なぜ短い会話は話題を先につかむの?

図書室へ持っていく袋を選ぶ短い自作会話で、話題と必要な情報を受け取ります。絵を見て聞き、目的の内容を選び、声を聞き直す流れを、閉じた例と三つの練習で体験し、場面の理解を深めます。
こたえ
話題が分かると、登場する人や物の情報を場面に結び付け、自分に必要な内容を選べるからです。まず何の話かをつかみ、そのあと目的の情報を確かめましょう。
表でみる
| 段階 | 確かめること |
|---|---|
| 話題 | 何をしている場面かつかむ |
| 目的 | 知りたい物や行動を決める |
| 情報 | 会話から必要な内容を得る |
わけを考えよう
図書室へ本を返すため、どの袋を持っていくかを相談する短い会話を聞きましょう。聞き手の前には、本の入った青い袋、空の赤い袋、青い箱の絵を置きます。まず先生が、どんな場面かを絵で示します。声を聞いたら、話している人が何をしようとしているかを考えます。場面をつかんだあと、持っていく物を選ぶという目的で会話をもう一度聞きます。話題を受け取り、その中から必要な情報を選ぶ活動です。

一度目には、会話全体を聞き、図書室に本を返す場面を思い浮かべます。場所や物の声と、話す人が示す絵を合わせると、何についての話かをつかめます。続けて何を知りたいかを決めましょう。この活動では、持っていく袋を選びます。二度目には、袋の色と中にある物を表す内容に耳を向けます。青という声だけを受け取ると箱の絵も候補になりますが、袋や本の情報を合わせると選ぶ物が具体的になります。
会話には、質問する人と答える人の声があります。どんな情報を尋ね、その問いに何が返ったかを一組で聞きます。先生が同じ会話をもう一度示したら、問いのところでは知りたい内容の欄を指し、返事のところでは合う絵を選びます。質問と返事を結び付けると、会話の流れを受け取れます。選んだあとには、絵のどの部分とどの声を合わせたかを説明しましょう。友達の選び方も聞き、自分が使った手がかりと比べます。
会話を作る役では、先に自作場面の目的を日本語で決めます。返す本が入った袋を選ぶという目的に合う質問と返事を、先生と声で確かめます。聞く役が必要な絵を選んだら、話した人の設定と合わせます。続いて役を替え、袋の色や場所を替えた短い会話を聞いてみましょう。活動後は、最初につかんだ話題と、あとから選んだ具体的な情報を分けて残します。話題が分かる経験と、必要な情報を得る経験を一組にして積み重ねます。
準備の紙には、場面を描く欄と、選んだ物を置く欄を作ります。最初は図書室の絵を先生と見て、どんな活動かを確かめます。次に会話を聞き、必要な袋の絵を置きます。聞き手が選んだ理由を説明したら、話した人は本の入った袋という設定を見せます。二人の情報がそろったところで、実際に絵の本を袋へ入れる動作を試しましょう。色だけ、物だけ、場所だけを替えた会話を別々に作ると、どの情報を聞いたかが見えます。新しい表現は先生と声で確認し、十分に慣れた声から選びます。家族と進める場合には、学校で使った表現を使って同じ自作の場面を演じます。振り返りには、声を聞き直して確かめた内容も残し、次の聞き取りで自分が先に見る絵や欄を考えましょう。袋を選んだあと、その袋を持って図書室へ行く絵を作ります。聞いた情報が、場面の次の行動につながることを見て確かめられます。自分が知りたかった情報を使うところまでを、一回の聞き取りにしましょう。
学習指導要領では、次の内容を扱います。文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示)には「友達や家族,学校生活など,身近で簡単な事柄について,簡単な語句や基本的な表現で話される短い会話や説明を,イラストや写真などを参考にしながら聞いて,必要な情報を得る活動。」とあります。
解答例を見る
自作例:A: Let’s go to the library. B: OK. A: What do you have? B: I have books in the blue bag.
訳:A「図書室へ行きましょう。」B「いいですよ。」A「何を持っていますか。」B「青い袋に本を入れて持っています。」本を返す準備をする自作会話です。
もっと知りたい人へ
中学校では、会話の流れや説明の要点をさらに広く捉えます。小5では、身近な場面を絵と声でつかみ、自分が知りたい情報を選んで受け取りましょう。
やってみよう
問題1
図書室へ行く会話から、持っていく袋を選びます。最初に何の話題かをつかむとよいですか。
こたえを見る
図書室に本を返す準備をする話題だとつかみます。
話題を知ると、袋や本の情報を場面へ結び付けられます。
問題2
青い袋と青い箱の絵があります。色以外にどんな情報を受け取りますか。
こたえを見る
物の種類や、中にある本の情報を受け取ります。
複数の手がかりを合わせて、必要な一枚を選びます。
問題3
振り返りで、話題と具体的な情報をどう記録しますか。
こたえを見る
何の話だったかと、どの袋を選ぶ情報を得たかを別の欄に記録します。
全体の場面と必要な内容の両方を確かめます。
よくある質問
家族と取り組むときはどう進めますか。
授業で声を聞いて使った言葉を選び、家族が相手役になります。このページの自作場面を参考に、伝えたいことを決め、伝わった内容を一緒に確かめましょう。
出典
- 学習指導要領:第2章 第10節 外国語〔第5学年及び第6学年〕 2 (3)①ア(ウ)(「友達や家族,学校生活など,身近で簡単な事柄について,簡単な語句や基本的な表現で話される短い会話や説明を,イラストや写真などを参考にしながら聞いて,必要な情報を得る活動。」)
- 文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示)第2章 第10節 外国語