中学2年の理科(物理・化学)|化学反応と粒子を確かめる
中学2年生のお子さんに、家で「物質の成り立ちと化学変化」を教える保護者の方へ。物質の分解や化合、原子・分子のモデル、そして質量保存の考え方を順を追って整理し、納得して身に付ける手順です。

物質を加熱したり混ぜ合わせたりすると、性質の異なる別の物質へと変化します。目に見えない原子や分子の組み合わせの変化として捉えることで、化学式や化学反応式、反応前後の質量の関係が無理なく理解できるようになります。
物質の分解と原子・分子の成り立ち
学習指導要領には次のように示されています。
「㋐ 物質を分解する実験を行い,分解して生成した物質は元の物質とは異なることを見いだして理解すること。」
「㋑ 物質は原子や分子からできていることを理解するとともに,物質を構成する原子の種類は記号で表されることを知ること。」
1つの物質に熱や電気を加えると、もとの物質とは性質が異なる別の物質に分かれます。あらゆる物質を細かく見ていくと「原子」という小さな粒に行き着き、原子は記号で表され、結びついて「分子」をつくります。
- 「元の物質を熱や電気で分解したとき、出てきた物質は元の物質と同じ性質かな、違う性質かな?」
- 「すべての物質をこれ以上分けられない小さな粒まで細かく見ていくと、何でできているんだっけ?」
化学変化のモデル・化学反応式と質量の保存
学習指導要領には次のように示されています。
「㋐ 化学変化の前後における物質の質量を測定する実験を行い,反応物の質量の総和と生成物の質量の総和が等しいことを見いだして理解すること。」
2種類の物質が反応して新しい化合物ができるとき、原子の組み合わせが変わるだけで、原子そのものが新しくできたりなくなったりすることはありません。そのため、化学変化の前後で全体の重さ(質量の総和)は等しく保たれます。
- 「化学変化が起きたとき、原子の粒自体は消えたり増えたりするかな? それとも組み合わせが変わるだけかな?」
- 「反応する前の全部の重さと、反応してできた全体の重さを比べると、どうなっているかな?」
つまずきやすいポイントと声かけ
| こんなとき | こう聞いてみる |
|---|---|
| 「化学式」と「化学反応式」の違いが曖昧になっている | 「物質そのものの粒の表し方が化学式で、矢印を使って反応前後の変化を表した式が化学反応式だよ」と整理して伝える |
| 化学反応式の係数の合わせ方が分からなくなる | 「矢印の左側と右側で、それぞれの原子の粒の数がぴったり同じになるように数を合わせようね」とモデルを描いて促す |
| 気体が発生する実験で質量が減ったように見えてしまう | 「外に出ていった気体の重さも足し合わせると、反応前と反応後の全体の重さはどうなるかな?」と問いかける |
よくある質問
原子の記号や化学式は丸暗記させるべきですか?
まずは物質の性質や実験結果と結びつけ、原子モデルの図を描きながら記号や式を対応させていくと自然に定着します。
質量保存の法則を実感させるにはどう教えればよいですか?
密閉した容器の中で反応させれば気体が逃げず、全体の質量がまったく変わらないことを確認させると理解しやすくなります。
出典
- 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」理科・第2学年(PDFの83ページ)(公式PDF)
最終確認日:2026年10月15日
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