四十五
東 海 道 ・ 舞 坂 宿
浜名湖が海とつながった場所を、舟で渡る。その東側の宿場です。
いまのことば
舞坂は東海道の三十番目の宿場。
浜名湖の今切口に面した低地にあった。
湖が海になった日
もともと浜名湖は淡水の湖でした。それが地震と津波で砂州が切れ、海とつながった。その切れ口を「今切」と呼びます。新居の章で詳しく読んだ出来事です。
広重の題は「今切真景」。舟が行き交い、沖に大鳥居が立つ構図です。陸の道が途切れ、海の道になる場所) ——宮から桑名への七里の渡しと同じ種類の区間です。
東海道には、舟で渡る区間が二か所あります——今切の渡しと、七里の渡し。どちらも、陸を回る道より速かったから選ばれました。大津の「急がば回れ」とは、ちょうど逆の判断です。
考えてみよう
- 問一湖が海とつながると、水や生き物はどう変わるでしょう。
- 問二舟で渡る道と陸を回る道。選ぶ基準を三つ考えてみましょう。
- 問三地図で浜名湖の今切口を探してみましょう。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——
舞坂は「舞阪」とも書きます。
保土ヶ谷のところで
触れたとおり、
宿場の表記は一つに決まっていませんでした。