四十九
東 海 道 ・ 御 油 宿
いまも六百メートルほど続く松並木。江戸の街道の姿が、ここに残っています。
いまのことば
御油は東海道の三十五番目の宿場。
街道の面影を残す松並木で知られる。
並木が残るということ
御油の松並木は、東海道の並木の中でもよく知られています。二川で見たとおり、並木は日陰と風よけと目印。実用のために植えられたものが、いまは観光の資源になっている。
広重の題は「旅人留女」。宿の女性が、旅人の腕をつかんで引き留めている場面です。次の赤坂とはとても近いので、客の取り合いが激しかった——そういう事情が絵になっています。
御油の東には追分があり、姫街道の西の起点になっていました。姫街道は新居の関所を避けて通る道。厳しい関所があると、それを避ける道が生まれる——草津の追分と同じで、道はいつも枝分かれします。
考えてみよう
- 問一並木が何百年も残るために必要なことを考えてみましょう。
- 問二関所を避ける道ができる理由を説明してみましょう。
- 問三宿場が近すぎると何が起きるでしょう。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——
御油と赤坂の距離は、およそ一・七キロ。
戸塚で
見たとおり、
宿場の
間隔はふつう
一里から
三里。
この二つは例外的に近いのです。