なぜ相手の様子を見て話すの?

相手への配慮を、短く話す、考える時間を待つ、絵で確かめるという行動で学びます。道具を渡す自作会話と三つの練習を通して、挨拶、感謝、依頼への応答を、互いに伝わる活動につなげます。
こたえ
相手が聞いたり考えたりする時間に合わせると、互いの気持ちを伝え合えるからです。短く伝え、待ち、反応を確かめて会話をつなぎましょう。
表でみる
| 段階 | 確かめること |
|---|---|
| 話す前 | 相手が聞く準備をしているか確かめる |
| 伝える時 | 短い言葉と絵や実物を使う |
| 伝えた後 | 返事を待ち、意味が合ったか確かめる |
わけを考えよう
色紙を一緒に使って飾りを作る場面を考えましょう。自分が欲しい色を伝え、相手に渡してもらいます。話す前に、相手がこちらの話を聞ける状態かを確かめます。作業の途中なら、区切りがつくのを待って声を掛けます。欲しい色紙を指して、授業で使った短い英語を添えます。言葉を言うところから、相手と一緒に活動を進めるところまでが伝え合いです。相手への配慮は、具体的な行動にして考えると分かりやすくなります。声の聞こえる距離で話す、伝えることを一つに絞る、返事を待つ、絵や実物を見せる、といった行動です。相手によって分かりやすい手がかりも変わるので、実際の反応を見て選びます。視線の合わせ方や返事の仕方にも、その人に合った方法があります。相手が使いやすい方法を先生と一緒に確かめましょう。

一つ伝えたら、相手の返事を待ちます。すぐに次の言葉を続けるより、相手が考えて選ぶ時間を作ります。返事は声だけでなく、絵を指す、物を渡す、うなずく、といった動きにも表れます。相手がどの方法で伝えているかを見て受け取りましょう。自分の希望した色紙が渡されたら、感謝を伝えます。相手の行動に言葉で応じると、二人の活動が次へ進みます。違う色紙を受け取ったときは、欲しい色の実物や絵をもう一度示します。同じ表現を少しゆっくり言い、相手が選び直せる手がかりを添えましょう。声の大きさだけを変えるより、言葉と指し示す物をそろえると、何を伝えたいかがはっきりします。相手が返してくれた言葉を聞き、同じ物を指して確かめます。互いに確かめる手順も会話の一部です。
今度は役割を交代して、相手の依頼を受けます。何を求めているかを聞き、実物を選び、渡すところまで進めます。作業を始める前の挨拶、物を頼む言葉、受け取ったあとの感謝は、同じ活動の中でも働きが変わります。言葉を一つずつ覚えるだけでなく、どの場面で使ったかを思い出しましょう。相手の発言と自分の行動を組にして振り返ると、会話の流れが見えてきます。練習する二人は、始める前に使う絵や実物をそろえます。話す人だけが欲しい物を選び、聞く人は言葉を聞いてから渡すようにすると、伝える目的が生まれます。慣れてきたら選べる物を変えたり、役割を入れ替えたりしてみます。活動の難しさは先生と相談し、使い慣れた表現で進めましょう。二人とも聞き手と話し手になれるよう、交代の時間も先に決めます。
振り返りでは、相手のためにした工夫を一つ挙げます。「待ったら友達が自分で選べた」「絵を見せたら同じ物を指してくれた」など、反応と結び付けて書きましょう。相手にも分かりやすかった方法を聞くと、次の活動で使う工夫を選べます。配慮は、決まった動作を全員が同じようにすることより、目の前の相手に伝わる方法を探すこととして考えます。
学習指導要領では、次の事項を体験的に身に付けることを扱います。
文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示)には「簡単な語句や基本的な表現を使って,相手に配慮しながら,伝え合うこと。」とあります。
解答例を見る
会話例:A: Blue, please. B: Here you are. A: Thank you. B: You’re welcome.
訳:A「青をお願いします。」B「どうぞ。」A「ありがとう。」B「どういたしまして。」。青い色紙を渡す自作の場面です。相手の返事や動作を待って、次の一言を伝えます。
もっと知りたい人へ
小5では、短い質問にその場で答えたり、相手に質問を返したりする活動へつながります。今のやり取りで使った「伝える・待つ・確かめる」の流れを、ほかの相手や場面でも試してみましょう。分かりやすかった方法を互いに聞くことが、次の工夫になります。
やってみよう
問題1
友達が作業中です。色紙を頼む前にどんな工夫をしますか。
こたえを見る
例:作業の区切りを待ち、友達が話を聞ける状態か確かめます。
相手が受け取りやすい時に声を掛けます。
問題2
欲しい物を短く伝えました。相手が考えている間はどうしますか。
こたえを見る
返事を待ち、必要なら絵や実物を示します。
相手が自分で考えて伝える時間を作ります。
問題3
希望と違う色紙を受け取りました。意味を合わせる工夫を一つ考えましょう。
こたえを見る
例:欲しい色を指し、同じ短い表現をゆっくり伝えて確かめます。
言葉と実物をそろえて、伝えたいことをはっきりさせます。
よくある質問
家族と取り組むときはどう進めますか。
子供が授業で聞いて使った表現を選び、家族が相手役になります。絵や実物を用意し、伝わった内容を一緒に確かめましょう。
出典
- 学習指導要領:第4章 外国語活動〔第3学年及び第4学年〕 2 (2)ア・(3)①イ(ア)(「簡単な語句や基本的な表現を使って,相手に配慮しながら,伝え合うこと。」)
- 文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示)第4章 外国語活動