十三
宇宙の道・問い 十三
「フォトンベルト」ってあるの?
いまのことば
「フォトンベルト」ってあるの?
ありません。国立天文台は、「フォトンベルト」や「反地球(対地球)」は科学的な根拠のないものだと答えています。観測されたという正式な報告はなく、もし太陽系の中にある程度の重さの天体があれば、ほかの天体の動きに影響するので、長いあいだ気づかれないことはないからです。
もっともらしい説明に注意
星や宇宙のことには、科学的な根拠のない話が出回ることがあります。「フォトンベルト」や「反地球(対地球)」、「地球に未知の巨大な惑星が近づいている」といった話がその例です。
こうした話は、たいていもっともらしい説明といっしょに紹介されますが、説明が具体的でなかったり、よく考えると矛盾していたりします。
本当かどうかを確かめる手がかり
観測をする人たちが天体の情報をやりとりするときは、必ず、いつ、どんな機材で、どんな観測をして、星座のどの位置に、どんな見え方のものが、どのくらいの明るさで見えたのかを報告します。そうすることで、ほかの人がその存在を確かめられるのです。
逆に、そうした基本的なデータのない情報は、信用できるかどうか疑ってみる必要があります。見聞きしたことをそのまま信じるのではなく、いろいろな意見をくらべて、納得できる説明になっているかを、自分で考える習慣をつけましょう。
考えてみよう
- 問一最近見聞きした「ふしぎな話」を1つ選んで、「いつ・どこで・だれが確かめたか」が書いてあるか調べてみましょう。
- 問二同じ話を、ちがう2つ以上の情報源でくらべてみましょう。書いてあることは同じでしたか。
- 問三「ほかの人が同じ方法で確かめられる」ことが、なぜ大切なのでしょう。
答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。
豆知識——もし太陽の向こう側のような見えにくい場所に天体がかくれていても、ある程度の重さがあれば、ほかの天体の動きに影響が出ます。だから、長いあいだ気づかれずにいることはない、と国立天文台は説明しています。