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東海道・三島宿

箱根の険しい下り坂を終えた旅人を迎えるのは、富士の雪解け水が湧く町。三島は、疲れた足を癒す「水の宿場」でした。

お子さんと保護者の方へ。東海道・三島宿を、いっしょに確かめましょう。

いまのことば

東海道の三島宿とは?

三島は箱根峠の西のふもとの宿場。
富士山の伏流水ふくりゅうすいが町中に湧き、三嶋大社みしまたいしゃの門前町として栄えた。

水がもてなす町

箱根越え(地理の間・第三章)を東から越えてきた旅人にとって、三島は命拾いの町でした。急な石畳の下りで足はがくがく。そこに、富士山に降った雨や雪が地中を何年もかけて旅してきた伏流水ふくりゅうすいが、町のあちこちで湧いています。

冷たく澄んだ水で足を洗い、喉をうるおし、三嶋大社みしまたいしゃにお参りして旅の安全を感謝する——峠と神社と湧き水が、三島の宿場をかたち作りました。

火山としての富士山は、水をたくわえる巨大な装置でもあります。溶岩の隙間にしみ込んだ水が、ふもとで湧く。三島の水は、富士山の見えない半身です。

考えてみよう

  • 問一富士山に降った水が三島で湧くまで、どんな道のりをたどるのか調べてみましょう。
  • 問二峠の「あと」の宿場と「まえ」の宿場(小田原)で、役割はどう違うでしょう。
  • 問三あなたの町の湧き水・名水を探してみましょう。どこから来た水でしょうか。

答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。

豆知識——三島の湧水群は今も健在で、市内の川では夏に子どもが水遊びをします。富士山の雪解け水が届くまで数年〜数十年かかるといわれます——今日の湧き水は、あなたが生まれたころの雨かもしれません。
原文について
この記事が扱っている『東海道五十三次』は、江戸時代の五街道のひとつ。宿場や道中の様子は、当時の道中記や名所図会に記録されています。
原本(江戸期などの版本)は、国立公文書館 デジタルアーカイブ『東海道名所図会』で画像を見られます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。 表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。

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