この話は私がSophomore(大学2年生)の時の話です。

必修科目で選んだスカッシュ

体育の授業を取らないといけなかった

必修科目で体育の授業を取らないといけなかったのですが、私が選んだのはスカッシュという屋内スポーツのクラスでした。スカッシュは、四方を壁に囲まれた室内コートでボールを打ち合う、テニスに似たスポーツです。

サッカーで鍛えた体力に自信

当時私自身、高校を卒業してまだ間もなかったこともあり、高校時代までバリバリサッカーをやっていました関係で、体力もかなりあり、長距離走などではいつもクラストップでゴールするような感じでした。実はテニスなども、大学内で時間があれば、よく友人とやっていましたので、スカッシュに対してもそこそこの自信がありました。

見た目で判断されるアジア人

170cm弱、アメリカでは小柄な部類

私は170cm弱なので、どうしてもアメリカでは小さい部類です。多くの180cm級の体格の良いアメリカ人学生達と比べれば、明らかに見劣りして、スカッシュにおいても強そうには見えなかったと思います。「あのアジア人?大したことなさそうだな」と最初は思われていたはずです。

でも、対戦が始まると一目置かれた

しかし授業でクラスメートと何度も対戦する中で、毎度のように対戦で勝利していくにつれて、一応一目置かれるようになっていました。スポーツの世界では、体格より反射神経・戦略・経験が物を言うことがあります。私の場合、テニスとサッカーで鍛えた俊敏性が、スカッシュにそのまま転用できたのです。

トーナメント決勝へ

負けたら終わりの真剣勝負

学期も終盤に差し掛かり、授業の集大成といいますか、スカッシュのトーナメント大会が開催されることになりました。トーナメント戦で負けたら終わりという状況の中、私は次々と勝利を重ね、何と決勝にたどり着きました

決勝の相手は…クラスの先生

そして決勝の相手が、驚いたことに、クラスの先生だったのです。先生もトーナメントに参加していたのです。でも相手が誰であろうと関係ありません。ここから壮絶な戦いが始まります

大激闘の末、勝利

先生は超負けず嫌いだった

実は先生は超負けず嫌いな方だったのです。物凄い真剣勝負です。決勝で大激闘の末、何と私が勝利してしまいました。先生のがっかり度合いはMAXだったのをよく覚えています。「アジア人の小柄な学生に負けた」── これがプライドの高い先生にとって、どれほどの衝撃だったか、想像に難くありません。

「Aの成績は確実」と確信

私は気分良く学期を終えることに。間違いなくAの成績を取ると確信していたのですが、何と!成績がなぜかB。意味不明も良いところです。

納得いかないB評価

欠席もなく、実技も完璧だったのに

欠席も一度もなかったのに。テストという部類のものは実技だけで、すべて良い結果を出していたのに。これは差別なのか、先生のプライドなのか、それとも別の理由なのか── 真相は分かりません。

抗議もできず終わった

結局学期終了後、先生に会うこともできず、成績はそのままとなってしまいました。GPAに影響する成績ですので、当時はすごくショックを受けたのを今でも思い出します。

今となっては笑い話

小柄な私でも勝てた良い思い出

でも、これもすべて今となっては笑い話にできる思い出です。アメリカ人は体格が大きい人が多いですが、小柄な私でも全然勝てたという良い思い出となっています。

「見かけ判断」を覆した経験

この経験は、別記事で書いたイギリスの「ダンスパーティーとサッカー監督」の話と本質的に同じです。見かけで判断する人と、実力を見る人── 世の中にはこの2種類がいます。私のスカッシュ先生は前者だったかもしれません。でも実力で勝った事実は、私の中に残り続けています。

「悔しさ」が後の人生を支える

納得いかない評価への対処

社会人になっても、納得いかない評価を受ける場面はあります。そんな時に「自分は本当はもっとできる」という静かな自信を持っていられるか── これが大きな分かれ目になります。スカッシュの勝利は、その自信を作ってくれました。

子どもたちにも伝えたい「実力の事実」

士心塾で子どもたちを指導していると、たまに「テストで思ったような点が出なかった」と落ち込む子がいます。その時、私はこのスカッシュの話をするわけではありませんが、伝えたいのは── 「点数より、君の実力の事実こそが、君を支えるよ」ということです。

「すべての人が自分の個性を活かせる社会をつくる」── 個性を信じる力は、評価がついてこない時にこそ試されます。実力の事実を知っているだけで、人は折れません。これも、士心塾が子どもたちと共有したい大切な感覚です。

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