中学1年の数学|平面の形を考え活用する
中学1年生のお子さんに、家で平面図形の基本的な作図や移動の考え方を教える保護者の方へ。コンパスや定規の動かし方、図形の移動の見方を整理しながら身に付ける手順です。

小学校で学んだ図形の知識をもとに、中学校ではコンパスや定規を用いた作図の方法や、平行移動・回転移動・対称移動といった図形の動かし方を深く学びます。形の特徴や性質に着目しながら、具体的な場面で図形を活用する力を養いましょう。
作図の方法と図形の移動を捉える
学習指導要領では、次のように示されています。
「(ア) 図形の性質に着目し,基本的な作図の方法を考察し表現すること。」
「(イ) 図形の移動に着目し,二つの図形の関係について考察し表現すること。」
角の二等分線や垂線、線分の垂直二等分線といった基本的な作図は、図形がもつ性質(等しい長さや対称性)に着目して手順を考えます。また、図形を平行に動かしたり、1点を中心に回転させたり、直線を折り目として裏返したりする移動を通して、二つの図形がぴったり重なり合う関係を捉えます。
- 「線分ABの両端から同じ半径で円を描くと、交わる点はどんな性質をもっているかな?」
- 「この三角形をある直線で折り返すと、もう一つの三角形にぴったり重なるかな?」
具体的な場面で作図や移動を活用する
学習指導要領では、次のように示されています。
「(ウ) 基本的な作図や図形の移動を具体的な場面で活用すること。」
作図の手順を覚えるだけでなく、「2本の道路から等しい距離にある場所を探す」「宝物の位置を2つの目印からの距離で作図して特定する」など、日常や具体的な課題の場面で作図や移動の性質を当てはめて考えます。
- 「2つの道路から等しい距離にある地点を見つけたいとき、どの作図を使えばいいと思う?」
- 「模様を敷き詰めるとき、元の図形をどのように動かせば並べられるかな?」
つまずきやすいポイントと声かけ
| こんなとき | こう聞いてみる |
|---|---|
| 「角の二等分線」と「線分の垂直二等分線」の作図手順が混ざってしまう | 「『2つの辺から等しい距離』を作りたいのか、『2つの点から等しい距離』を作りたいのかを言葉で整理してみよう」と目的を確認する |
| 対称移動と回転移動の違いが見分けられない | 「直線を折り目にして裏返すのが対称移動、1点をピンで留めて回すのが回転移動だよ。図形を指でなぞって動かしてみよう」と操作を促す |
| 作図の線を途中で消してしまう | 「コンパスで描いた交わりの跡(作図の線)は、どうやってその答えを導いたかの大切な証拠だから、消さずにそのまま残しておこうね」と伝える |
よくある質問
コンパスの針が滑ってうまく円が描けないときはどう支えればよいですか?
コンパスの上部のつまみを持ち、針を紙に軽く刺して固定したら、コンパスを進行方向に少し傾けながら回すように声をかけてみてください。下に敷く下敷きや紙の厚みを調整するのも効果的です。
なぜ目盛りのある定規で長さを測って作図してはいけないのですか?
作図の学習では、長さを測り取るのではなく、円や直線の幾何学的な性質(どの点からも距離が等しいなど)を論理的に使って位置を決定する考え方を身に付けるためです。
出典
- 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」算数・数学・第1学年(PDFの69ページ)(公式PDF)
最終確認日:2026年10月15日
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