三十六
東 海 道 ・ 江 尻 宿
清水の港の町。湾の向こうに、松の生えた砂の岬が見えます。
いまのことば
江尻は東海道の十八番目の宿場。
広重の題は「三保遠望」。
砂が作った岬
三保の松原は、砂が細長く積もってできた地形です。川が運んだ砂を、波と潮の流れが並べていく。何千年もかけて、水が作った道です。国語の間で読んだ天の橋立も同じ成り立ちです。
江尻は清水の港を控えた宿場でした。神奈川と同じで、港と街道が重なる土地。海の道と陸の道が出会うところに、町は大きくなります。大津が琵琶湖と街道の出会う宿だったのと同じ理屈です。
次の府中は、駿府の城下町。港の町の次に、大きな城下町が控えている。東海道は、こうして性格の違う町を次々とつないでいきます。
考えてみよう
- 問一砂が積もってできた地形を、地図で三つ探してみましょう。
- 問二港の町と城下町。町の作りはどう違うでしょう。
- 問三松が海辺に植えられる理由を調べてみましょう。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——
海辺の松林は、風と砂から田畑を守る役目も持っています。
美しいだけでなく、役に立つ——
生物の間の
目で
見ると、
松原は
大きな
装置です。