中1 数学|数の位置と0からの距離
負の数はどちらが大きい?絶対値と比べよう

−2と−7では−2の方が大きく、絶対値は−7の方が大きくなります。数の大小は数直線の位置、絶対値は0からの距離です。比べているものを分けると、二つの答えが違う理由を説明できます。
マイナス記号を外して比べない
−2と−7を見て、7の方が2より大きいから−7が大きいと考えたくなることがあります。しかし数そのものの大小では、−2>−7です。数字の部分だけを見ず、負の数としての位置を考えましょう。
数直線では右へ行くほど数が大きくなります。左から−7、−2、0、2、7の順に並ぶので、−2は−7より右にあります。左にある方を大きいとしないように、まず0の位置を確かめます。
気温の例で位置を確かめる
学習用として、朝の気温が−7℃、昼の気温が−2℃だった場面を考えます。0℃へ近付いている昼の方が、朝より高い気温です。−7から−2へは数直線の右へ5進むことに対応します。
この例は実際の天気予報ではありません。気温の場面は数の大小を考える手がかりですが、いつも「0に近いほど大きい」と覚えないようにします。正の数では2より7の方が大きいからです。0に近いほど大きくなるのは、負の数同士を比べる今回の場面です。
絶対値は0からの距離
絶対値は、数直線上でその数に対応する点が原点からどれだけ離れているかを表します。−2の絶対値は2、−7の絶対値は7です。距離なので、負の値にはなりません。0の絶対値は0です。
| 数 | 0からの向きと距離 | 絶対値 |
|---|---|---|
| −7 | 左へ7 | 7 |
| −2 | 左へ2 | 2 |
| 0 | 原点 | 0 |
| +2 | 右へ2 | 2 |
| +7 | 右へ7 | 7 |
−2と+2は違う数ですが、絶対値は同じ2です。0から左右に同じ距離にあるためです。「絶対値が同じなら数も同じ」とは言えません。一方、絶対値が0の数は0だけです。
「どちらが大きい?」の主語を読み直す
問いが「−2と−7のどちらの数が大きいか」なら、答えは−2です。問いが「−2と−7のどちらの絶対値が大きいか」なら、答えは−7の絶対値です。後者では比べている値が2と7になっています。
言葉が省かれると、数そのものを比べたのか、距離を比べたのかが分かりにくくなります。答えを書くときも「−7が大きい」だけではなく、「−7の絶対値7の方が大きい」と言い切ると、混同を防げます。
家庭で説明するときは、「数の位置を聞いている?0からの距離を聞いている?」と分けて尋ねます。マイナスを外すという操作だけを先に覚えさせず、距離と結び付けて確かめましょう。
不等号は数の大小を表す
−7<−2、−2<0、0<2は、いずれも左の数が小さいことを表します。口が開いている側に大きい数が来るという見方もできますが、記号を覚えるだけでなく、数直線の左右を根拠に説明します。
小さい順に並べる問いでは、負の数を先に、そのあと0、正の数と整理できます。たとえば3、−5、0、−1、2なら、−5、−1、0、2、3の順です。負の数の中で−5と−1の順を逆にしないことが、一つ目の確認点です。
絶対値の小さい順なら、0、−1、2、3、−5となります。それぞれの絶対値が0、1、2、3、5だからです。同じ五つの数でも、何を順にするかが変われば、並びも変わります。
練習問題
問題1。−4と−9の間に、<か>を書きましょう。また、どちらの絶対値が大きいか答えましょう。
問題2。−3、5、−6、0、2を、小さい順に並べましょう。
問題3。絶対値が4である数をすべて答えましょう。
問題4。「絶対値が大きい数は、いつも数そのものも大きい」と言えるでしょうか。例を一つ挙げて説明しましょう。
問題5。−1.5と−0.5ではどちらが大きいですか。絶対値もそれぞれ答えましょう。
答えと解説
問題1は−4>−9です。−4は−9より右にあるためです。絶対値は4と9なので、−9の絶対値の方が大きくなります。数の大小と絶対値の大小を、別の文で書いて確かめます。
問題2は−6、−3、0、2、5です。負の数同士では−6が−3より小さくなります。数字の6と3だけを比較して逆にしないようにしましょう。
問題3は+4と−4です。原点から右へ4の点と左へ4の点の二つがあります。+4は4と書いても構いません。0は原点からの距離が0なので入りません。
問題4は言えません。たとえば−9の絶対値9は−4の絶対値4より大きいですが、数そのものは−9<−4です。一つの反例があれば、「いつも成り立つ」という説明は正しくないことが分かります。
問題5は−0.5の方が大きく、絶対値は−1.5が1.5、−0.5が0.5です。整数でない場合も、数の位置と0からの距離を分ける考え方は同じです。
よくある質問
絶対値にマイナスが付くことはありますか
絶対値そのものは距離を表すため、0以上です。−3の絶対値は−3ではなく3です。元の数が負かどうかと、絶対値の符号を混ぜないようにします。
負の数は0より小さいのですか
負の数は0より小さい数です。0は正の数にも負の数にも入りません。数直線に0を書いてから位置を確認すると、符号の区別がしやすくなります。
記号を忘れたときはどうしますか
数直線で位置を確かめてから、「右の数の方が大きい」と言葉にします。そのあと不等号を置きます。記号だけを直すより、なぜ大小がそうなるかを説明できるようにしましょう。
答えのページやPDF、音声・ゲームは、無料の寺子屋会員が使えます(メールアドレスだけで登録・パスワードなし)。無料登録はこちら。
