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中1・国語・古文・漢文の音読と作品の種類

なぜ古典は読み方を知って声に出す?

なぜ古典は読み方を知って声に出す? 今の言葉と異なる書き方や語順を手掛てがかりにして、古典の響ひびきと意味を一緒いっしょに感じられるからです。 身近な場面の短文を比べ、言葉と意味のつながりを確かめます。表と三つの練習を使い、自分の言葉で理由を説明する中

こたえ

今の言葉と異なる書き方や語順を手掛てがかりにして、古典の響ひびきと意味を一緒いっしょに感じられるからです。

表でみる

古文・漢文の音読と作品の種類の見方
見るところ確かめること
古文表記・語の意味・読む音を確かめる
漢文返り点と送り仮名で読み順を追う
作品の種類物語・随筆ずいひつ・和歌・漢詩などを知る

わけを考えよう

古典は、昔から読み継つがれてきた作品や文章です。古文は古い時代の日本語で書かれた文章、漢文は漢字で書かれた中国の古典などを、日本語の読み方で読む学習へつながります。初めての文章では、見慣れた字でも今と異なる読み方をすることがあります。音読する前に読み方の注を見て、どこで区切るかを確かめると、意味のまとまりを声に表せます。短い部分から、響ひびきを味わう練習を始めましょう。

教室で、中学生が古い本を両手で持ち、声に出して読む。

古文の音読には、文語の決まりを知ることが役立ちます。文語は、古くから文章で使われてきた言葉の形です。例えば学習用に作った「山の色、いとよし」という文では、「いと」は程度が大きいことを表し、「とてもよい」といった意味で捉とらえられます。この短文は実際の古典作品からの引用ではなく、語の感じを確かめるための自作例です。読むときは、語の意味を確かめてから、区切りと調子を選びます。

歴史的仮名遣かなづかいには、今と異なる表記があります。音読では、文章に付けられた読みの注や学習用の読み方を確かめます。例えば「けふ」は今の「きょう」に当たる表記として学びます。文字を一字ずつ今の音で読む方法と、決まりに従って語のまとまりとして読む方法を比べると、音読の準備が何のためにあるかが分かります。新しく出会った語は、表記と読む音と現代語での意味を並べて記録しましょう。

漢文の訓読は、漢文を日本語として読むための工夫です。読む順序を示す返り点や、助詞などを補う送り仮名を手掛てがかりにします。学習用の自作例「見レ山」なら、レ点を手掛てがかりに下の「山」から上の「見」へ戻もどり、「山を見る」と読めます。ここでは一つの返り点が示す順序に注目しています。長い文は、注や教室で使う読み方の説明を見ながら、読む順序を確認して音読しましょう。

古典には、物語、随筆ずいひつ、和歌、漢詩など、さまざまな種類があります。物語は出来事や人物をたどる読み方、随筆ずいひつは書き手が見つめた事柄ことがらや考えに注目する読み方、和歌や漢詩は短い言葉や音のまとまりに注目する読み方につながります。種類を知ると、文章でどこを手掛てがかりにするかを考えられます。作品を紹介しょうかいするメモには、題名、種類、読んで心に残った語や場面を記録すると、自分の関心が見えてきます。

音読の練習では、まず意味を一文でつかみ、次に注の読み方でゆっくり読みます。そのあと意味の区切りを探して、同じ部分をもう一度読んでみましょう。読み方の決まりと声の調子を同時に詰つめ込こむより、順番に確かめると変化を捉とらえられます。二人で読む場合は、一人が読み、もう一人が区切りの分かりやすかった場所を伝えます。声に出すことで感じた響ひびきを、本文のどの語と結び付けて説明できるか考えましょう。

古典の世界に親しむことは、昔の作品の出来事を自分の経験と比べることにもつながります。季節の景色、人を待つ気持ち、友と語る楽しさなど、気になる場面を一つ選ぶと読書の入口になります。表記や語順の違ちがいを知った上で、今も伝わる感情や考えを探してみましょう。作品の種類と声の響ひびきの両方に注目すると、次に読む作品を選ぶ手掛てがかりも増えます。

実際の古文と漢文を短い範囲はんいで音読する

自作例と分けて、実際の作品の言葉を読みます。古文は、環境省「春はあけぼの」(2022年4月28日)に掲載された清少納言『枕草子』から「少し明かりて」を引用します。この掲載けいさい版の同じ箇所かしょを開いて確かめ、教材の読みの補助「すこし/あかりて」でゆっくり音読しましょう。資料の現代語での説明では、山際の辺りがいくらか明るくなる様子です。次に二つのまとまりを続けて読み、明るくなる景色を思い浮うかべながら、どこで間を取るかを選びます。斜線しゃせんは教材の区切りの案で、原文にある記号ではありません。

漢文は、岩国短期大学「建学の精神及び教育理念」に掲載された『論語』学而編の書き下しから「学びて時に之これを習う」を引用します。これは漢文を日本語で読む形として掲載けいさいされた文で、返り点を新たに付けた自作文ではありません。教材の読みの補助「まなびて/ときにこれをならう」を使って音読します。大学の説明は、学んだことを復習して熟達することや、実行・実践じっせんすることと結び付けています。「学びて」と後のまとまりを分けて読み、次に続けて読みます。どちらの響ひびきや間が、内容を自分には捉とらえやすくしたかを、原文の語と結んで説明しましょう。読みの補助と区切りはこの教材が示す案で、公式ページにあるルビや録音ではありません。

学習指導要領では「古典特有のリズムを通して,古典の世界に親しむこと。」と示されています。「山の色、いとよし」「見レ山」「読レ書」は学習用の自作例です。『枕まくら草子』と『論語』の短句は、それぞれ明記した公式掲載けいさい文からの引用で、読みの補助や区切りの案とは分けて扱あつかいます。

もっと知りたい人へ

音読で心に残った部分は、現代の言葉で意味を説明してみましょう。作品の原文と、自分の言い換かえを分けて記録すると、古い表現のどの部分に魅力みりょくを感じたかが分かります。原文の読み方を確かめる作業と、響ひびきを感じて読む作業を往復することで、古典を読む楽しみを広げられます。このページでは、自作例と実際の作品の短い引用を区別しました。別の部分へ進むときも、本文と読みの注が確かな資料を選び、読みが分からないまま推測で音読せず、注や教室で使う資料で確認しましょう。

やってみよう

問題1

古文を音読する前に確かめることを二つ挙げよう。

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例:語の読み方、意味の区切り。

読みの注を使い、内容のまとまりを声へ表します。

問題2

学習用自作例「読レ書」を「書を読む」と読むとき、先に読む漢字は?

こたえを見る

書。

レ点のある字の一字下を読んでから戻もどります。

問題3

物語と和歌で、最初に注目できることを一つずつ挙げよう。

こたえを見る

例:物語は人物と出来事、和歌は短い言葉の響ひびき。

作品の種類に応じて読む入口を選べます。

よくある質問

何から確かめればよい?

表記・語の意味・読む音を確かめる

自分の説明をどう見直す?

使った言葉や本文の箇所かしょを示し、そこから考えた理由を一文添そえます。

出典

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