なぜ話合いでは発言のつながりをメモする?

なぜ話合いでは発言のつながりをメモする? 共通点や相違点が見えると、一人ずつの考えを生かして話題全体をまとめられるからです。 身近な場面の短文を比べ、言葉と意味のつながりを確かめます。表と三つの練習を使い、自分の言葉で理由を説明する中学
こたえ
共通点や相違点が見えると、一人ずつの考えを生かして話題全体をまとめられるからです。
表でみる
| 見るところ | 確かめること |
|---|---|
| 聞き取る | 中心・理由・具体例を分ける |
| 比べる | 共通点と相違点を記録する |
| 結ぶ | 受けた発言を示して新しい考えを加える |
わけを考えよう
話合いでは、誰がどんな考えを述べたかに加えて、発言どうしがどう関わるかを聞き取ります。学校の読書会を開く場所について、一人が「広い場所がよい」、別の人が「静かな場所がよい」と話したとしましょう。二つの意見の違いだけを並べるより、「参加しやすい場所を選びたい」という共通の目的へ結び付けると、次に比べる観点が見えます。広さと静かさという二つの条件をメモし、話題に合う案を考えます。

聞くときは、全ての語を同じように書き取るより、中心、理由、具体例を分けて記録する方法があります。「場所」「広さ」「静かさ」など短い見出しを作り、発言の要点を入れます。自分の意見を書く欄を別に用意すると、相手の話と自分の考えを区別できます。相手の言葉を短くまとめたら、内容が合っているかを確かめましょう。記録は、話を後で覚えるためと、今どこまで話し合ったかを確認するための両方に使えます。
質問は、考えや根拠を確かめるために使います。「広い方がよい」という意見には、「何人くらいが参加する場面を考えていますか」と尋ねられます。理由が分かると、条件を比べる材料が増えます。相手の話をもう一度聞きたいときは、どの言葉や箇所を確かめたいかを具体的に示します。質問する前に、自分が受け取った内容を短く言い直すと、どこまで理解しているかを相手へ伝えられます。
共通点は、複数の発言が同じように重視することです。相違点は、重視する条件や選ぶ案が異なるところです。二つを表に分けると、考えをまとめる手掛かりになります。共通する目的を先に確認し、相違点について資料や経験を出し合えば、比べるための情報を増やせます。話題が別の方向へ進んだときは、今決めたいことを言葉に戻します。「今日は場所を考える時間」と共有すると、発言を中心へ結び付けられます。
発言を結ぶ言葉には、「今の理由と同じく」「別の条件も考えると」「二つの案を合わせて」などがあります。自分の意見を出す前に、どの発言を受けるかを示すと、話の展開が見えます。例えば「静かさを大切にする意見を受けて、図書室の一角を案に加えたい」と話せます。相手の考えを受けた部分と、自分が新しく加えた部分を分けて述べることが、話合いの流れを作る工夫になります。
考えをまとめる際は、決まったことと、次に確かめることを分けます。場所の条件は共有できても、使える時間は調べる必要がある場合があります。その場合は「広さと静かさを条件にする。利用できる時間を確認してから案を選ぶ」とまとめられます。まとめを言葉にして皆で確かめると、次の行動へ進めます。結論の一文だけでなく、どんな発言がそのまとめにつながったかを記録することも大切です。
練習では三人程度で、一つの話題について理由を添えた意見を出します。聞く人は共通点と相違点を一つずつ記録し、最後に発言を結んだまとめを作ります。役を交代すると、話す側と聞く側の両方を経験できます。自分が使った質問と、その質問によって詳しくなった情報を振り返ってみましょう。話の内容を捉えることから、互いの考えを生かしてまとめることへ、少しずつ練習を広げられます。
学習指導要領では「互いの発言を結び付けて考えをまとめること。」と示されています。ここで使う短文や場面は、この学習のために作った例です。
もっと知りたい人へ
話合いの記録は、報告の文章や次回の相談に使えます。発言の一覧に加えて、共通する目的、比べた条件、まとめへつながった理由を残すと、考えの道筋が分かります。自分の発言だけを振り返るより、どの発言を受けて考えが変わったかも確かめましょう。必要な情報を聞き取り、質問し、発言を結ぶ手順を繰り返すことで、相手と考えを作る学習を進められます。
やってみよう
問題1
「広い場所」「静かな場所」という意見をまとめるため、まず共有することは?
こたえを見る
何のために場所を選ぶかという目的。
共通の目的が条件を比較する基準になります。
問題2
「使いやすい」と言う相手へ、理由を確かめる質問を作ろう。
こたえを見る
例:どの場面で使いやすいと感じましたか。
判断を支える具体的な情報を引き出せます。
問題3
話合いのまとめに、決まったことのほか何を記録する?
こたえを見る
次に確かめることや次の行動。
共有した内容を続きの作業へつなげられます。
よくある質問
何から確かめればよい?
中心・理由・具体例を分ける
自分の説明をどう見直す?
使った言葉や本文の箇所を示し、そこから考えた理由を一文添えます。
出典
- 学習指導要領:第1学年 国語 思考力等A(1)エ・オ/A(2)イ(「互いの発言を結び付けて考えをまとめること。」)
- 文部科学省 中学校学習指導要領(平成29年告示)第1学年国語、冊子29〜32ページ〔PDF31〜34ページ〕