なぜ読書メモに知ったことと考えたことを書く?

なぜ読書メモに知ったことと考えたことを書く? 本から得た情報と、それによって動いた自分の考えの両方を振り返れるからです。 身近な場面の短文を比べ、言葉と意味のつながりを確かめます。表と三つの練習を使い、自分の言葉で理由を説明する中学一年
こたえ
本から得た情報と、それによって動いた自分の考えの両方を振り返れるからです。
表でみる
| 見るところ | 確かめること |
|---|---|
| 読む前 | 知りたい問いを一つ書く |
| 読んでいる間 | 情報と出典の場所を記録する |
| 読んだ後 | 加わった考えや次の問いを書く |
わけを考えよう
本を読むと、新しい知識に出会うことも、知っている出来事を別の見方で捉えることもできます。読書メモには「本で知ったこと」と「自分が考えたこと」を分けて書いてみましょう。例えば学校の庭を題材にした説明を読んだなら、本が述べる観察の方法と、自分の庭でも試したいことを別の欄に記録できます。二つの欄を結ぶことで、読書が自分の生活や学びにどのように関わったかを確かめられます。

知識や情報を得たいときは、読む前に小さな問いを作ります。「どのように観察を記録するか」「場所によって何が変わるか」など、知りたいことを一文にします。目次や見出しを見ると、その問いに関わる箇所を探せます。読む順序を考えた上で、必要な段落を丁寧に読みます。問いの答えになりそうな部分を記録し、どのページを使ったかも控えましょう。読み終えたら、最初の問いへ戻って、分かったことを自分の言葉でまとめます。
考えを広げたいときは、自分と書き手の違いに注目できます。同じ出来事について、書き手がどんなことを大切にしているかを探しましょう。「便利さ」に注目していた自分が、文章から「使う人の気持ち」という見方を得る場合もあります。自分の意見を一度書いてから読み、読んだ後に加わった見方を別の色で記録すると、変化が見えます。変化が小さくても、なぜその考えを持つかが詳しくなることも読書の成果です。
物語を読むときは、人物が迷った場面や選んだ行動を手掛かりに、自分ならどう考えるかを比べられます。人物の行動と自分の感想を分けて記録すると、本文に書かれた内容を根拠に考えられます。読書メモには、心に残った場面、その場面を選んだ理由、そこから考えたことの三つを書く方法があります。全部の筋を長く書くより、一つの場面を丁寧に選んで、自分の考えへつなぐ方法も試してみましょう。
本を選ぶときは、題名や表紙の印象に加えて、目次、紹介文、最初の数ページを見て、今の関心とつながるかを確かめます。図書館では同じテーマでも説明の仕方が異なる本に出会えます。一冊を読んだ後に、そこで生まれた問いから次の一冊を探すと、読書の道筋がつながります。誰かに薦めてもらう場合も、知りたいことや好きな場面を伝えると、選ぶための情報を共有できます。
読書について友達と話すなら、作品の紹介と自分の考えを組にして伝えます。「この本のこの場面で、私はこう考えた」と話すと、相手は本文と感想を対応させられます。相手が別の場面に注目したら、どの言葉を手掛かりにしたか尋ねてみましょう。同じ本から違う問いが生まれることを知ると、もう一度読む視点も増えます。読書は一人で考える時間と、考えを伝え合う時間の両方へ広がります。
記録を続けるときは、長さより、あとで自分がたどれる手掛かりを残します。題名、読んだ日、ページ、知ったこと、考えたことを短く書けば、一冊ごとの学びを比べられます。何冊かを並べて、関心がどこへ向いているかを見てみましょう。記録の中で繰り返し出る問いは、次の調査や作文の題材になります。本から情報を得ることと、その情報を使って自分の考えを育てることを結び付けてみましょう。
学習指導要領では「自分の考えを広げたりすることに役立つ」と示されています。ここで使う短文や場面は、この学習のために作った例です。
もっと知りたい人へ
読書で生まれた問いは、学校図書館での調査や自分の意見を書く活動につながります。二冊を比べるなら、共通するテーマと、見方の異なるところをメモしましょう。読む前と後の自分の考えを比べると、新しく得た情報が何に役立ったかが分かります。読み終えた本の記録へ「次に確かめたいこと」を一つ加えることで、読書を次の学びへつなげられます。
やってみよう
問題1
読書メモの「情報」と「自分の考え」を分ける例を書こう。
こたえを見る
例:情報は本の観察方法、考えは自分の庭で試したい記録方法。
本の内容と自分の判断を別々に示します。
問題2
調べたいことがあるとき、本文の前に何を見て箇所を探せる?
こたえを見る
目次や見出し。
問いに関わる場所を見通せます。
問題3
同じ本を読んだ友達と考えが違った。何を尋ねる?
こたえを見る
どの場面や言葉を手掛かりにしたか。
本文を根拠に読み方の違いを比べられます。
よくある質問
何から確かめればよい?
知りたい問いを一つ書く
自分の説明をどう見直す?
使った言葉や本文の箇所を示し、そこから考えた理由を一文添えます。
出典
- 学習指導要領:第1学年 国語 知識及び技能(3)オ(「自分の考えを広げたりすることに役立つ」)
- 文部科学省 中学校学習指導要領(平成29年告示)第1学年国語、冊子29〜32ページ〔PDF31〜34ページ〕