偶然見つけた電話ボックス。当時は携帯というものがありませんでしたので、連絡などは簡単には取ることができません。電話ボックスを見かけたことは本当に偶然でした。

コレクトコールで実家へ

固定電話から固定電話

ここで日本の実家にかけたコレクトコールから、大勢を巻き込む出来事が勃発します。コレクトコールと言っても、当時は固定電話から固定電話にかけたので、留守であれば繋がらないのですが、これもラッキーなことに問題なく親に繋がります。私はコレクトコールで現在の状況を伝えました。

青空とベンチ

親に何を言われたのかは、今となっては思い出せません。しかし、近くにあったベンチに腰掛け、非常に天気の良い青空を眺めていたのは覚えています。

校長先生総出の捜索

遠くから呼ぶ声

どれくらい時間がたったのかもわかりませんが、遠くから私の名前を呼ぶ声が聞こえてきます。その声はなんと、学校の校長先生だったのです。親へ電話をした後、親がイギリスの学校へ直ぐに連絡を入れたらしく、学校の先生総出で私を町中探し回ったそうです。

今振り返ると申し訳ない

今考えると、本当に申し訳なかった気持ちでいっぱいなのですが、当時は目の前のことでいっぱいいっぱいだったのだと思います。結局先生方に、ホストファミリーの家に連れて行かれ、明日別のホストファミリーに変えるから今日まではお世話になりなさいと言われ泊まることに。お世話になったホストファミリーの奥さんには、泣かれてしまった記憶があります。

新しいホストファミリーでの安らぎ

30 代の若いご夫婦

翌日荷物をまとめていざ新しいホストファミリーのお家へ。新しいホストファミリーは30 代前後の赤ちゃんがいる若いご夫婦でした。今回は個室が与えられ、家の鍵も渡され、部屋にはファミコン(マリオのゲーム付)がありました。

感謝の数日間

数日間でしたが、気を使うこともなく、自由に過ごさせていただき、本当に感謝の数日間を過ごした記憶があります。

振り返って言えること

周りの人への感謝

今言えることは、周りが見えていなかった私自身に対し、優しく当時関わってくださった方々皆さんに、本当に感謝しているということです。長い年月を挟み、この場をかりて、感謝の気持ちを想いながら── この記事を綴っています。

子供たちにも伝えたいこと

士心塾の生徒たちにも、「自分のことでいっぱいの時こそ、周りの人の優しさに気づく目」を持ってほしいと思っています。優しさは「当たり前」ではないのです。

「すべての人が自分の個性を活かせる社会をつくる」── 周りの優しさに気づき、感謝を言葉にできる。それこそが、社会の中で愛される人を育てる根本です。
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