「将来、子どもには豊かな人生を送ってほしい」
そう願う保護者の方は多いと思います。同時に、私たち大人も豊かな人生を送りたいと願っているはずです。では「豊かな人生」とは、いったい何でしょうか。
学校の成績が良ければ豊かな人生が約束されるかというと、答えはノーです。偏差値の高い学校に進学しても、有名大学を卒業しても、必ず豊かな生活を送れるとは限りません。学校の勉強はもちろん大切で、士心塾も子どもたちの学力向上に真剣に取り組んでいます。けれど、それだけでは届かない領域があります。
学校教育に足りない「3本目の柱」
学校教育の2本の柱:学習と道徳
日本の学校教育は、主に2つの柱で成り立っています。
1本目:学習。小学校の教育課程では、国語・社会・算数・理科・生活・音楽・図画工作・家庭・体育・道徳・特別活動・総合的な学習の時間が定められています。
2本目:道徳。学習指導要領では「自分自身に関すること」「他の人とのかかわり」「自然や崇高なものとのかかわり」「集団や社会とのかかわり」が掲げられ、思いやり・寛容・感謝・奉仕の精神などが具体的に示されています。
これら2本の柱は、長年にわたって日本の教育の基本でした。しかし、大人になって生きていく上で必要な、もう1本の柱が欠けています。
足りないのは「お金の教育」という3本目の柱
金融リテラシー──お金に関する知識や判断力のことです。家計管理、資産形成、金利、ローン、保険、税金。生きていく上でお金とどう付き合うか、その知識やスキルを、私たちは学校でほとんど教わってきませんでした。
日本人は欧米諸国と比較して金融リテラシーが低いと言われています。その最大の理由は、教育の場でお金を扱ってこなかったことです。「お金の話は卑しい」「子どもに伝えるべきではない」という空気が、長く日本社会の中にありました。
「豊かな人生」を3つの視点で定義し直す
世の中で「豊かな人生」を語るとき、よく挙げられる3つの要素があります。
- 経済的自由──お金に困らない
- 時間的自由──自分の時間を持てる
- 精神的自由──心穏やかで、生きがいがある
3つの自由は、揃って初めて成立する
ここで重要なのは、この3つは「どれか1つあればよい」ではなく、3つ揃って初めて豊かな人生になる、という点です。
身近な人を例に考えてみます。
共働き・子育て世代の家庭。夫婦ともに片道1時間の通勤、お母さんは仕事を終えると猛スピードで保育園に向かう毎日。お父さんは残業続き。子どもには恵まれているけれど、経済的にも時間的にもギリギリで、精神的余裕も少しずつ削られていく。
無職で一人暮らしの方。時間はたっぷりあり、趣味も楽しんでいる。毎日が楽しそうに見える。けれど、唯一の悩みは経済的な不安。お金のために働かなければならない現実が背中にある。
裕福な家に生まれ、何不自由なく育った方。経済的にも時間的にも余裕がある。けれど両親が他界し、兄弟との遺産相続で関係が壊れた。心を許せる仲間を探し続け、生きがいを求めて日々を送っている。
事業で成功し、ハワイ移住を実現した方。毎日リゾートでゴルフ三昧。経済的にも時間的にも自由。けれど1年で日本に戻ってきた。生きがいを失い、新しい事業を立ち上げて第一線に復帰した。
どのケースも、何か一つが欠けることで「豊かな人生」とは言えなくなります。
現在と将来の両軸を見るという視点
もう一つ大切なのは、現在の時間軸と将来の時間軸の両方を見ることです。「将来の豊かさのために今を我慢する」というスタイルは、将来は考えていますが、今の豊かさが欠けています。逆に「今が楽しければそれでいい」では、将来の豊かさを失います。
両軸を考えながら、3つの自由をバランスよく育てていく。それが、本当に豊かな人生に近づく道です。
代表自身が30代後半で気づいたこと
毎日往復4時間の電車通勤・身体と時間を切り売りする日々
実は、私自身が「豊かな人生」の本当の意味に気づいたのは、30代後半でした。それまでは毎日往復4時間の電車通勤、会社でのポジションは上がっても結局はサラリーマン。お金を稼ぐために自分の身体と時間を切り売りする毎日です。
経済的自由・時間的自由・精神的自由──そのどれもが、満たされていない状態でした。
子どもたちには、同じ轍を踏ませたくない
そう気づいた瞬間、私の中で大きな変化が起きました。子どもたちには、同じ轍を踏ませたくない。学校で教えてくれないお金の話、生き方の話を、伝えていける場所をつくりたい。
そう考えて2019年に開校したのが、士心塾です。表面上は英語塾ですが、私が本当に届けたいのは「自分の個性を活かして生きる力」と「豊かな人生をつかむための視点」です。
士心塾が伝えたい「豊かさ」の教育
勉強・道徳・お金の3本柱で、子どもを社会に送り出す
士心塾では、英語学習を通して、勉強の楽しさだけでなく、自分で考えて行動する力を育てています。同時に、保護者の方とお話しする機会も多く、「子どもにお金の教育をどう伝えるか」というテーマがしばしば話題に上がります。
家庭内でできることはたくさんあります。お小遣いの使い方を一緒に考える。家庭の家計について年齢に応じて話す。投資や貯蓄の意味を伝える。お金は卑しいものではなく、人生を豊かにする道具だと知ってもらう。
個性を活かすには、生き方の選択肢を増やすこと
CCN CO., LTD. が掲げるミッションは「すべての人が『自分の個性』を、活かせる社会をつくる」というものです。
個性を活かすには、選択肢が必要です。経済的に追い詰められていれば、好きな仕事を選べません。時間がなければ、家族との時間も持てません。心が疲弊していれば、新しい挑戦もできません。だからこそ、3つの自由を育てるための土台──学習・道徳・そしてお金の教育──を、子どもたちに届けたいのです。
保護者の方へ──家庭で始められるお金の教育
「お金の教育」というと身構えてしまうかもしれません。しかし、特別なカリキュラムは必要ありません。日常会話の中で、少しずつ伝えていけるものです。
たとえば、買い物のとき「これは欲しいから買う」と「必要だから買う」の違いを話してみる。お年玉をどう使うか、子ども自身に計画を立てさせる。家族で旅行の予算を一緒に決める。こうした小さな積み重ねが、将来の金融リテラシーを育てます。
士心塾では、英語を入口にしながら、子どもが「自分の人生を自分でつくる力」を身につけられるよう、保護者の方と一緒に取り組んでいます。豊かな人生をつかむための3本目の柱を、ご家庭でも意識してみてください。

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