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中1・美術・制作の順序と見通し

紙の立体を組む前に、何を試しておく?

紙の立体を作る架空かくうの計画から、折る、色を付ける、組み立てる順序を考えます。材料や用具の特性と、手が届く場所、乾かわかす時間を試作品で確かめ、見通しをもって表す方法をオリジナル問題とともに学びます。

こたえ

紙の曲がり方、接合方法、色を付ける場所を試し、後で作業しにくくなる部分から順序を考えます。小さな試作品と工程のメモが、見通しをもつ手掛てがかりになります。

表でみる

架空かくうの例で視点を比べよう
先に試すこと順序に関わる理由この例の案
折り目と曲げ方紙の形を確かめる端材はざいで先に試す
内側の着色組むと筆が届きにくい組む前に色を付ける
接合と乾燥かんそう固定する時間が必要仮組みの後に接合する

わけを考えよう

ここでは、窓のような開口部がある紙の立体を作る架空かくうの計画を考えます。内側と外側に色を付け、最後に机の上で形を見せるという設定です。紙を切ってから何をするかを、その場で一つずつ決める前に、材料と用具の特徴とくちょうを確かめましょう。折る場所、接合する部分、筆が届く範囲はんい、乾かわかす場所などを考えると、作業の順序が具体的になります。完成形を思い浮うかべることと、そこへ進む道筋を考えることを結び付けます。

机で、中学生が窓の開いた紙の立体を組み、横にはさみと定規がある。

まず端材はざいで、紙を折ったり緩ゆるく曲げたりしてみます。思った形になりやすいか、折り目がどんな跡あとになるか、戻もどろうとする力があるかを観察します。紙の種類や厚さが違ちがえば結果も変わるため、制作に使う紙の種類ごとに性質を確かめます。使う予定の紙で確かめ、その紙に合う構造を考えます。構想どおりに曲げにくい場合は、形を変える案や接合する位置を変える案も、制作前に試せます。

次に色を付ける場所を考えます。立体を閉じて組み立てた後では、内側へ筆を入れにくいかもしれません。この例なら、内側の着色を組立前に行う案が考えられます。ただし、色を付けた紙の曲がり方や、接合面への影響えいきょうも確かめる必要があります。端材はざいに色を付け、乾かわいた後に折ってみると、工程のつながりが分かります。実際の材料と形から、着色を先にする案と後にする案を比べ、順序を決めます。

接合方法を試すときは、使用する接着材の説明や先生の指示に従い、少量の見本で結果を確かめます。貼はり合わせた直後に動かせるか、しばらく固定が必要かを観察し、作業する時間と場所を見積もります。乾燥かんそうに必要な時間は、使用する材料の説明と授業の条件に合わせて確かめます。材料や接着材、周囲の条件によって違ちがうためです。必要な時間を確かめておくと、その間にできる別の作業と、待ってから行う作業を分けられます。

工程のメモは、「試す」「形を準備する」「内側に色を付ける」「乾かわかす」「仮組みする」「接合する」「全体を確かめる」など、行うことを短い言葉で並べます。仮組みでは、すぐに固定せず、開口部の向きや全体のバランスを見ます。小さな試作品で問題が見つかったら、工程のメモを直してから本制作へ進みます。決めた順序は、材料を試した結果に合わせて見直しながら使えます。試した結果を受けて見通しを更新こうしんするための準備です。

作業場所も工程の一部として考えます。切る場所、色を付ける場所、乾かわかして置く場所を分けて準備すると、濡ぬれた部分をうっかり触さわるなどの混乱を減らせます。刃物はものや接着材を扱あつかう場合は、授業で確認した使い方と作業条件を守ります。道具の準備が必要な工程をまとめる案も検討できます。どの順序を選んだかを、材料の特徴とくちょうや作業しやすさと結び付けて説明することが、見通しをもって表す学習です。

もっと知りたい人へ

工程を比べるには、二つの短い案を書いてみましょう。案一は全部組み立ててから着色、案二は内側を着色してから仮組みという設定です。筆が届くか、接合面を確保できるか、乾かわかす場所があるかを一つずつ確認します。予定している形と材料で、二つの案のどちらが扱あつかいやすいか確かめて考えます。外から全ての面に手が届く別の立体なら、異なる順序が合う場合もあります。

学習後は、計画の工程と実際に行った工程を並べ、変えた箇所かしょへ理由を書きます。「内側に筆が届いたので後から色を付けた」「乾かわくまで別の部品を準備した」など、材料や用具に基づく説明にします。時間がかかった部分も、次の計画を立てる情報になります。完成した立体とともに、工程の見直しを記録すれば、次の制作で先に試すことが分かります。制作の見通しは、経験を振ふり返ることでも育ちます。

文部科学省の中学校学習指導要領解説(美術編)は、第1学年の制作の順序と見通しを扱あつかっています。このページでは、その視点を上の架空かくうの例で考えました。

やってみよう

問題1

組立後に内側へ筆が届かない。どんな順序案が考えられる?

こたえを見る

内側を先に着色し、乾かわかしてから組み立てる案。

材料や接合への影響えいきょうも見本で確かめてから決めます。

問題2

接着後すぐ動かせるか分からない。どう計画に反映する?

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説明や先生の指示を確認し、見本で固定に必要な時間を確かめる。

材料に合う待ち時間を工程に含ふくめます。

問題3

計画の順序を途中とちゅうで変えた。記録に何を残す?

こたえを見る

実際の順序と、材料や作業条件に基づく変更へんこう理由。

見通しを更新こうしんした過程が次の制作に役立ちます。

よくある質問

計画は細かく決める必要がある?

後で作業しにくくなる部分や、待つ必要がある工程を中心に整理すると役立ちます。

途中とちゅうで順序を変えてもよい?

試した結果と作業条件に合わせて見直せます。変えた理由も記録しましょう。

出典

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