CCN 寺子屋
地理の間へ戻る

東海道・品川宿

日本橋から歩いておよそ二時間。海ぞいの品川宿は、旅人が江戸と別れる場所であり、見送りの人と最後の盃を交わす場所でした。

いまのことば

東海道の品川宿とは?

品川宿は東海道の第一宿。
江戸を発つ人と見送る人が、ここで別れの時を過ごした。

別れの宿

品川は江戸の玄関口。旅立つ人をここまで見送って、茶屋でひと休みして別れる——それが江戸の作法でした。「品川まで送る」は、精いっぱいの友情の表現だったのです。

宿は海に面していて、広重の浮世絵にも波打ちぎわの町並みが描かれています。いまの品川駅あたりからは想像しにくいですが、旧東海道の商店街を歩くと、道幅は江戸のまま。埋め立てで海岸線がどれだけ動いたかを、地図で見比べると驚きます。

第一宿は、旅のはじまりの緊張と、別れの寂しさが混ざる場所。五十三次の物語は、感情から始まります。

考えてみよう

答えはひとつではありません。地図を広げながら考えると、また違って見えてきます。

豆知識——旧東海道品川宿の通りは今も商店街として続いていて、歩いて散策できます。道の細さとゆるやかな曲がりが、江戸の道のままです。
原文について
この記事が扱っている『東海道五十三次』は、江戸時代の五街道のひとつ。宿場や道中の様子は、当時の道中記や名所図会に記録されています。
原本(江戸期などの版本)は、国立公文書館 デジタルアーカイブ『東海道名所図会』で画像を見られます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。 表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。
前へ次へ