東海道・岡部宿
『伊勢物語』にも登場する宇津の山道。蔦の茂る細道が、千年歌に詠まれてきました。
お子さんと保護者の方へ。東海道・岡部宿を、いっしょに確かめましょう。
いまのことば
東海道の岡部宿とは?
岡部は東海道の二十一番目の宿場。
広重の題は「宇津之山」。
広重の題は「宇津之山」。
物語の中の山道
宇津の山は、『伊勢物語』に出てくる有名な山道です。「蔦楓は茂り、もの心細く」と書かれた細道。平安の物語の舞台を、江戸の旅人が実際に歩いた。
物語を知っているかどうかで、同じ道の見え方が変わる——由比で見た薩埵峠の富士も同じでした。国語の間と地理の間は、東海道の上で何度も交わります。
岡部は宇津の山の西側のふもと。府中から鞠子を経て、この峠道を越える。鞠子のとろろ汁は、峠の前の腹ごしらえだったのかもしれません。日坂の蕨餅、大津の走井餅と同じ理屈です。
考えてみよう
- 問一物語の舞台になった場所を訪ねたことはありますか。
- 問二同じ場所でも知識で見え方が変わる例を挙げてみましょう。
- 問三峠の前の宿場の名物を、この連載から集めてみましょう。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——宇津の谷には、明治に造られたトンネルも残っています。日坂の中山新道と同じで、難所は時代ごとに新しい道で越えられてきました。
原文について
この記事が扱っている『東海道五十三次』は、江戸時代の五街道のひとつ。宿場や道中の様子は、当時の道中記や名所図会に記録されています。
原本(江戸期などの版本)は、国立公文書館 デジタルアーカイブ『東海道名所図会』で画像を見られます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。 表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。
この記事が扱っている『東海道五十三次』は、江戸時代の五街道のひとつ。宿場や道中の様子は、当時の道中記や名所図会に記録されています。
原本(江戸期などの版本)は、国立公文書館 デジタルアーカイブ『東海道名所図会』で画像を見られます。
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