なぜ英語は声のまとまりで聞くの?

英語の音とリズムを、身近な物を伝える活動で確かめます。ひと息で聞く、目立つ音に気付く、意味に合う絵を選ぶという流れを、会話例と三つの練習で体験し、日本語との違いを見つけます。
こたえ
英語は、目立つ音やひと息のまとまりを手がかりにすると、伝えたいことをつかみやすくなるからです。声のまねと絵を選ぶ活動を組み合わせ、音と意味を結び付けましょう。
表でみる
| 段階 | 確かめること |
|---|---|
| まず聞く | 相手の声をひとまとまりで受け取る |
| まねする | 目立つところや声の流れに気付く |
| 意味を確かめる | 聞いたものに合う絵や実物を選ぶ |
わけを考えよう
机に、丸い物、長い物、四角い物の絵を並べてみましょう。話す人は一つを選び、授業で聞いたことのある英語で伝えます。聞く人は、声を最後まで聞いてから絵を指します。絵が合うと、二人で伝わったことを確かめられます。声の練習に、何を伝えるかという目的が加わる活動です。まずは先生や家族と、短い表現を使って試してみましょう。聞くときは、一つ一つの文字を思い浮かべる前に、声がどこからどこまで続いたかを感じてみます。話す人がいったん声を止めた所は、ひとまとまりの終わりを探す手がかりになります。同じ言葉を聞き直したら、声の流れも一緒にまねしましょう。物の名前だけを言うときと、その物について短く説明するときでは、聞くまとまりの長さも変わります。

声の中で少し目立つところを探す活動もできます。大きく聞こえた所、長めに聞こえた所、声が高くなった所など、自分が気付いたことを話しましょう。気付きは相手と比べて確かめます。次に同じ声を聞いて、二人の気付いた場所を指で示してみます。聞こえ方を話し合うことで、丸暗記した音の列から、相手が伝えようとしている言葉へ意識を向けられます。日本語でその物を呼ぶときの声も出してみましょう。続けて英語の声を聞き、口の動かし方や声の長さを比べます。比べるのは、その日に聞いた具体的な言葉です。「日本語は全部こう」「英語は全部こう」と大きくまとめるより、その一つの言葉の面白さを見つけます。友達が気付いた音を一緒に試すと、自分が先に注目していた音とは別の手がかりも見つかります。
声をまねしたあとには、もう一度、絵や実物を選びます。まねる活動と意味を確かめる活動が一つにつながると、その声が何のために使われたかも残ります。話す人と聞く人を交代したら、相手に選んでもらう物を変えてみましょう。絵の置く場所を変えると、声の内容を頼りに選ぶ場面を作れます。聞く人は、選んだあとに相手の表情や返事で確かめます。一人で取り組む日は、学校で先生が示した音を思い出し、絵を見ながら短い言葉を声に出します。次の授業で同じ表現を聞き、自分の声と比べるのもよい方法です。家族と取り組むときは、子供が授業で聞いた表現を選びます。家族は聞き手になり、どの絵を選べたかで活動を支えましょう。発音を一度に完成させるより、伝わった一つの言葉を確かめて次へ進みます。
振り返りには「今日はどこを聞いたか」「何を伝えられたか」を一つずつ残しましょう。例えば、声の終わりまで聞いてから選べた、友達の声の目立つ所に気付いた、同じ表現を別の絵にも使えた、という記録です。音の正しさだけで点を付ける活動より、自分が使った手がかりを言える活動にします。次に聞くとき、前の気付きを試せるようになります。相手に聞き直すときは、同じ絵を見ながら、もう一度声を示してもらいます。聞き直して気付いた場所を手で示し、次はそこを自分でもまねしてみましょう。声と物を一緒に確かめると、聞く活動の目的を保ちながら音に注目できます。
学習指導要領では、次の事項を体験的に身に付けることを扱います。
文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示)には「英語の音声やリズムなどに慣れ親しむとともに,日本語との違いを知り,言葉の面白さや豊かさに気付くこと。」とあります。
解答例を見る
会話例:A: A red circle. B: A red circle?
訳:A「赤い丸。」B「赤い丸?」。Bは絵を指して確かめます。声をまねするときは、先生が示す音のまとまりを聞きましょう。
もっと知りたい人へ
英語の音に気付いたら、小5の学習では、十分に聞いて使った言葉と文字のつながりも確かめます。今は声で伝わる体験を重ね、絵を選ぶときに自分が何を手がかりにしたかを話してみましょう。
やってみよう
問題1
三つの図形の絵があります。家族が授業で慣れた英語で一つを伝えます。声を聞き終えたら何をしますか。
こたえを見る
聞いた内容に合う絵を選び、相手に確かめます。
声の内容と絵を結び付けます。選択は実際に聞いた言葉に合わせます。
問題2
同じ短い表現を二回聞きます。二回目は声のどんなところに注目しますか。一つ考えましょう。
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例:目立つ音、声が止まる所、声の長さに注目します。
気付きを一つ選び、実際の声で確かめます。
問題3
聞く人と話す人を交代しました。声の練習を伝え合う活動にする工夫を一つ考えましょう。
こたえを見る
例:絵の置く場所を変え、相手の言葉を聞いて絵を選びます。
相手の声を手がかりに意味を確かめる目的を作ります。
よくある質問
家族と取り組むときはどう進めますか。
子供が授業で聞いて使った表現を選び、家族が相手役になります。絵や実物を用意し、伝わった内容を一緒に確かめましょう。
出典
- 学習指導要領:第4章 外国語活動〔第3学年及び第4学年〕 2 (1)イ(ア)(「英語の音声やリズムなどに慣れ親しむとともに,日本語との違いを知り,言葉の面白さや豊かさに気付くこと。」)
- 文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示)第4章 外国語活動