なぜ質問すると友達の希望が分かるの?

友達の欲しい物を聞く活動から、質問と答えのつながりを学びます。選べる絵を用意する、答えを待つ、聞いた内容を確かめるという手順を、自作会話と三つの練習で体験し、希望を伝え合います。
こたえ
相手が自分の好みや欲しい物を答えられる形で聞くと、こちらの想像に加えて本人の希望を知れるからです。答えを受け取り、内容を確かめて次の行動を決めましょう。
表でみる
| 段階 | 確かめること |
|---|---|
| 目的を決める | 友達の欲しい物を知る |
| 質問して待つ | 答えや指し示す動きを受け取る |
| 確かめて使う | 希望に合う物を渡して確認する |
わけを考えよう
友達と紙の飾りを作る場面を考えましょう。丸、星、花の形を机に並べ、相手がどれを使いたいかを聞きます。こちらが先に一つを渡す方法もありますが、質問すると、相手が自分の希望を伝える時間を作れます。聞く目的を「友達が欲しい形を知る」と決めてから、授業で使った表現を選びましょう。目的がはっきりすると、答えを聞いたあとの行動も決めやすくなります。質問する前には、選べる物を二人で確かめます。実物を並べたり絵を見せたりすると、相手は何について聞かれているかをつかめます。形の名前を声で一緒に聞いたあと、質問する人と答える人に分かれます。答える人は、自分の希望を一つ選びます。聞く人は、相手の声や指の動きを受け取り、どの形かを確かめます。質問の表現と、実物がある場面を結び付ける活動です。

質問の中身は、知りたいことに合わせます。好きな物を知りたいときと、今使う物を知りたいときでは、相手の答えも変わることがあります。星の形が好きでも、今日の飾りには丸を使いたいかもしれません。まず日本語で活動の目的を確認し、先生が示した英語表現から合うものを選びましょう。何を聞いているかが二人でそろうと、相手は自分の気持ちを答えやすくなります。答えを聞いたら、すぐに別の話題へ移る前に、その内容を確かめます。相手が選んだ形を指し、同じ名前を言ってみましょう。相手がうなずいたら、希望に合う物を渡します。別の形を示したら、そちらの名前をもう一度聞きます。聞いた情報を行動に使うところまで進めると、質問は言葉の練習から、二人で作業を進めるためのやり取りになります。
自分が答える番では、欲しい物を短く伝えます。授業で十分に聞いて使った表現を選び、実物を指す動作も添えましょう。相手が確かめてくれたら、声やうなずきで返事をします。聞く人と答える人の両方を経験すると、どの絵が見やすいか、どれくらい待ってもらうと考えやすいかにも気付けます。その気付きを、次に自分が質問する番で試します。慣れてきたら、選ぶ物を変えて同じ目的の活動をします。今度は色、次は道具というように、授業で扱った身近な言葉を使いましょう。物が変わっても、質問し、答えを受け取り、確かめる流れは同じです。一度に新しい言葉を増やすより、使い慣れた言葉で相手の違う答えを聞く機会を作ります。友達を替えると、同じ問いにもいろいろな希望が返ってくることを体験できます。
活動後は、相手がどれを選んだか、自分は何を手がかりに聞き取ったかを思い出します。声で分かった、指した絵で確かめた、もう一度言ってもらった、など具体的に記録しましょう。次の活動では、自分が使いやすかった手がかりを一つ用意します。質問が相手の希望を知る入口になり、答えが二人の次の行動を決める材料になることを確かめます。
学習指導要領では、次の事項を体験的に身に付けることを扱います。
文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示)には「工夫して質問をしたり質問に答えたりすること。」とあります。
解答例を見る
会話例:A: What do you want? B: A star, please. A: A star? B: Yes. A: Here you are. B: Thank you.
訳:A「何が欲しいですか。」B「星をお願いします。」A「星ですか。」B「はい。」A「どうぞ。」B「ありがとう。」。星形の紙を選ぶ自作の場面です。
もっと知りたい人へ
小5では、相手の答えを聞いて、その場で次の質問を考える活動にも進みます。小4ではまず、質問の目的と相手の答えを結び付け、聞いた希望を確かめて行動に使ってみましょう。短い一組のやり取りができたら、別の物や相手でも同じ流れを試せます。
やってみよう
問題1
飾りに使う形を相手に選んでもらいます。質問する前に用意する手がかりを一つ考えましょう。
こたえを見る
例:使える形の実物や絵を並べます。
何について聞くかが見えると、希望を選びやすくなります。
問題2
友達は星の形が好きです。今日使いたい形を知るには、何を確かめますか。
こたえを見る
今使いたい形を本人に聞きます。
好きな物と今欲しい物を、活動の目的に合わせて確かめます。
問題3
相手の答えを聞きました。聞いた情報を作業に使う手順を考えましょう。
こたえを見る
答えの形を指して確かめ、希望に合う物を渡します。
質問、応答、確認、行動をつなげます。
よくある質問
家族と取り組むときはどう進めますか。
子供が授業で聞いて使った表現を選び、家族が相手役になります。絵や実物を用意し、伝わった内容を一緒に確かめましょう。
出典
- 学習指導要領:第4章 外国語活動〔第3学年及び第4学年〕 2 (2)イ・(3)①イ(イ)(ウ)(「工夫して質問をしたり質問に答えたりすること。」)
- 文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示)第4章 外国語活動