2021年10月4日、ししんちゃんねるにて「サマーチャレンジ2021 総合部門」の結果が発表された。本イベントは、子どもたちが夏期間に取り組んだ創造的なアウトプットを、士心塾の教育哲学に基づき多角的に評価するものである。開校3年目を迎えた2021年、50名の合格者を輩出する勢いの中で行われた本チャレンジは、技術力のみならず、背後にあるストーリー性や「誰に何を届けたいか」という意図の明確さが選考の鍵となった。
総合部門・入賞作品の事実描写
本部門では、プログラミングや視覚表現を用いた多岐にわたる作品が寄せられた。審査においては、技術の習熟度、構成のテンポ、そして制作者自身の内面がどのように表現されているかが重視された。
第3位:暗記ゲームと家族へのメッセージ
第3位には2作品が選出された。一つ目は小学5年生の男子によるプログラミング作品「暗記ゲームへようこそ」である。
- 構成と技術:前半はテンポの良いクイズ形式で展開される。一見シンプルだが、運動性を取り入れた複雑な仕様が組み込まれている。
- 展開の切り替え:ゲームの終了後、画面は制作者の日常生活を写した静止画へと切り替わる。
- 意図:最後に家族への感謝の言葉が表示され、技術的なゲーム制作と個人の想いが一元化された構成となっている。
第3位:象の親子に託した情愛の物語
もう一つの第3位は、同じく小学5年生の男子による「ある象の出来事」である。
- キャラクター選定:子供を大切に育てる習性を持つ「象」を主人公に据えている。
- ストーリー構成:象の親子が平穏に過ごす中、病気という「難敵」が現れる試練が描かれる。
- メッセージ性:最終的に母親が子供を守る姿を通じ、制作者自身が受けている愛情を象に投影し、視覚化した作品である。
第2位:論理的思考とマニュアルの完備
第2位も2作品が選ばれた。共通するのは、ユーザー(利用者)への配慮と、極めて高いプログラムの密度である。
- かき氷制作シミュレーション(小学6年生):ハンドルを回して氷を削り、シロップをかける工程が精緻に再現されている。特筆すべきは、操作手順を「マニュアル」として言語化し、誰でも遊べるよう設計されている点である。
- サッカー・シュートゲーム(小学5年生):3種類の隠しコマンド(隠しシュート)を搭載したアクション性の高い作品である。カーブを描くシュートなど、プログラムの裏側に複雑な計算が組み込まれている。
第1位:夏の情景を昇華させた芸術的傑作
2021年夏の頂点に輝いたのは、小学4年生の男子による「summer moon 第1話 花火大会」である。
- 視覚技法:冒頭、キャラクターを小さく配置し、夜空を広く見せる「遠近法」が採用されている。
- 演出の細部:打ち上がる花火の一つひとつが細かく作り込まれており、夏の思い出を追体験させる没入感がある。
- 構成力:友達と海へ行くシーンから始まり、フィナーレの花火大会へ至る一連のストーリーが完結している。夏のチャレンジの集大成にふさわしい、情緒豊かな作品となった。
士心塾哲学との接続:チャレンジと総合評価
士心塾におけるサマーチャレンジは、単なるスキルの競い合いではない。総合評価において重視されるのは、以下の3点である。
1. 自己効力感の育成:自ら設定した目標に対し、試行錯誤を繰り返しながら形にするプロセスそのものを評価する。 2. メタ認知の表現:自分が何を考え、どう感じているかを、プログラムやストーリーという客観的な形式に落とし込む力。 3. 利他的視点:第2位の作品に見られた「マニュアル化」や、第3位の「感謝の表明」のように、他者を意識したアウトプットの姿勢。
合格実績という数字の裏側には、こうした「自らの意志で一歩を踏み出し、形にする」という教育哲学が流れている。2021年の受賞作品群は、いずれも技術と精神性の融合を高いレベルで実現していた。
CCNミッション 私たちは、教育を通じて「自ら考え、自ら行動し、自ら責任を持つ」次世代のリーダーを育成し、家族の絆と個人の成長が共鳴する社会の実現を目指します。
士心塾 YouTube チャンネル「ししんちゃんねる」
士心塾の生徒たちのシャドーイング・プログラミング作品を YouTube で公開しています。子どもたちの成長の瞬間を、ぜひ動画でご覧ください。