なぜ語の位置とつなぎ方を確かめるの?

小5国語で、語句の係り方・語順・文の接続と文章の展開を学びます。自作の旗の説明を使い、言葉がどこにかかるかを確かめます。説明・報告・物語の特徴を比べ、目的に合う文の順序を三つの練習で考えます。
こたえ
語の位置とつなぎ方によって、何を詳しく説明するかや、文どうしの関係が伝わるからです。語句がかかる先と、文章全体で伝える順番を確かめます。
表でみる
| 見るところ | 内容や働き |
|---|---|
| 赤い小さな旗 | 赤い・小さなが旗を説明 |
| ゆっくり旗を上げた | ゆっくりが上げたを説明 |
| そのため | 前の内容から結果へつなぐ |
| 一方 | 二つの事柄を対照してつなぐ |
わけを考えよう
説明する言葉の行き先を見る・位置と意味を組にする
学習内容を整理すると、語句の係り方には、主語と述語、修飾する語と受ける語などの関係があります。文と文の接続は前後の文のつながりで、構成や展開は文章の組立てや論の進め方です。以下で「自作」「架空」と示す場面・数値や活動の提案は、この教材の例です。原文引用は、それぞれの出典にある言葉として読みます。自作の旗作りの場面で、文の組立てを考えます。「係は赤い小さな旗をゆっくり上げた」という文を読んでください。「赤い」「小さな」は旗を説明し、「ゆっくり」は上げた動作を説明しています。修飾する語句が別の語句と結び付いて詳しくする関係は、語句の係り方の一つです。説明する語句からかかる先へ、紙の上で線を引いてみましょう。 「係は旗をゆっくり上げた」と「係はゆっくり旗を上げた」は、どちらも上げる動作の様子を説明しています。語の位置が変わっても、意味をたどれば同じ動作に結び付けられる例です。語順を確かめるときは、位置だけを見て判断する方法に加え、「どのように何をしたのか」を言葉で説明します。読む人が係り方をつかみやすい位置を選ぶことが大切です。

意味を二つに分けて考える・文と文の関係を選ぶ
「係は青い旗の箱を運んだ」という文では、青いのが旗なのか箱なのか、場面に応じて捉え方が分かれます。青い旗が入った箱なら「係は青い旗が入った箱を運んだ」と書けます。旗を入れる青い箱なら「係は旗を入れる青い箱を運んだ」と表せます。詳しくする語句を加えたり、かかる先の近くへ置いたりすると、思い描いてほしい物が伝わります。 文どうしも意味で結び付いています。「風が強くなった。そのため、係は旗を低い位置へ移した」は、前の出来事を理由として次の行動を示す例です。「赤い旗は入口に置いた。一方、青い旗は出口に置いた」は、二つの配置を対照しています。「そのため」と「一方」を入れ替えて読み、どの関係を伝えたいかを確かめましょう。つなぐ語は内容に合わせて選びます。
時間順と理由の順を比べる・文章の種類を目的で見る
「紙を切る、棒へ付ける、入口へ置く」という手順なら、時間の順に並べると、作業をたどれます。「入口に旗を置きたい、入口の位置が分かるから」という提案なら、考えと理由の関係を先に見せる方法があります。どちらも旗の話ですが、読む人にしてほしいことが違います。文章全体の組立てを構成、内容がどの順に進むかを展開として確かめます。 旗の作り方を示す説明は、材料や手順を具体的に書くと役立ちます。作業の結果を知らせる報告は、いつ何を行い、どうなったかを示します。旗を運ぶ人の物語なら、出来事に沿って人物の行動や心の動きを描けます。文章の種類には、それぞれの目的に合う特徴があります。最初に「作ってほしい」「結果を知ってほしい」「場面を想像してほしい」のどれを目指すか考えます。
段落の役割を確かめる・一文から全体へ見直す
説明の構成メモを「材料、作り方、置き方」の三つに分けてみます。各段落が一つのまとまりを担当すると、読む人は必要な場所を探せます。同じ情報を二つの段落で扱う場合には、役割を説明します。材料の段落で紙の種類を紹介し、作り方の段落でその紙の折り方を示すなら、紙に注目する理由が違います。話題と役割を合わせて読み返しましょう。 推敲(文章を整えること)では、まず一文の中で、誰が何をしたかと、詳しくする語句の行き先を確かめます。次に、隣り合う文の関係を、時間、理由、対照などの言葉で説明します。最後に、段落を一言ずつにまとめ、最初から最後へ並べて読みます。細かな語の位置と全体の展開を行き来すると、読み手に伝える道筋を整えられます。
短い文章を別の種類にする
練習として、旗作りの説明を短い報告に変えてみましょう。「棒に紙を付けます」という作業の指示は、「係は棒に紙を付けた」と行ったことの記録に変えられます。報告の目的に合わせ、作った旗をどこへ置き、その後どう使われたかも添えます。文末と、伝える内容や並べる順番を合わせて考えると、文章の種類の特徴が具体的につかめます。 文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示) 第5学年及び第6学年 国語には「文の中での語句の係り方や語順,」とあります。
もっと知りたい人へ
文章を読むときにも、接続する語と段落の役割を手掛かりにできます。自分で書いた説明と報告を交換し、読み手が何をできるようになるかを伝え合いましょう。この学びを、中学校の文の構成や文章の構成・展開を理解する学習から、高校の「現代の国語」で効果的な組立てや接続を考える学習へつなぐ見通しが立てられます(対応する学習事項を踏まえた、この教材の編集上の見通し)。
やってみよう
問題1
「係は赤い小さな旗をゆっくり上げた」で、「赤い」「ゆっくり」がそれぞれ詳しくする語を答えましょう。
こたえを見る
赤い→旗。ゆっくり→上げた。
物の様子を説明する語と、動作の様子を説明する語を分けます。
問題2
「青い旗の箱」で、青いのが箱だと伝わる文に直しましょう。
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例:旗を入れる青い箱。
「青い」を箱の近くへ置き、旗と箱の関係を補います。
問題3
「風が強くなった。( )、旗を低い位置へ移した。」を原因から結果へつなぐ語で完成させましょう。
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例:そのため。
強い風を、旗を移した理由として結び付けます。
よくある質問
学んだことをどう確かめる?
自分の文で、選んだ語句と理由を説明し、本文の例と比べます。
出典
- 学習指導要領:第5学年及び第6学年 知識及び技能 (1)カ(「文の中での語句の係り方や語順,」)
- 文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示) 国語 第5学年及び第6学年
- 文部科学省 小学校国語編解説 PDF124頁
- 文部科学省 小学校国語編解説 PDF125頁
- 文部科学省 中学校学習指導要領 国語 PDF35頁
- 文部科学省 高等学校学習指導要領 国語 PDF35頁