中学3年の社会(公民)|現代社会と文化を考え説明する
中学3年生のお子さんに、家で公民分野の「現代社会の特色と文化の意義」について教える保護者の方へ。身の回りの変化や身近な伝統・新しい文化をきっかけに、多面的・多角的に考えて説明する力を育てる手順です。

公民の学習では、私たちが生きる現代社会の仕組みや課題を捉え、これからの社会の在り方を考えていくことが中心となります。社会の大きな変化や文化の働きについて、一方的な見方だけでなく多様な視点から考え、自分の言葉で表現できるように対話を広げていきましょう。
現代社会の変化がもたらす影響を考える
学習指導要領には次のように示されています。
「(ア) 少子高齢化,情報化,グローバル化などが現在と将来の政治,経済,国際関係に与える影響について多面的・多角的に考察し,表現すること。」
少子高齢化やスマートフォンの普及、世界とのつながりといった身近な変化が、政治や経済、国際関係にどのようなプラス面や課題をもたらすかを、現在だけでなく将来の視点も含めて幅広く見つめ直すことが求められます。
- 「スマートフォンが普及して便利になったけれど、生活や社会の関わりで新しく生まれた課題にはどんなことがあるかな?」
- 「外国からたくさんの人や物が入ってくることで、日本の生活や産業にはどんな影響があると思う?」
文化の継承と創造の意義を捉える
学習指導要領には次のように示されています。
「(イ) 文化の継承と創造の意義について多面的・多角的に考察し,表現すること。」
地域のお祭りや伝統芸能のように昔から受け継がれてきたものを大切に守ること(継承)と、現代の知恵や技術を取り入れて新しい文化を生み出すこと(創造)のそれぞれにどんな意味があるのかを考え、言葉で整理していきます。
- 「昔から続く行事やお祭りを次の世代に残していくことには、どんな大切さがあるかな?」
- 「伝統をそのまま守るだけでなく、新しいアイデアを取り入れていくことにはどんな良さがあると思う?」
つまずきやすいポイントと声かけ
| こんなとき | こう聞いてみる |
|---|---|
| 「影響」を聞かれて、良い点か悪い点のどちらか一方しか思い浮かばない | 「とても便利になった面もあるけれど、反対にどんな困りごとや課題があるかな?」と別の角度からも問いかける |
| 「文化の意義」と言われても、自分には関係のない遠い話に感じてしまう | 「地域の行事や普段触れている音楽・アニメも文化の一部だよ。それらがなくなったら生活はどう変わるかな?」と身近に引き寄せて聞く |
| 覚えた言葉を並べるだけで、理由や自分の考えをうまく説明できない | 「『たとえば〜だから』と理由を付け足して、ニュースや普段の生活で見たことを例にして話してみてね」と促す |
よくある質問
「多面的・多角的に考える」とは、具体的に家庭でどう教えればよいですか?
一つの出来事に対して「利用する人」「働く人」「将来の世代」など立場を変えてみたり、「便利になる面」と「気をつけたい課題」の両面を比べたりしながら考えるよう促すと捉えやすくなります。
記述や説明の問いで、言葉がうまくまとまらないときはどうすればよいですか?
いきなり完璧な文章を書こうとせず、「何が変化したか」「それによってどうなるか」という原因と結果の要素をメモしてから、つなげて文章にする練習が役立ちます。
出典
- 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」社会・第3学年(公民的分野)(PDFの59ページ)(公式PDF)
最終確認日:2026年10月15日
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