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東海道・沼津宿

箱根はこねを越こえ、三島みしまを過すぎて。夕暮ゆうぐれどきに着つく宿しゅくとして描えがかれました。

お子さんと保護者の方へ。東海道・沼津宿を、いっしょに確かめましょう。

いまのことば

東海道の沼津宿とは?

沼津ぬまづは東海道の十二番目の宿場。
広重の題だいは「黄昏図たそがれず」。

一日の終わりを描く

広重ひろしげの五十三次ごじゅうさんつぎは、時刻じこくを描えがき分わけます。品川は「日之出ひので」、次の原は「朝あさ之の富士ふじ」、そしてこの沼津ぬまづが「黄昏図たそがれず」。五十三ごじゅうさん枚まいを並ならべると、一日いちにちが何度なんども巡めぐります。

天保てんぽう十四年(一八四三年)の『東海道とうかいどう宿村大概帳しゅくそんだいがいちょう』によれば、沼津ぬまづは本陣ほんじん三軒けん、脇本陣わきほんじん一軒けん、旅籠はたご五十五軒けん、総戸数そうこすう千二百三十四。土山が旅籠はたご四十四軒けんでしたから、それより大おおきい宿場しゅくばです。

箱根はこねを越こえた旅人たびびとが、体からだを休やすめる場所ばしょでもありました。箱根・三島・沼津ぬまづと続つづく並ならびは、難所なんしょ→下くだり→休息きゅうそく、という流ながれ。宿場しゅくばの順番じゅんばんには、旅たびの体からだの事情じじょうが刻きざまれています。

考えてみよう

  • 問一一日いちにちの中なかで、いちばん好すきな時刻じこくはいつですか。理由りゆうも書かいてみましょう。
  • 問二広重ひろしげの五十三次ごじゅうさんつぎから、朝あさ・昼ひる・夜よるの絵えを探さがしてみましょう。
  • 問三宿場しゅくばの大おおきさは何なにで決きまると思おもいますか。

答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。

豆知識——『東海道とうかいどう宿村大概帳しゅくそんだいがいちょう』は、幕府ばくふが街道かいどうの実態じったいを調しらべてまとめた記録きろく) です。宿場しゅくばごとの家数いえすう・人口じんこう・旅籠はたごの数かずが分わかるので、この連載れんさいでも何度なんども使つかっています。
原文について
この記事が扱っている『東海道五十三次』は、江戸時代の五街道のひとつ。宿場や道中の様子は、当時の道中記や名所図会に記録されています。
原本(江戸期などの版本)は、国立公文書館 デジタルアーカイブ『東海道名所図会』で画像を見られます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。 表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。

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