なぜ英語は誰が何をするかの順を考えるの?

英語の基本的な文構造を、主語と動詞、様子を表す語、動作の対象という三つの形で比べます。図書室で本を紹介する場面を使い、日本語と英語の語順の違いに気付く小6向けの解説です。自作の三問で意味の順を確かめます。
こたえ
言葉の順が、誰について話し、どんな動作や様子を伝えるかを受け取る手がかりになるからです。
表でみる
| 形 | このページの例 | 伝える内容 |
|---|---|---|
| 主語+動詞 | Birds fly. | 鳥は飛びます |
| 主語+be動詞+補語 | This book is interesting. | この本は面白いです |
| 主語+動詞+目的語 | I read books. | 私は本を読みます |
わけを考えよう
図書室で自分の好きな本を友達に紹介するとします。「I read books.」と聞けば、話す人が本を読むという意味が届きます。I、read、booksを別々に知っていることに加え、どの順に並ぶかにも注目しましょう。日本語の「私は本を読みます」は、最後に読むという動作が現れます。英語のこの例は、Iの次にreadが来て、その後ろにbooksが続きます。学習指導要領は、日本語と英語の語順の違いに気付かせながら、基本的な文構造を意味のある場面で活用することを示しています。

主語は、その文で誰や何について話すかを表す部分です。動詞は、動作や状態などを表す言葉です。「Birds fly.」では、Birdsが主語、flyが動詞です。まず鳥の絵を見て、何がどうするかを考え、その短い文を聞きます。 出典:British Council:Clause structure and verb patterns。絵を指しながら「Birds」、飛ぶ動きを見せながら「fly」と確かめた後、文として続けて言ってみましょう。一つの文を部品に分けて見る活動と、内容をまとめて伝える活動を行き来します。次は主語、be動詞、補語という形です。補語は、この形では主語が何か、どんな様子かを説明する部分です。「This book is interesting.」のThis bookは、この本という話題を示します。isはbe動詞の形で、interestingが本の様子を説明しています。「I am a student.」ならa studentという名詞のまとまりが、話す自分について説明します。be動詞の後ろの語を、何かへ働きかける対象と考えるより、主語がどんなものかを説明する部分として見てみましょう。 出典:British Council:Clause structure and verb patterns。
指導要領が示すこの文構造では、補語として名詞、代名詞、形容詞を使うものを扱います。形容詞は、この例のinterestingのように、様子や性質を表す語です。代名詞を使う短い例として「It is mine.」なら、そのものが自分のものだと伝えます。 出典:British Council:Possessives: pronouns。持ち物を示して使うと、Itが何を指すかも確かめられます。最初は音声で親しんだ表現を選び、何についての説明かを相手と共有してから、文の形を見るようにしましょう。三つ目は主語、動詞、目的語という形です。目的語は、この形では動作が向かう対象などを表す部分です。「I read books.」では、booksが読む対象です。「I like them.」なら、themという代名詞が好きな対象を表します。 出典:British Council:Clause structure and verb patterns。 出典:British Council:Possessives: pronouns。前の話でどの本について話したかを確かめてから、themを使うと意味が共有できます。目的語には名詞や代名詞を使うものが示されています。文の中の役目を、実際に何を伝えたかと結び付けて比べましょう。
三つの形を、同じ語の単純な並べ替えとして覚えるより、伝えたい内容を変えて比べます。鳥が飛ぶこと、本が面白いこと、自分が本を読むことは、それぞれ違う内容です。文を聞いた友達には、鳥の動作、本の様子、読む人と対象を、絵や短い日本語で返してもらいます。次に、文を文字で見て、主語に一つ、動詞に二つの印を付けるなど、役目を見分けます。印はこの活動のための手がかりなので、最後は印を外した文でも意味を受け取れるか確かめてください。
自分で短い紹介を書く活動では、先に聞いて親しんだ文を見本にします。「I read books.」を選んだら、どんなものを読むかに合わせて、授業で使った語を選びます。文ができたら、誰についての話か、動詞はどれか、後ろの語は様子か対象かを順に点検します。日本語を一語ずつ英語に置き換える作業より、相手に届けたい内容に合う見本を選んでみましょう。相手が内容を受け取ったかまで確かめると、語順の観察が実際の伝え合いにつながります。
もっと知りたい人へ
中学校では、文の中の役目をさらに整理して学びます。今は身近な短い文について、誰や何の話か、どんな動作や様子かを考え、音と文字の両方で意味の順を確かめてみましょう。
やってみよう
問題1
「Cats sleep.」で、誰や何について話す部分はどれですか。
こたえを見る
Catsです。
Catsが主語、sleepが動詞で、猫が眠ることを伝えます。
問題2
「The room is clean.」のcleanは、部屋の様子と動作の対象のどちらを表しますか。
こたえを見る
部屋の様子です。
be動詞isの後ろで主語の様子を説明する補語です。
問題3
「I eat rice.」で、食べる対象を表す部分はどれですか。
こたえを見る
riceです。
riceが目的語で、eatという動作の対象を示しています。
よくある質問
全部の英語がこの三つの形ですか。
ここでは小学校の内容に示された基本的な三つの形を、短い文で比べます。
文の役目は何で確かめますか。
言葉の順に加え、相手へ伝えた意味を絵や日本語で確かめます。
出典
- 学習指導要領:第5学年及び第6学年 内容 (1)エ(イ)文構造 a〜c(「主語+動詞+目的語」)
- 文部科学省・小学校学習指導要領(平成29年告示)第2章第10節外国語、冊子158〜159ページ
- British Council:Clause structure and verb patterns(説明本文、2026年10月23日確認)
- British Council:Possessives: pronouns(説明本文、2026年10月23日確認)