なぜ段落に役割を決めると文章が組み立つ?

なぜ段落に役割を決めると文章が組み立つ? 伝えたい中心に合わせて、説明や具体例を置く場所と読む順序を選べるからです。 身近な場面の短文を比べ、言葉と意味のつながりを確かめます。表と三つの練習を使い、自分の言葉で理由を説明する中学一年の国
こたえ
伝えたい中心に合わせて、説明や具体例を置く場所と読む順序を選べるからです。
表でみる
| 見るところ | 確かめること |
|---|---|
| 意図 | 誰へ何を伝えるかを決める |
| 材料 | 中心に関わる情報を選ぶ |
| 段落 | 説明・具体例・まとめの役割を付ける |
わけを考えよう
文章を書く前には、誰へ何を伝えるかを決めます。学校の行事の案内なら、初めて参加する人が日時や場所を知り、参加の仕方を理解することが目的になります。行事の報告なら、行った活動とそこから分かったことを伝える目的になります。同じ行事でも、意図が変われば必要な材料と文章の順が変わります。まず「読み手へ伝えたいこと」を短い一文にし、その一文に関わる日常の出来事から題材を選びましょう。

材料は、見たこと、聞いたこと、調べたこと、感じたことなどから集めます。集めた時点では、全てを文章に使うと決めるより、目的へ結び付くものを選びます。案内なら参加に必要な情報、報告なら活動の様子を示す情報を中心にできます。事実と自分の意見は別の欄へ記録すると、あとで根拠と考えを組にできます。聞き取った言葉や資料を使う場合は、その由来も一緒に控えておきましょう。
段落は、文章の中で一つのまとまりを作る部分です。段落の役割には、中心を示す、具体的に説明する、例を示す、まとめるなどがあります。「図書室の紹介を書く」という題材なら、最初の段落で特徴を示し、次で使い方を説明し、最後に読む人への案内を置く構成が考えられます。段落ごとに「ここで何を伝えるか」を見出しのような短い言葉で書くと、全体の組み立てが見えます。
内容を並べる順序は、読み手が理解する流れに合わせます。活動を報告する文章では、目的、準備、実際の様子、分かったことの順にする方法があります。説明の文章では、中心の考え、根拠、具体例、まとめの順も使えます。同じ材料を二通りに並べて、どちらが伝えたいことを追いやすいか比べましょう。順序を選ぶ理由を「先に場所が分かると手順を理解しやすい」のように言葉にすると、構成の工夫を確かめられます。
文章の中心は、使う材料が増えても見えるようにします。段落の役割を決めたあと、一つの段落に複数の話題が混ざっている場合は、中心との関係を見直します。大切な説明を詳しくするための例と、新しい話題を始める情報を区別しましょう。例が中心を支えるなら同じ段落でつなげられます。別の役割を持つ情報なら段落を分ける方法が選べます。内容のまとまりを見て段落を作ることが大切です。
下書きには、一段落ごとの役割を余白へ書きます。そのメモだけを順に読んで、文章の道筋が伝わるかを試しましょう。次に各段落の最初と最後の文を読み、前の段落から何を受けて次へ進むかを確かめます。「そのため」「例えば」などの接続語を使う場合も、実際の内容の関係に合うものを選びます。つなぎの語だけを足すより、内容の順序を整えることと組み合わせると、展開がはっきりします。
仕上げでは、最初に書いた「伝えたいこと」の一文と、文章を読み終えて分かることを比べます。読み手に段落の内容を短くまとめてもらうと、自分が決めた役割と受け取られた役割を照らし合わせられます。必要な材料を足したり、補足を別の場所へ動かしたりすることで、中心へ向かう道筋を調整できます。題材を選ぶ、材料を整理する、段落の役割を決めるという流れを、短い案内から練習しましょう。
学習指導要領では「段落の役割などを意識して文章の構成や展開を考えること。」と示されています。ここで使う短文や場面は、この学習のために作った例です。
もっと知りたい人へ
文章の構成を考える学習は、資料の説明や自分の意見を書く活動へつながります。最初の段落で目的を示す方法と、具体的な出来事から始める方法を比べると、読み手の関心と理解の両方を考えられます。段落の役割のメモを保存しておくと、読み直したときに材料を移す理由も分かります。内容と役割を結び付け、どこで何を伝えるかを説明できる文章を目指しましょう。
やってみよう
問題1
行事の案内と報告で、中心にする情報を一つずつ挙げよう。
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案内は参加に必要な情報、報告は実施した様子や分かったこと。
目的が変わると使う材料も変わります。
問題2
図書室紹介の段落の役割を三つ挙げよう。
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例:特徴、使い方、読み手への案内。
一つずつ役割を決めると順序を考えられます。
問題3
下書きの段落構成を確かめる方法を挙げよう。
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各段落の役割を短く書き、そのメモを順に読む。
文章全体の道筋を取り出して見られます。
よくある質問
何から確かめればよい?
誰へ何を伝えるかを決める
自分の説明をどう見直す?
使った言葉や本文の箇所を示し、そこから考えた理由を一文添えます。
出典
- 学習指導要領:第1学年 国語 思考力等B(1)ア・イ/B(2)イ(「段落の役割などを意識して文章の構成や展開を考えること。」)
- 文部科学省 中学校学習指導要領(平成29年告示)第1学年国語、冊子29〜32ページ〔PDF31〜34ページ〕