👪 保護者の方へ
中学1年の数学|平面の形を理解し使う
中学1年生のお子さんに、家で「平面図形」の基本的な作図や図形の移動を教える保護者の方へ。コンパスや定規の動かし方と図形の変化を整理し、意味を納得しながら身に付ける手順です。

中学校の数学では、道具を使って正確な直線や角を描き出す「作図」や、図形を位置や向きによって移す「図形の移動」を学びます。操作の手順をただ暗記するのではなく、どのような決まりで作図や移動が行われているのかを捉え、図形の見方を広げていきましょう。
基本的な作図の方法を理解する
学習指導要領には「(ア) 角の二等分線,線分の垂直二等分線,垂線などの基本的な作図の方法を理解すること。」と示されています。
定規とコンパスを用いて、角を等しく2つに分ける線、線分を垂直に2等分する線、直線に対して直角に交わる線を正確に作図する仕組みを理解していきます。
こう聞いてみてください
- 「線分ABの両端から同じ半径で円を描くと、交わったところは2つの点からどんな距離にあるかな?」
- 「角の二等分線を引くと、1つの角はどのように分かれるかな?」
図形の移動について理解する
学習指導要領には「(イ) 平行移動,対称移動及び回転移動について理解すること。」と示されています。
図形を一定の方向に一定の距離だけずらす平行移動、1つの直線を折り目として裏返す対称移動、1つの点を中心にして一定の角度だけまわす回転移動という3つの移動の特徴を捉えます。
こう聞いてみてください
- 「図形をそのままスライドさせると、向きや形はどうなるかな?」
- 「鏡に映したようにパタンと裏返す移動はどれだったかな?」
- 「1つの点を中心にしてまわすと、対応する点までの距離はどうなっているかな?」
つまずきやすいポイントと声かけ
| こんなとき | こう聞いてみる |
|---|---|
| 角の二等分線と線分の垂直二等分線の作図手順がごちゃ混ぜになってしまう | 「角を半分にするのか、2つの点から等しい距離の線を引くのか、まずは何を半分にしたいか確認してみよう」と目的を整理する |
| 対称移動を作図するときに対称の軸との位置関係を見失ってしまう | 「対応する点同士を結んだ線分は、対称の軸と直角に交わって長さも等しくなるね」と関係性を確かめさせる |
| 回転移動でどの点を中心にまわしているのか分からなくなる | 「回転の中心となる点から、対応するそれぞれの頂点までの距離をコンパスで測ってみよう」と中心と点の関係に着目させる |
よくある質問
なぜ目盛りのある定規があるのに、コンパスを使って長さを取るのですか?
作図では長さを測って数値を求めるのではなく、「2点から等しい距離にある点の集まり」などの幾何学的な性質を使って正しい位置を決めるためにコンパスを用います。
移動したあとの図形は、もとの図形と大きさや形が変わることはありますか?
平行移動、対称移動、回転移動のいずれの場合も、図形の位置や向きが変わるだけで、形や大きさはそのまま保たれます。
出典
- 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」算数・数学・第1学年(PDFの69ページ)(公式PDF)
最終確認日:2026年10月15日
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