なぜ英語の会話は相手の返事で次を選ぶの?

英語のやり取りを、友達と活動カードを選ぶ場面で考えます。挨拶、依頼への返事、考えや気持ちの質問、自分のことにその場で答える活動をつなげた小6向けの解説です。相手の返事を受け取る三つの独自問題で確かめます。
こたえ
相手の返事を受け取ると、その人の考えや状況に合う次の言葉を選んで伝え合えるからです。
表でみる
| すること | 短い例 | 確かめること |
|---|---|---|
| 挨拶する | Hello. | 会話を始める相手 |
| 依頼する | Please pass the card. | 相手が応じられるか |
| 好みを尋ねる | Do you like art? | 相手の答え |
| その場で答える | I like music. | 自分が伝える内容 |
わけを考えよう
友達と昼休みの活動を選ぶとします。「Do you like art?」と尋ねたら、相手の返事を聞いてから次へ進みます。好きだという返事なら、絵を描く活動を一緒に考えられます。別の活動が好きだという返事なら、相手の好みに合わせて話題を選べます。用意した文を順に言うことに加え、相手から受け取った情報を使って会話を続けるのが、やり取りの練習です。学習指導要領には、挨拶と依頼への応答、考えや気持ちの伝え合い、その場で短い質問や返事をする活動が示されています。

始めは挨拶です。「Hello.」と声をかけ、相手の挨拶を受け取ります。初めて話す相手なら、自分の名前を伝えるなど、話す入口を作れます。既に知る友達なら、活動カードを示して、これから何について話すかを共有しましょう。短い表現に加え、相手へ顔を向け、絵やカードを見せる方法も使えます。自分の挨拶を言うことと、相手の返事を聞くことを一組として練習すると、次の質問へ進むタイミングも確かめられます。依頼する場面では、何をしてほしいかを短く示します。「Please pass the card.」なら、カードを渡してほしいという練習の例です。頼まれた役は、授業で親しんだ表現で応じます。例えば「Sure.」と答えてカードを渡す方法があります。今は応じることが難しい場面を練習するときは、「Sorry.」など、授業で扱った断る表現を使います。頼む側は相手の返事を受け取り、別のカードを使うなど、活動の進め方を選びます。依頼の文と返事の内容をつなげて練習してください。
考えや気持ちを伝え合うときは、好みを尋ねる短い問いが使えます。「Do you like music?」に対し「Yes, I do.」という返事を聞いたら、音楽が好きだという情報を受け取れます。「No, I don’t.」なら、好きだという内容を否定する返事として受け取ります。どちらの答えも、その人の気持ちを知る情報です。活動カードを二枚示し、別の好みも尋ねると、共通するものを探す会話へ進めます。相手の答えを、自分の予想と分けて聞くことを意識しましょう。その場で答える活動では、自分に関する身近な内容を選びます。「What do you like?」と聞かれたら、自分が好きなものを思い浮かべ、親しんだ表現で答えます。事前に考えるメモには、好きな活動や得意なことを絵で用意できます。実際の会話では、相手が何を尋ねたかを聞き、その問いに合う内容を選びます。名前を尋ねる問いに好みを答えるより、問いが求める情報を確かめて返します。短い言葉でも、求められた内容を届けることが会話の手がかりになります。
会話を聞く役には、相手の答えを活動カードに結び付けてもらいます。話す役が「I like reading.」と答えたら、読む活動のカードを示します。次にそのカードを話題として、知っている短い質問を一つ選びます。相手が聞き直したら、同じ内容をゆっくり繰り返すこともできます。新しい質問をたくさん加えることより、受け取った返事が何を伝えているかを共有してから進めましょう。質問、返事、次の言葉の三つを、同じ場面の中で試します。
振り返りでは、自分が言えた文と、相手から受け取った情報を分けて記録します。「友達が読書を好きだと分かった」「依頼へ応じる返事を聞いてカードを受け取った」のように、具体的な一場面を選びます。次に、その情報を使ってどんな言葉や行動を選んだかを考えます。二人の役を交代し、同じカードで別の返事が来る活動も試してください。相手を一人の話し手として受け止め、返事に合わせて進めることが、短いやり取りを続ける練習になります。
もっと知りたい人へ
中学校では、相手の考えを受け取り、質問や説明を加えるやり取りが広がります。今は身近な活動について、問いが求める内容を聞き、返事に合う次の言葉を選ぶ短い会話を試してみましょう。
やってみよう
問題1
「Do you like drawing?」に相手が「Yes, I do.」と答えました。受け取った好みは何ですか。
こたえを見る
相手は絵を描くことが好きだという情報です。
質問のdrawingと、肯定する返事をつなげて受け取ります。
問題2
カードを渡してほしいと頼んだ相手が、今は応じられないと返しました。次の行動の例を一つ挙げましょう。
こたえを見る
別のカードを使って活動を続ける、などです。
相手の返事を受け取り、場面に合う進め方を選びます。
問題3
「What do you like?」と聞かれ、自分は水泳が好きです。親しんだ表現で返す例を一つ書きましょう。
こたえを見る
I like swimming.
好きなものを尋ねる問いに合う内容を返します。
よくある質問
会話の前に絵のメモを用意できますか。
自分の好みを絵で整理し、実際の問いに合う内容を選ぶ練習に使えます。
返事を聞いた後は何を確かめますか。
相手の気持ちや状況を受け取り、その内容に合う次の言葉を考えます。
出典
- 学習指導要領:第5学年及び第6学年 内容 (3)①ウ 話すこと[やり取り](「短い会話をする活動」)
- 文部科学省・小学校学習指導要領(平成29年告示)第2章第10節外国語、冊子160ページ