なぜ指示語と接続語をたどると文がつながる?

なぜ指示語と接続語をたどると文がつながる? 指示語は既に出た内容を受け、接続語は前後の内容の関係を示すからです。 身近な場面の短文を比べ、言葉と意味のつながりを確かめます。表と三つの練習を使い、自分の言葉で理由を説明する中学一年の国語教
こたえ
指示語は既に出た内容を受け、接続語は前後の内容の関係を示すからです。
表でみる
| 見るところ | 確かめること |
|---|---|
| 単語 | 名前・動作などの働きで分ける |
| 指示語 | 指している内容へ置き換える |
| 接続語 | 前後の関係を言葉で示す |
わけを考えよう
「校庭に大きな木がある。その木の下で本を読んだ」の「その木」は、前の文に出た大きな木を指しています。二度目に詳しい説明を繰り返す代わりに、指示する語で同じ対象を受けています。指示語を読むときは、その語の近くから、指している物や内容を探します。見つけた語を実際に入れ直して読み、文の意味がつながるかを確かめる方法が役立ちます。「その」がいつも直前の一語だけを指すとは限らないので、文のまとまりまで見ましょう。

「二つの案を比べた。そこで、目的に合う方を選んだ」の「そこで」は、前の出来事を受けて次の行動へ進むつながりを示しています。「二つの案は似ている。しかし、使う道具が違う」なら、共通点から相違点へ話が進みます。接続する語の意味を知ると、後ろの文にどんな情報が来るか予想できます。原因と結果、追加、対比、言い換えなどの関係を表にすると、文章の道筋を整理しやすくなります。
語の類別は、単語を働きや性質によって分けることです。例えば名詞は物事の名前を表し、動詞は動作や存在などを表します。形容詞は性質や状態を表します。「小さな庭で花が咲く」から、名前を表す「庭」「花」、動きを表す「咲く」を取り出してみましょう。形だけで判断するより、その文でどんな役割を果たすかを確かめます。語を入れ替えて文を作ると、同じ働きの語がどの位置で使えるかを比べられます。
単語に区切るときは、文節という大きな区切りとの違いにも気を付けます。「本を/読む」は文節の区切りの例で、「本」「を」「読む」は単語の区切りの例です。「を」は「本」と一緒に目的となる物を示しますが、一つの単語として見られます。文のまとまりと単語の働きを分けて見ると、文を組み立てる小さな部品が分かります。いろいろな短文を使って区切りを確かめ、どの語が内容を表し、どの語が関係を表すかを探しましょう。
指示語を使って文章を書くなら、読み手が対象を特定できるようにします。二つの物を説明したあとに「これ」と書く場面では、どちらを指すかが分かるよう、対象の名前を使い直す方法も選べます。接続語は、実際の内容の関係に合わせて選びます。理由を述べる前には理由へ進む語、同じ内容を詳しく述べる前には言い換えや説明へ進む語が合います。語を入れたあと、前後二文を続けて読むことが点検になります。
文章の読み直しでは、指示語に丸、接続語に四角を付け、矢印や短いメモで役割を記録すると便利です。矢印の先は指す内容、メモには「対比」「追加」などと書きます。この記録を使って文章を口頭で説明すると、内容と構成を同時に捉えられます。文法の知識を文章全体へ持ち込むと、語の名前を覚える学習が、説明や読解に使う学習へつながります。まず短い三文を使い、つながりを見える形にしてみましょう。
二つの文の順を入れ替えると、指示語が何を受けるかも変わる場合があります。文を並べ直したあとに、指示語の矢印をもう一度書くと、文の位置とつながりの関係を確かめられます。接続語についても、前の文と後ろの文を一組として読み、内容に合う関係を選びましょう。
学習指導要領では「指示する語句と接続する語句の役割」と示されています。ここで使う短文や場面は、この学習のために作った例です。
もっと知りたい人へ
語の働きを知ると、長い文章の構成も追いやすくなります。段落の初めにある接続語を並べると、筆者が追加や対比をどこで行うかが見えます。指示語の受ける内容が複数の文にわたる場合は、その内容を短くまとめて置き換えてみましょう。自分の作文でも、読み手が同じ対象を追えるように名前と指示語を使い分けると、文どうしのつながりを調整できます。
やってみよう
問題1
「赤い箱を用意した。その箱へ札を入れた」の「その箱」は?
こたえを見る
赤い箱。
前の文に出た対象を受けています。
問題2
「雨が降った。( )、地面がぬれた」に結果へ進む語を入れよう。
こたえを見る
そのため。
前の出来事から起こった結果を示します。
問題3
「犬が走る」で名前を表す語と動作を表す語は?
こたえを見る
犬・走る。
名詞と動詞の基本的な働きを文で確かめます。
よくある質問
何から確かめればよい?
名前・動作などの働きで分ける
自分の説明をどう見直す?
使った言葉や本文の箇所を示し、そこから考えた理由を一文添えます。
出典
- 学習指導要領:第1学年 国語 知識及び技能(1)エ(「指示する語句と接続する語句の役割」)
- 文部科学省 中学校学習指導要領(平成29年告示)第1学年国語、冊子29〜32ページ〔PDF31〜34ページ〕