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東海道・草津宿

東海道と中山道なかせんどうが、ここで一本になります。江戸から京へ向かう二本の道の、最後の合流点。

お子さんと保護者の方へ。東海道・草津宿を、いっしょに確かめましょう。

いまのことば

東海道の草津宿とは?

草津くさつは東海道の五十二番目の宿場。
江戸から来る東海道と中山道なかせんどうが、ここで出会って一本になる。

道が合わさる場所

江戸から京都へ行く道は、大きく二本ありました。海ぞいの東海道と、山を行く中山道なかせんどうです。まったくちがう風景ふうけいを通ってきた旅人が、京の手前の草津くさつでひとつの流れに合わさります。その分かれ道を追分おいわけといい、いまも道標どうひょうが立っています。

二本分の人が通るのですから、宿場はにぎわいます。旅籠はたごは多いときで百三十二軒けん。草津くさつ宿本陣ほんじんは建物がいまも残り、国の史跡しせきになっています。大名が泊まった部屋を、そのまま見学けんがくできる珍めずらしい宿場です。

広重が描いたのは「名物立場めいぶつたてば」。立場たてばは宿場と宿場のあいだの休やすみ処どころで、草津くさつの名物はうばがもちでした。宿しゅくの名物は、いまも駅で買えます。

そして草津くさつからは、ことわざがひとつ生まれています。ここから大津おおつへは、瀬田せたの唐橋からはしをまわる陸路りくろと、矢橋やばせから琵琶湖びわこを渡わたる舟がありました。舟は速い。けれど風が吹けば出ない。「武士もののふの矢橋やばせの舟は速はやくともいそがばまはれ瀬田せたの長橋ながはし」——「急いそがば回れ」の語源ごげんとされる歌です。

考えてみよう

  • 問一速いけれど不確ふたしかな道と、遠いけれど確たしかな道。あなたはどちらを選びますか。
  • 問二あなたの町で、二本の道が一本になる場所を探さがしてみましょう。
  • 問三「急いそがば回れ」が当てはまる場面を、勉強の中から見つけてみましょう。

答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。

豆知識——草津くさつ宿には貫目改所かんめあらためじょという役所がありました。荷物の重おもさを量はかり、決まりより重ければ駄賃だちんを加くわえる仕組しくみです。全国に五か所しかなく、そのひとつが草津くさつ。人と荷が集まる場所には、量はかる仕組みが要る。いまの物流ぶつりゅうと同じ考え方です。
原文について
この記事が扱っている『東海道五十三次』は、江戸時代の五街道のひとつ。宿場や道中の様子は、当時の道中記や名所図会に記録されています。
原本(江戸期などの版本)は、国立公文書館 デジタルアーカイブ『東海道名所図会』で画像を見られます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。 表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。

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