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東海道・池鯉鮒宿

毎年まいとし初夏しょか、野原のはらに何百頭なんびゃくとうもの馬うまが集あつまりました。街道かいどうが市場いちばになる季節きせつです。

お子さんと保護者の方へ。東海道・池鯉鮒宿を、いっしょに確かめましょう。

いまのことば

東海道の池鯉鮒宿とは?

池鯉鮒ちりゅうは東海道の三十九番目の宿場。
広重の題だいは「首夏馬市しゅかうまいち」。

街道が市場になる

「首夏しゅか」は夏なつのはじめ。池鯉鮒ちりゅうでは、この時期じきに馬市うまいちが立たちました。広重ひろしげの絵えは、野原のはらにつながれた馬うまと松まつだけ——人ひとはほとんど描えがかれていません。静しずかな一枚いちまいです。

街道かいどうは人ひとが通とおるだけの道みちではありませんでした。鳴海の絞しぼり染ぞめ、水口の干瓢かんぴょう、そして池鯉鮒ちりゅうの馬うま。物ものが集あつまり、売買ばいばいされ、運はこばれていく場所ばしょ) でもあったのです。

「池鯉鮒ちりゅう」という字じは、読よむのが難むずかしい宿場名しゅくばめいの一ひとつです。阪之下、石薬師、水口など、五十三次ごじゅうさんつぎには読よみにくい地名ちめいがいくつもあります。声こえに出だして読よむことから、地名ちめいは覚おぼえられます。

考えてみよう

  • 問一市いちが立たつ場所ばしょの条件じょうけんを、三みっつ考かんがえてみましょう。
  • 問二東海道とうかいどうの名産品めいさんひんを、この連載れんさいから五いつつ集あつめてみましょう。
  • 問三読よみにくい地名ちめいを五いつつ集あつめて、読よみ方かたを調しらべてみましょう。

答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。

豆知識——馬うまは藤枝で見みた「人馬継立じんばつぎたて」の主役しゅやくでもありました。街道かいどうを支ささえたのは馬うまです——その馬うまが売うり買かいされる場所ばしょが、街道かいどうぞいにあったのは自然しぜんなことでした。
原文について
この記事が扱っている『東海道五十三次』は、江戸時代の五街道のひとつ。宿場や道中の様子は、当時の道中記や名所図会に記録されています。
原本(江戸期などの版本)は、国立公文書館 デジタルアーカイブ『東海道名所図会』で画像を見られます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。 表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。

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