なぜ聞きたい情報で質問の始めが変わるの?

教室の紹介カードを作る自作場面で、知りたい情報に合う質問を選びます。目的を決め、慣れた表現で聞き、答えをカードで確かめる手順を、閉じた例と三つの練習で体験し、内容を伝え合います。
こたえ
知りたいことが、物・人・時・場所などのどれかによって、選ぶ質問の表現が変わるからです。聞きたい情報を決め、慣れた質問と返答を一組で使いましょう。
表でみる
| 段階 | 確かめること |
|---|---|
| 情報 | 何を知りたいかを先に決める |
| 質問 | 目的に合う慣れた表現を選ぶ |
| 応答 | 返事を受け取り内容を確かめる |
わけを考えよう
教室の紹介カードを作るため、友達に行きたい場所を聞く場面を考えましょう。カードの欄には、行きたい場所、そこで使う物、できる活動を用意します。どの欄を埋めたいかを先に選ぶと、相手に聞きたい情報が決まります。先生が声で示した慣れた質問から、目的に合うものを選びましょう。相手は返事を考え、聞いた人はその内容を絵カードに置きます。質問、返事、内容の確認を一組にすると、何を知るために声を使ったかが見えます。

場所を知りたいときには、場所を答えられる質問を選びます。できることを確かめたいときには、その活動ができるかを尋ねる表現を選びます。物の好みを知りたいときは、好きな物を答えられる声を使います。相手は、質問が求めている内容に合わせて返事をします。声を聞き慣れる回では、先生が質問と返事の両方を示し、子供はどの欄の情報かを選びます。質問の始めの言葉にも気付きながら、表現全体の意味と答えの内容を合わせて確かめます。
質問の種類を替えると、答え方も変わります。相手がその活動をするかどうかを確かめる問いには、はい・いいえの気持ちと、必要な内容を添えて返します。相手が何を好きかを知る問いには、好きな物を伝えます。先生が示すbe、can、doで始まる問いや、誰・何・いつ・どこ・なぜ・どのようにを尋ねる問いを、身近な場面で聞いてみましょう。一度に多くの表現を使うより、その日の目的に合う一組を選び、声と返事がつながる経験を作ります。
自分が聞く番では、相手の返事をカードへ置いて確かめます。相手が別の絵を示したら、もう一度声を聞き、その内容へ替えます。自分が答える番では、聞かれた内容に合う絵を選び、慣れた短い声で伝えます。質問を聞いたあとに、自分の希望や情報を選ぶ時間を作りましょう。活動後は、聞きたかったこと、使った質問、受け取った答えを一組で記録します。次のやり取りでは、相手の答えを材料に、さらに知りたい内容を一つ選んで聞いてみます。
準備では、場所、物、活動、時を表す絵カードを別の列に置きます。先生が質問と返事を示したら、どの列の情報が答えになったかを子供が指します。次は聞く人が列を一つ選び、その情報を知るために質問します。答える人は、自分の情報に合う絵を選んで声を返し、二人で同じ絵を見て確かめます。声の形を覚える回と、実際に相手の情報を知る回をつなげましょう。家族と行うときには、子供が授業で使った一組の質問と返答を選びます。好きな物や行きたい場所など、本人が自分で答えを選べる話題から始めます。振り返りには、どの欄を埋めようとしたかと、実際に入った答えを並べます。次に聞きたい情報を、その記録から一つ選んでみましょう。
学習指導要領では、次の内容を扱います。文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示)には「疑問文のうち,be動詞で始まるものや助動詞(can,doなど)で始まるもの,疑問詞(who,what,when,where,why,how)で始まるもの」とあります。
解答例を見る
自作例:A: Where do you want to go? B: I want to go to the library. A: Can you draw? B: Yes, I can.
訳:A「どこへ行きたいですか。」B「図書室へ行きたいです。」A「絵を描けますか。」B「はい、できます。」教室紹介の準備で行きたい場所とできる活動を尋ねる自作例です。
ほかの自作の質問と応答:Who is your friend? — K is my friend. / What do you collect? — I collect stones. / When is art time? — It’s on Monday. / Where do you read? — I read in the classroom. / Why do you like the garden? — It’s beautiful. / How many flowers do you have? — I have three flowers. / Are you ready? — Yes, I am. / Do you like drawing? — Yes, I do.
訳:「友達は誰ですか。—Kが友達です。」「何を集めていますか。—石を集めています。」「図工の時間はいつですか。—月曜日です。」「どこで本を読みますか。—教室で読みます。」「なぜ庭が好きですか。—きれいだからです。」「花はいくつありますか。—三つあります。」「準備はできていますか。—はい。」「絵を描くことが好きですか。—はい。」Kは架空の人物の記号です。各問いは、先生と声で慣れてから、知りたい内容に合う一組を選びます。
もっと知りたい人へ
中学校では、質問の形と語順をさらに詳しく学びます。小5では、知りたい情報を決め、慣れた質問を使って返事を受け取り、その内容を確かめる経験を重ねましょう。
やってみよう
問題1
紹介カードの「行きたい場所」の欄を埋めたいとき、質問を選ぶ前に何を決めますか。
こたえを見る
相手が行きたい場所の情報を知ると決めます。
目的の情報に合わせ、先生と慣れた表現から選びます。
問題2
相手が絵を描けるかを尋ねました。返事では何を受け取りますか。
こたえを見る
その活動ができるかどうかを受け取ります。
質問が求める内容と返事を一組で確かめます。
問題3
質問後に相手が別の絵を指しました。記録の前にどうしますか。
こたえを見る
声をもう一度聞き、相手が伝えた内容を絵で確かめます。
本人の返事を受け取ってからカードの欄へ記録します。
よくある質問
家族と取り組むときはどう進めますか。
授業で声を聞いて使った言葉を選び、家族が相手役になります。このページの自作場面を参考に、伝えたいことを決め、伝わった内容を一緒に確かめましょう。
出典
- 学習指導要領:第2章 第10節 外国語〔第5学年及び第6学年〕 2 (1)エ(ア)d・(3)①ウ(イ)(ウ)(「疑問文のうち,be動詞で始まるものや助動詞(can,doなど)で始まるもの,疑問詞(who,what,when,where,why,how)で始まるもの」)
- 文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示)第2章 第10節 外国語