士心塾が開塾3年目を迎え、50名の合格実績を積み上げていた2021年。秋の気配が深まる中、ある一人の小学2年生が「創造力」の真髄を見せてくれました。今回は、わずか1時間の制限時間内で制作されたハロウィン作品と、その背景にある「自ら考え、形にする力」にスポットを当てます。

「1時間」という制約が生んだ集中力

作品を手がけたのは、当時小学2年生の「シュンくん」です。彼は「ハロウィンチャレンジ」という、1時間という極めて短い制限時間内にプログラミングで作品を完成させるイベントに挑戦しました。

迷いのない10分間の構想

驚くべきは、その制作プロセスです。シュンくんは全60分のうち、最初の10分間で「何を作るか」というアイディアを固めました。周囲の上級生たちが試行錯誤する中で、彼は自らの内側にあるイメージを素早く言語化・視覚化し、設計図を描き出したのです。

残り50分で形にする実装力

アイディアが決まれば、あとは形にするだけです。残りの50分間、彼は脇目も振らずにScratch(スクラッチ)での制作に没頭しました。プログラミングの学習を始めてからまだ日が浅い段階でありながら、迷うことなくブロックを積み上げていく姿は、技術を超えた「表現への熱意」を感じさせるものでした。

遊び心と技術の融合:ハロウィン作品の全貌

完成した作品は、ハロウィンの雰囲気を存分に活かした「隠れん坊ゲーム」と「イライラ棒」の要素を組み合わせたものでした。

画面を埋め尽くすキャラクターの工夫

作品を起動すると、画面上にはハロウィンにちなんだキャラクターが次々と現れ、増殖していきます。シュンくんは「色々なところにキャラクターが隠れている」と解説してくれました。単に表示させるだけでなく、プレイヤーを飽きさせないための配置の工夫が凝らされています。

「見つける」楽しさをデザインする

このゲームの核は、隠れたキャラクターを「見つけ出す」ことにあります。キャラクターの中には、当たりと外れがあり、特定の条件を満たすとクリアになる仕組みが組み込まれています。「ここにも隠れているよ」と自作のプログラムを説明する彼の表情には、自らの手で「ルール」を作り出したクリエイターとしての自信が溢れていました。

士心塾哲学が育む「創造力」の源泉

シュンくんが1時間でここまでの成果を出せたのは、単なる操作スキルの習得だけが理由ではありません。そこには士心塾が大切にしている「創造力」への哲学が深く関わっています。

「教えすぎない」が生む自己解決能力

シュンくんは、入塾当初はiPadを使ったビジュアルプログラミングからスタートし、約半年でScratchへとステップアップしました。講師が正解を教えるのではなく、本人が「こうしたい」という欲求を持ち、それを実現するために試行錯誤する環境が、彼の瞬発力を養いました。

失敗を恐れないチャレンジ精神

1時間という制限は、大人であってもプレッシャーを感じるものです。しかし、彼は「上級生もいたけれど、とにかく作ってみた」と振り返ります。完璧を求めるあまり手が止まるのではなく、不完全であっても今持てる力を出し切る。この姿勢こそが、新しい価値を創造する第一歩となります。

次なる挑戦へ:現在進行形のアップデート

収録の最後、シュンくんは「今はまだ制作途中」という新たなプロジェクトについても触れてくれました。

進化し続ける「イライラ棒」ゲーム

現在取り組んでいるのは、より難易度の高い「イライラ棒」形式のゲームです。壁に触れたら最初からやり直しになるというシビアな判定ロジックを組み込んでおり、前作よりも複雑なプログラムに挑戦しています。

収録という「大緊張」を乗り越えて

初めての動画収録に「大緊張している」とはにかみながら語ったシュンくん。しかし、いざ作品の説明が始まると、自分のコードのこだわりをしっかりと自分の言葉で伝えてくれました。作品を他者に披露し、フィードバックを得る経験が、さらに彼の創造意欲を加速させています。

未来を創る:CCNのミッションと共に

シュンくんが見せてくれた「1時間での創造」は、まさにCCN(Creative Child Network)が目指す教育のあり方を体現しています。

私たちのミッションは、単にプログラミングができる子供を育てることではありません。テクノロジーを武器に、自らのアイディアを形にし、社会に新しい価値を提示できる「創造的な個」を育むことにあります。2021年当時、開朡3年目で50名の合格実績を出していた時期においても、私たちは変わらず一人ひとりの「内なる創造性」に寄り添い続けてきました。

シュンくんのように、自らの「好き」と「アイディア」を形にする喜びを知った子供たちは、将来どのような困難に直面しても、自らの知恵で道を切り拓いていくことでしょう。士心塾はこれからも、子供たちが自らの可能性を信じ、創造の翼を広げられる場所であり続けます。

「すべての人が自分の個性を活かせる社会をつくる」── 子どもたち一人ひとりの作品には、彼ら独自の感性と挑戦の証が刻まれています。士心塾は、その個性が花開く瞬間を、これからも見守り続けます。

士心塾 YouTube チャンネル「ししんちゃんねる」

士心塾の生徒たちのシャドーイング・プログラミング作品を YouTube で公開しています。子どもたちの成長の瞬間を、ぜひ動画でご覧ください。

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