小学5年の平均の教え方|「ならす」を家で見える形にする
「平均は、足して割る」と覚えていても、何を求めたか分からなくなることがあります。

最初は数えるだけで始める
同じ紙片を12枚用意し、2枚・4枚・6枚の3つの山にします。最初の問いは「一番多いのはどの山?」。指をさせたら、次へ進みます。式を書く前に、6枚の山から2枚を2枚の山へ動かしてもらいましょう。
「どの山も同じにできるかな。紙は増やさず、減らさずに動かしてみよう」
手の動きを、式につなぐ
どの山も4枚になったら、全部は12枚、山は3つだったと確認します。式は(2+4+6)÷3=4。最後の4は、3つの山を同じ枚数にならしたときの1山分です。12は合計、3は山の数で、役割が違います。
次に、紙を動かさず「3枚・5枚・7枚なら?」と尋ねます。合計15枚を3つにならすので5枚。はじめに5枚くらいと予想してから計算すると、答えの意味を確かめやすくなります。
0も1回の記録なら、回数に入れる
3日間に読んだ本が2冊・0冊・4冊なら、1日平均は(2+0+4)÷3=2冊です。読まなかった日も、記録した3日間の1日に入ります。「書いてある数字が2つだから2で割る」とせず、何日分の平均かを言ってから割りましょう。
一方、記録し忘れた日は0冊と決められません。0という記録と、分からない記録を分けることも大切です。
親子で確かめる
① 図の3つの山は、全部で何個? ② 1個・3個・8個の3つの山をならすと1山何個? ③ 3日間が1冊・0冊・2冊なら、1日平均何冊?
ならすと、どんな形になった?
答え:①12個。②12÷3=4個。③3÷3=1冊。
同じ物を測った値にも、平均を使う
同じ机の長さを3回測った記録が19.8cm・20.0cm・20.2cmだった、という練習を考えます。合計60.0cmを3回で割ると平均20.0cmです。測るたびに少し違う値になったとき、平均を使って長さを考えることがあります。
ただし、平均すれば必ず正しい値になるわけではありません。0の位置をそろえずに測ったなど、測り方の誤りは先に確かめます。大きく違う値があれば、すぐに消したり混ぜたりせず理由を調べましょう。答えの桁も、使ったものさしの細かさに合わせます。
よくある質問
平均が、小数になることもありますか?
あります。2個と3個の平均は2.5個です。実物を半分にしにくくても、「同じ量にならした1つ分」を数で表せます。
2つの平均を、足して2で割ってよいですか?
それぞれの人数や回数が同じとは限りません。人数が違う集団では、合計と全体の人数に戻って考えましょう。
今日は「合計を出せたか」に加えて、「何個分で割ったか」を言えれば一区切りです。答えの速さより、ならした様子を説明できたことを確かめましょう。