示せます。

順番を変えて確かめる

発表を「相談したいこと」「記録」「そこから考えたこと」「提案」「確かめたいこと」の順で作ってみます。最初に「図書室の入口へ本の案内を置く案を相談したいです」と示すと、相手は資料を見る目的をもてます。次に三日間の記録を示し、本を選ぶ手掛てがかりを増やしたいという考えにつなぎます。最後に案内の場所や内容について質問を受けます。 記録を先に話す順も試せます。「三日間の昼休みに、本が毎日貸し出されました。そこで、本を選ぶときの案内を入口へ置くことを提案します」という順です。どちらの順でも、記録と提案の境目を言葉で示します。聞く役になって、今聞いた文が表の内容か、話し手の考えかを確かめると、構成のよさを比べられます。

質問を受けて説明を補おぎなう

相手から「九冊さつは何人が借りた数ですか」と質問されたら、「これは冊数さっすうの記録です。人数も調べると、利用の様子を別の面から見られます」と答えられます。資料の単位を確かめた上で、次に調べたいことを明らかにしています。質問を、資料や提案を詳くわしくする手掛てがかりとして受け取ると、発表後の相談も進みます。 一人で練習するときは、発表の文に印を付けます。表から分かる事実は丸、自分の感想は波線、提案や意見は四角で囲みます。次に、事実の文を表と照らし、意見の文には「なぜそう考えたか」を添そえます。声に出して読み、表を見る間を取る所を一つ選びましょう。言葉と資料の両方から、相手が考えを確かめられる発表になります。 文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示) 第5学年及および第6学年 国語には「事実と感想,意見とを区別するなど,」とあります。

もっと知りたい人へ

資料が増えたら、それぞれが何を記録したかをそろえて比べ、日時、範囲はんい、単位を説明する習慣は、調べたことを報告する文章にも使えます。音読では文の意味のまとまりを意識し、朗読ろうどくでは伝えたい内容に合わせた間や声の調子を試し、ここでの発表も、聞く人が資料を読む時間を考えて声に出しましょう。この学びを、中学校の事実と意見の関係に注意して話を構成する学習から、高校の「現代の国語」で資料を効果的に用いて話す学習へつなぐ見通しが立てられます(対応する学習事項じこうを踏ふまえた、この教材の編集上の見通し)。

やってみよう

問題1

架空かくうの表から、火曜と水曜の貸出冊数さっすうについて言える事実を書きましょう。

こたえを見る

火曜と水曜は、どちらも九冊さつだった。

同じ単位の数を比べます。

問題2

「九冊さつ借りた人が九人いた」と説明する前に、追加で確かめたいことは何ですか。

こたえを見る

借りた人数や、一人が借りた冊数さっすう。

資料の冊数さっすうと人数は別の情報です。

問題3

入口に本の案内を置く案を話すとき、記録と提案を分ける言い方を作りましょう。

こたえを見る

三日間の昼休みに毎日貸出がありました。そこで、本を選ぶ手掛てがかりを増やすため、入口に案内を置くことを提案します。

記録した事実の後、自分の目的と案を言葉で示します。

よくある質問

表の数は実際の学校の記録?

学び方を練習するために作った架空かくうの記録です。実際の発表では自分で確かめた記録を使います。

出典

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