なぜ文化を知るとき本人に聞くの?

文化について調べた情報と、交流する本人の好みを分けて考えます。遊びを選ぶ自作の会話と三つの練習から、本人に質問し、自分のことも伝え、互いの理解を深める活動を学びます。
こたえ
文化の説明に加えて、本人が大切にしていることや好みを知るためです。自分のことも伝え、互いに確かめながら交流しましょう。
表でみる
| 段階 | 確かめること |
|---|---|
| 調べる | 地域や暮らしについて資料を読む |
| 聞く | 本人が好きな物やしたいことを聞く |
| 伝える | 自分も好きな物や遊びを紹介する |
わけを考えよう
交流する相手と一緒に遊ぶ場面を考えてみましょう。こちらが好きな遊びを選ぶ前に、相手は何をしてみたいかを聞きます。遊びの絵を何枚か並べると、相手は指で選ぶこともできます。選んだ絵を見て、授業で使った短い英語で確かめましょう。本人の希望が分かると、一緒にする活動を二人で決められます。交流の出発点を、相手自身の言葉に置く活動です。相手が暮らす地域について調べた情報も、交流のきっかけになります。その地域で紹介されている行事や遊びを知ると、質問したいことが浮かびます。ただし、資料に載る習慣と、その人の好みは別の情報です。相手がその遊びを知っているか、好きか、実際にするかは、本人の話で確かめましょう。資料は質問を準備する手がかり、交流は互いを知る機会として使います。

自分の紹介にも同じ考え方を使えます。自分の住む地域で知られている遊びを紹介するときは、その説明に加えて、自分がどう遊ぶかを伝えます。絵を見せたり、手の動きを示したりすると、相手は場面を想像できます。好きなところを一つ伝えたあと、相手の反応を見ます。興味をもってくれたら一緒に試し、ほかの絵を指したら、その希望を聞きましょう。英語で長く説明する前に、二人が分かる言葉を選びます。授業で慣れた、好きな物や欲しい物を聞く表現なら、絵と組み合わせて使えます。相手が答えたら、同じ絵を指して確かめ、自分の希望も伝えます。声で伝える部分と、実物や動作で伝える部分を合わせると、短い言葉でも活動を進められます。聞き手と話し手を交代する時間を用意しましょう。
初めて一緒に遊ぶときは、遊び方を一つずつ見せます。自分が先に動きを示し、相手がやってみる様子を見てから次へ進みます。相手が別の遊び方を紹介してくれたら、今度は自分が試す番です。同じ道具に違う使い方があることも、交流の話題になります。「どちらが正しいか」だけを決めるより、今日一緒に遊ぶ方法を相談して選ぶと、互いの考えを活動に生かせます。質問の準備では、相手が選びやすい話題を考えます。遊び、好きな色、見せたい絵など、今ここで一緒に確かめられるものがよい入口になります。先生と交流の目的を決め、相手が話したい範囲を選べるようにしましょう。相手に何かを聞いたら、自分も同じ話題を一つ伝えます。聞くことと伝えることの両方があると、二人で作る交流になります。
交流後の記録は、「資料で知ったこと」と「本人と話して知ったこと」の二つに分けます。さらに、自分が伝えたことと、次に一緒にしたいことも書いてみましょう。聞いた事実と自分の考えを分けて残すと、相手の話を紹介するときにも役立ちます。小さな違いを見つけたら、相手の答えを思い出して確かめます。文化への理解を、具体的な一人との交流から深めていきましょう。
学習指導要領では、次の事項を体験的に身に付けることを扱います。
文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示)には「異なる文化をもつ人々との交流などを体験し,文化等に対する理解を深めること。」とあります。
解答例を見る
会話例:A: What do you like? B: I like soccer. A: Me, too.
訳:A「何が好きですか。」B「私はサッカーが好きです。」A「私もです。」。実際の交流では本人の答えに合わせ、同じ好みがあるときに最後の言葉を使います。
もっと知りたい人へ
交流を振り返るときは、英語で伝えた一言と、相手から学んだ一つのことを選びましょう。小5の自己紹介や短いやり取りへ進むときにも、誰に何を伝えたいかという目的が役立ちます。次の交流で使いたい問いを、自分の言葉で準備してみましょう。
やってみよう
問題1
資料にはある地域の遊びが紹介されています。交流相手の希望を知るため、次に何をしますか。
こたえを見る
本人に、好きな遊びや一緒にしたい遊びを聞きます。
地域の紹介を、本人の好みを知る質問へつなげます。
問題2
相手が遊びの絵を選びました。選んだ内容を確かめる工夫を一つ考えましょう。
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例:同じ絵を指し、授業で慣れた短い表現で確かめます。
絵と声の両方で、二人の理解を合わせます。
問題3
交流の記録を二つに分けます。資料の説明と本人の答えは、それぞれどこへ書きますか。
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資料で知ったことの欄と、本人と話して知ったことの欄へ書きます。
出どころを分けると、聞いた範囲に合わせて紹介できます。
よくある質問
家族と取り組むときはどう進めますか。
子供が授業で聞いて使った表現を選び、家族が相手役になります。絵や実物を用意し、伝わった内容を一緒に確かめましょう。
出典
- 学習指導要領:第4章 外国語活動〔第3学年及び第4学年〕 2 (1)ア・イ(ウ)(「異なる文化をもつ人々との交流などを体験し,文化等に対する理解を深めること。」)
- 文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示)第4章 外国語活動