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中1・美術・材料や用具の生かし方

草の柔やわらかさは、筆の使い方でどう表す?

草の柔やわらかい感じを描えがく架空かくうの活動から、筆の圧、動かし方、水や絵の具の量を試します。材料や用具の特徴とくちょうを小さな見本で比べ、表したい意図に合う方法を選んで組み合わせる考え方をオリジナル問題で確かめます。

こたえ

表したい柔やわらかさを考え、筆の圧や動かし方、絵の具の状態を見本で比べて選びます。用具の働きを確かめると、意図に合う表し方を工夫できます。

表でみる

架空かくうの例で視点を比べよう
試すことそろえる条件比べる特徴とくちょう
筆を軽く・強く押おす筆と紙と絵の具線の幅はばや跡あと
短く・長く動かす筆の圧と絵の具線の続き方
水を少し・多めにする同じ絵の具と紙色の濃こさや広がり

わけを考えよう

ここでは、風に揺ゆれる草の柔やわらかい感じを水彩すいさいの絵の具で表す架空かくうの活動を考えます。「草を緑に塗ぬる」という選び方から、どんな線や色の重なりに柔やわらかさを感じるかへ進みます。細い線、途切とぎれた跡あと、淡あわい色の広がりなどを候補にし、小さな紙で試しましょう。柔やわらかさを感じる表現には、複数の方法を考えられます。自分が表したい感じを言葉にしてから、筆や絵の具の働きを確かめると、選ぶ理由がはっきりします。

美術室で、中学生が水彩で風に揺れる草を細い筆で描いている。

同じ筆でも、穂先ほさきが紙に触ふれる程度で動かす場合と、少し押おして動かす場合では、跡あとが変わることがあります。まず同じ紙と絵の具で二つの線を引き、幅はば、端はしの形、色のたまりを見比べます。圧による跡あとの違ちがいは、筆の形や毛の状態なども含ふくめて、使う用具で確かめます。実際に使う用具で結果を見て、どの持ち方や動かし方が望む跡あとにつながったか記録します。試した跡あとと自分の手の動きを結び付けることが大切です。

水の量を変える場合は、ほかの条件をなるべくそろえます。同じ絵の具、同じ紙で、水が少ない見本と多い見本を並べます。色の濃こさとともに、紙へ広がる様子や、乾かわいた後の輪郭りんかくも見ましょう。水を増やすと望む広がりが得られることもあれば、草の線を保ちにくくなることもあります。どちらも材料を知る手掛てがかりです。水の量それぞれの働きを、表したい部分との関係から考えて選びます。

筆の動かし方も比べられます。短い線を重ねる案と、曲がる長い線を続ける案では、草の動きやまとまりが違ちがって見えるかもしれません。軽く押おす、方向を変える、いったん筆を離はなすといった動きを小さく試します。一度に圧、水、方向を全て変えると、何が跡あとの違ちがいを生んだか説明しにくくなります。まず一つずつ比較ひかくし、働きをつかんだ後に組み合わせると、意図に応じた工夫を選びやすくなります。

見本ができたら、草のどの部分に使うかを考えます。遠くの草には淡あわい色の広がりを、手前の一本には曲がる線を選ぶという案もあります。この例で選ぶ色の濃こさは、自分が目指す画面の印象に合わせて試し、構想として決めます。自分の主題と画面全体の関係を見て、採用する方法を決めます。用具の扱あつかい方を試した後で表したい内容へ戻もどすと、技法を表現のための工夫へつなげられます。

道具を使う前には、学校で示された扱あつかい方を確かめます。筆の状態を見ながら、先生と確認した圧の範囲はんいで違ちがいを調べる活動です。紙の裏まで水がしみる場合は、下に敷しく物や乾かわかす場所も用意します。片付けでは絵の具や用具に合う手順を先生の指示で確かめます。これらの準備が整えば、見本を比較ひかくしながら落ち着いて表現を工夫できます。使える材料の条件も、方法を選ぶための大切な情報です。

もっと知りたい人へ

見本帳には、実際に引いた跡あとの横へ「軽く押おした」「水を少し増やした」などの操作を書きます。見た目だけを残すより、あとで同じ方法を試しやすくなります。乾かわく前と乾かわいた後で印象が変わった場合は、両方の観察を記録しましょう。狙ねらいと違ちがった跡あとにも、別の場面で使える特徴とくちょうがあるかもしれません。その跡あとを残しておくと、次に雨、石、木の葉など違ちがう対象を表す際の候補になります。

筆以外の用具を使う場合も、表したい意図から考えます。例えば紙の端はしを利用して線を付ける架空かくうの試しなら、筆の線とどこが違ちがうかを比べます。試した方法の働きを理解し、意図に合うものを選ぶことが目的です。「この跡あとは自分の考えた草の軽さに合う」と、材料や用具の特徴とくちょうと主題をつなげて説明しましょう。友達の方法を知ったときも、実際に試して自分の表現に合うかを考えることが、技能を生かす練習になります。

文部科学省の中学校学習指導要領解説(美術編)は、第1学年の材料や用具の生かし方を扱あつかっています。このページでは、その視点を上の架空かくうの例で考えました。

やってみよう

問題1

筆の圧を比べたい。変えずにそろえる条件の例は?

こたえを見る

筆、紙、絵の具の状態。

圧の違ちがいと跡あとの関係を考えやすくします。

問題2

水の多い見本で線が広がった。失敗として捨てる必要がある?

こたえを見る

広がりを生かせる表現があるか考え、見本に残せる。

意図との関係で材料の働きを選びます。

問題3

見本帳に跡あととともに何を書けばよい?

こたえを見る

圧や水の量、筆の動かし方など。

方法と結果を結び付け、次の表現に使える記録にします。

よくある質問

技法をたくさん覚えるほどよい?

表したいことに合う方法を選べることが大切です。試した方法と意図を結び付けましょう。

友達と同じ道具でも跡あとが違ちがうのは?

圧や動かし方、絵の具や紙の状態などを比べ、実際の条件を確かめてみましょう。

出典

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